株価指数先物【引け後】 ソフトバンクG下落の影響は限定的も、+1σが抵抗

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先物

大阪12月限
日経225先物 51120 -40 (-0.07%)
TOPIX先物 3366.0 +35.0 (+1.05%)

 日経225先物(12月限)は、前日比40円安の5万1120円で取引を終了。寄り付きは5万1130円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万1120円)にサヤ寄せする形で、小幅に下落して始まった。直後につけた5万1150円を高値に下へのバイアスが強まり、現物の寄り付き後ほどなくして5万0580円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は前場中盤にかけて5万1060円まで下げ幅を縮め、終盤にかけては5万0850円から5万1060円辺りで保ち合いを継続。

 ランチタイムでレンジを下抜け、後場の取引開始時に5万0680円をつけたが、その後はショートカバーを交えて押し目待ち狙いのロングが入り、終盤にかけて5万1150円まで下落幅を縮める場面もあった。

 前日に決算を発表したソフトバンクグループ<9984>[東証P]がウリ気配から始まったことで、先物市場では開始直後にショートを仕掛けてくる動きとなったようだ。ただ、ソフトバンクグループは寄り付き後に下げ渋る動きをみせたことで、早い段階でショートカバーに向かわせたとみられる。

 現物市場では同社と東京エレクトロン<8035>[東証P]、ファーストリテイリング<9983>[東証P]の下げが重荷となり、3銘柄で日経平均株価を260円ほど下押した形だった。一方で、東証プライムの8割近い銘柄が上昇したほか、三井金属<5706>[東証P]が23%超の上昇で上場来高値を更新するなど、好決算銘柄への物色が目立つなかではショートを仕掛けにくくさせていた。

 もっとも、日経225先物は5万0500円接近では押し目待ち狙いのロングが入ったものの、ボリンジャーバンドの+1σ(5万1180円)接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすい状況だった。同バンドが心理的な抵抗線として意識されているため、ソフトバンクグループやアドバンテスト<6857>[東証P]など、指数インパクトが大きい半導体・AI関連株がリバウンドをみせないと、上値追いのロングは慎重にさせそうである。

 まずは5万1000円固めから+1σ突破を見極めたいところであり、オプション権利行使価格の5万0500円から5万1500円のレンジが意識されよう。なお、+1σは緩やかに上向きで推移しており、ナイトセッションでは5万1290円辺りまで上昇してきた。オプション権利行使価格の5万1000円から5万1250円辺りの狭いレンジでの推移をみせてくると、次第に煮詰まり感が意識され、+1σ突破で上へのバイアスが強まりやすい。

 NT倍率は先物中心限月で15.18倍に低下した。25日移動平均線(15.19倍)を下回り、一時15.13倍まで下げる場面もみられた。同線が支持線として意識される可能性もあるため、いったんはNTショートの巻き戻しも入りやすいだろう。ただし、25日線を明確に下抜くと、-1σ(14.94倍)辺りが射程に入ってくる可能性がありそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万5651枚、ソシエテジェネラル証券が1万0820枚、SBI証券が3024枚、サスケハナ・ホンコンが2807枚、バークレイズ証券が1574枚、モルガンMUFG証券が1095枚、JPモルガン証券が997枚、ゴールドマン証券が966枚、ビーオブエー証券が863枚、松井証券が854枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万4556枚、ソシエテジェネラル証券が2万2011枚、ゴールドマン証券が5178枚、バークレイズ証券が4441枚、モルガンMUFG証券が3752枚、JPモルガン証券が3703枚、サスケハナ・ホンコンが3049枚、BNPパリバ証券が2251枚、ビーオブエー証券が1704枚、野村証券が1358枚だった。

株探ニュース

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