話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士製薬、じげん、不二製油

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■富士製薬工業 <4554>  1,652円   +92 円 (+5.9%)  本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常は18%増で9期ぶり最高益、1.5円増配へ」が好感された。
 富士製薬工業 <4554> [東証P] が11月11日大引け後(16:30)に決算を発表。25年9月期の連結経常利益は前の期比0.3%増の44.5億円になり、26年9月期も前期比17.5%増の52.4億円に伸びを見込み、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収になる。

■じげん <3679>  527円   +29 円 (+5.8%)  本日終値
 じげん<3679>が急伸。同社は11日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.3%増の137億7600万円、最終利益は同5.1%増の19億8200万円となった。第1四半期(4~6月)時点では最終減益だったこともあり、利益拡大を好感した買いが集まったようだ。メーカー領域に特化した人材紹介事業を運営するタイズを中心に既存事業が堅調に推移するなか、M&Aによる連結効果が出た。

■不二製油 <2607>  3,447円   +187 円 (+5.7%)  本日終値
 不二製油<2607>は急伸。11日取引終了後、上期(4~9月)連結決算を発表。売上高は3756億9600万円(前年同期比18.9%増)、純利益は85億3900万円(同4.3倍)となった。主要原材料の調達価格上昇に伴う販売価格の上昇が売上高を押し上げた。利益面ではチョコレート用油脂の堅調な販売や、傘下の米業務用チョコレート大手ブロマーでのカカオ豆関連費用の減少が寄与した。好決算を評価した買いが入った。

■三井E&S <7003>  5,879円   +309 円 (+5.6%)  本日終値
 三井E&S<7003>が後場に買われ、上昇率は一時9%を超えた。同社は12日午後2時30分、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の経常利益予想は従来の見通しから80億円増額して310億円(前期比11.7%増)、最終利益予想は60億円増額して260億円(同33.5%減)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、増益となる見通しで、内容を好感した買いが入った。今期の売上高予想は据え置いた。舶用推進システムや物流システムの両セグメントでは上期に集中していた好採算の工事が着実に進捗し、原価低減効果も出た。米国の関税政策や地政学リスクなど不確実性が和らぎつつあることや、想定為替レートを1ドル=145円(従来は140円)に見直したことも踏まえ、業績予想に反映した。これまで15円としてきた期末配当予想については、利益予想を引き上げたことを踏まえ、未定に変更した。新たな配当予想は確定後、ただちに公表するとしている。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,883円   +98 円 (+5.5%)  本日終値
 ソリトンシステムズ<3040>が動兆しきり、一時4.8%高の1871円まで上値を伸ばし10月下旬につけた年初来高値更新を視界に捉えている。サイバー攻撃対応のセキュリティー対策ソフトや認証システムなどへの展開で実績が高く、人工知能(AI)分野でも先駆し高い技術力に定評がある。高市政権ではサイバーセキュリティー分野を戦略分野として重点投資する構えを示しており、同社はその流れに沿う銘柄として注目度が高い。業績も時流を捉えた認証及びアクセス制御などのクラウドサービスで需要獲得が進み、25年12月期第3四半期(25年1~9月)の営業利益が前年同期比8割増となる18億6400万円と急拡大しており、通期見通しの22億円予想は上振れする可能性がある。

■サッポロHD <2501>  7,859円   +399 円 (+5.4%)  本日終値
 サッポロホールディングス<2501>は高い。この日午後2時ごろ、25年12月期連結業績予想について営業利益を200億円から278億円(前期比2.7倍)へ上方修正すると発表した。配当予想も60円から90円(前期52円)に増額した。これが好感された。国内酒類事業と不動産事業が寄与する見通し。海外酒類事業における売上数量の未達と円高の影響により、売上高予想については5320億円から5230億円(同1.5%減)へ下方修正した。あわせて、12月31日を基準日として1株を5株に分割すると明らかにした。

■シップHD <3360>  2,548円   +128 円 (+5.3%)  本日終値
 11日に決算を発表。「上期経常が4%増益で着地・7-9月期も43%増益」が好感された。
 シップヘルスケアホールディングス <3360> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.7%増の87.2億円に伸びたが、通期計画の265億円に対する進捗率は32.9%にとどまり、5年平均の36.3%も下回った。

■システムサポ <4396>  3,060円   +151 円 (+5.2%)  本日終値
 システムサポートホールディングス<4396>が後場急上昇。午後1時ごろに12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。また、同時に発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高75億1700万円(前年同期比22.1%増)、営業利益5億7200万円(同31.3%増)、純利益3億5300万円(同42.7%増)と大幅増益となったことが好感された。中期経営計画で重点分野としているクラウドインテグレーション事業を中心に、新規及び既存顧客の受注が好調に推移。また、25年7月にM&Aしたエコー・システムも売上高・利益に貢献した。なお、26年6月期通期業績予想は、売上高320億円(前期比18.8%増)、営業利益26億8600万円(同21.1%増)、純利益17億3700万円(同19.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本化薬 <4272>  1,488円   +72.5 円 (+5.1%)  本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常を6%上方修正」が好感された。
 日本化薬 <4272> [東証P] が11月11日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.1%減の108億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の197億円→209億円(前期は222億円)に6.1%上方修正し、減益率が11.5%減→6.1%減に縮小する見通しとなった。

■M&Aキャピ <6080>  3,220円   +130 円 (+4.2%)  本日終値
 M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が大幅反発。11日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く資産運用会社のゼナーアセットマネジメントによる株式保有割合が5.07%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資を主な目的とするが、状況に応じて、運営及び資本の効率化に向けて経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合があるとしている。なお、報告義務発生日は11月4日となっている。

■ジオマテック <6907>  1,432円   +300 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 ジオマテック<6907>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1432円に買われ、2021年2月以来、約4年9カ月ぶりの高値をつけた。同社は11日の取引終了後、三井金属<5706>が開発した次世代半導体パッケージ向け特殊キャリア「HRDP」専用の第2ラインの稼働開始について発表。今後の収益貢献を期待した買いが集まった。極微細化・高集積化された次世代半導体の歩留まり・生産性の向上につながる材料で、ジオマテックが製造を担う。同社の赤穂工場でラインが完成した。生産能力はこれまでの11万平方メートルから16万平方メートルに向上。三井金属との協業体制を強化し、「HRDP」の早期事業化を促進するとしている。

●ストップ高銘柄
 川西倉庫 <9322>  1,750円   +300 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 BTCJPN <8105>  924円   +150 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 ユビキタスAI <3858>  503円   +80 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 Welby <4438>  520円   +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 ROXX <241A>  625円   -150 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 コクサイエレ <6525>  4,442円   -1,000 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース

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