話題株ピックアップ【夕刊】(2):北日銀、ネクソン、トーカイ
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■北日本銀行 <8551> 4,080円 +330 円 (+8.8%) 本日終値 北日本銀行<8551>は後場に上げ幅を拡大し、9月25日につけた年初来高値を更新。12日午後1時ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。経常収益予想を281億円から289億円(前期比9.5%増)、経常利益予想を47億円から59億円(同5.8%増)、最終利益予想は31億円から40億円(同0.3%減)に引き上げた。同時に年間配当予想を中間・期末各65円の年130円から中間・期末各84円の年168円(前期は100円)としたうえ、取得総数15万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.80%)、取得総額5億円を上限とする自社株買い及び消却を開示。経常利益で減益予想から一転増益を見込む業況と株主還元姿勢を好感した買いが流入した。9月中間期の業績を踏まえ有価証券利息配当金が当初予想を上回ることなどを織り込んだ。9月中間期の経常収益は146億6800万円(前年同期比13.0%増)、経常利益が30億8700万円(同3.7%増)、最終利益が20億9700万円(同7.5%減)だった。自社株買いについては13日から12月19日までを取得期間とし、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)の利用を含む市場買い付けで実施する。自己株式の消却は26年2月25日に15万株(自己株式を含む消却前の普通株式の発行済み株式総数の1.74%)を消却する。 ■ネクソン <3659> 3,707円 +291 円 (+8.5%) 本日終値 11日に決算を発表。「非開示だった今期最終は1034億~1118億円、配当は15円増額」が好感された。 ネクソン <3659> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比21.0%減の811億円に減った。同時に、今期の年間配当を従来計画の30円→45円(前期は22.5円)に大幅増額修正した。 同時に発表した「1.3%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる1000万株(金額で250億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月12日から26年1月26日まで。 ■トーカイ <9729> 2,319円 +177 円 (+8.3%) 本日終値 11日に決算を発表。「上期経常が20%増益で着地・7-9月期も27%増益」が好感された。 トーカイ <9729> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比20.0%増の46.9億円に伸び、通期計画の85.9億円に対する進捗率は54.7%に達し、5年平均の44.9%も上回った。 同時に発表した「9.8%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の9.8%にあたる330万株(金額で75億9000万円)を上限に、11月12日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。今回取得した全株は11月28日付で消却する。 ■住友不動産 <8830> 7,281円 +463 円 (+6.8%) 本日終値 住友不動産<8830>が大幅高で5連騰となり、上場来高値を更新。11日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益予想について従来の計画を50億円増額して2100億円(前期比9.6%増)に引き上げたほか、自社株買いと株式分割も公表し、ポジティブ視した買いを誘う形となった。今期の売上高予想は200億円増額して1兆500億円(前期比3.5%増)に修正した。不動産販売事業では分譲マンション市場が好況にあり、期初予想を大きく上回る見通し。不動産賃貸事業も予定通り進捗しているという。また、取得総数1000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.07%)、取得総額300億円を上限とする自社株買いを11月12日から26年3月31日の間に実施するほか、12月31日を基準日として26年1月1日付で1株を2株に分割する。分割後ベースで期末配当予想は22円。分割前のベースでは期末44円、年間86円(従来85円、前期は70円)となる。 ■住友精化 <4008> 5,160円 +325 円 (+6.7%) 本日終値 住友精化<4008>が急動意。午後2時ごろに26年3月期の連結業績予想について、売上高は従来予想の1450億円(前期比1.7%減)を据え置きつつ、営業利益を90億円から113億円(同5.5%増)へ上方修正したことが好感された。原燃料価格が海外において低下していることや、為替市場において日本円が特に人民元に対して下落していることなどの影響を織り込んだ。なお、純利益は事業構造改善費用に加えて、顧客に対する製品代金の過剰請求に関する協議の状況を鑑み、過剰請求関連費用の増加を見込むことから、67億円から44億円(同26.2%減)へ下方修正した。同時に発表した9月中間期決算は、売上高727億500万円(前年同期比1.7%減)、営業利益58億8100万円(同19.9%増)、純利益32億7500万円(同1.6%減)だった。また、上限を21万株(自己株式を除く発行済み株数の1.60%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は11月13日から来年3月31日までで、資本効率向上と株主還元充実を図るとともに、機動的な資本政策を遂行することが目的としている。 ■淺沼組 <1852> 953円 +59 円 (+6.6%) 本日終値 11日に決算を発表。「上期経常が51%増益で着地・7-9月期も49%増益」が好感された。 淺沼組 <1852> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比50.9%増の44.2億円に拡大し、通期計画の68.2億円に対する進捗率は64.8%に達し、5年平均の39.7%も上回った。 ■日本精機 <7287> 1,936円 +112 円 (+6.1%) 本日終値 日本精機<7287>が3連騰、11月6日につけた年初来高値1852円を奪回し新値街道への復帰を果たした。自動車用計器や二輪車用計器のトップメーカーで、ヘッドアップディスプレーでも世界首位級の実力を有するが、足もとの業績は二輪車用計器が好調で全体収益を牽引し、急回復トレンドに入っている。11日取引終了後に発表した26年3月期上期(25年4~9月)決算は営業利益段階で前年同期比52%増の52億4700万円と大幅な伸びを達成。特に7~9月期でみると同利益は前年同期比2.9倍という高変化を示しており、これをポジティブ視する形で投資資金が流入した。株価指標面ではPBRが0.5倍弱と解散価値の半値水準にあり、水準訂正余地の大きさも意識されている。 ■DOWA <5714> 5,928円 +336 円 (+6.0%) 本日終値 DOWAホールディングス<5714>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後3時ごろに26年3月期連結業績予想について、売上高を6920億円から6960億円(前期比2.6%増)へ、営業利益を240億円から285億円(同11.6%減)へ、純利益を270億円から310億円(同14.3%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を159円から183円(前期150円)へ引き上げたことが好感された。上期において金属価格が上昇したことに加えて、第3四半期以降も相場環境は前回予想に比べて円安ドル高となり、金、銀、銅及び亜鉛の平均価格が上昇すると想定していることが要因。また、金属価格の上昇に伴い、海外亜鉛鉱山の持ち分法投資利益の増加も見込む。同時に発表した9月中間期決算は、売上高3171億8800万円(前年同期比10.0%減)、営業利益117億5000万円(同45.3%減)、純利益136億2500万円(同33.6%減)だった。自動車関連製品及びサービスや情報通信関連製品の販売が増加し、環境・リサイクル関連サービスの受注は堅調に推移した一方、新エネルギー関連製品の販売が計画を下回った。 ■コスモHD <5021> 3,795円 +214 円 (+6.0%) 本日終値 11日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は8.7倍増益」が好感された。 コスモエネルギーホールディングス <5021> [東証P] が11月11日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.5%減の532億円に減り、通期計画の1210億円に対する進捗率は44.0%にとどまり、5年平均の48.7%も下回った。 ■パーソルHD <2181> 276円 +15.4 円 (+5.9%) 本日終値 11日に決算を発表。「上期最終は一転12%増益で上振れ着地」が好感された。 パーソルホールディングス <2181> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比12.1%増の239億円に伸び、従来の1.8%減益予想から一転して増益で着地。 株探ニュース
