話題株ピックアップ【昼刊】:三井金属、MTG、エクサWiz
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■三井金属 <5706> 18,700円 +3,165 円 (+20.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ 三井金属<5706>が急反騰し上場来高値を更新している。11日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を6650億円から7150億円(前期比0.4%増)へ、営業利益を460億円から780億円(同4.4%増)へ、純利益を170億円から430億円(同33.5%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を95円から110円へ引き上げ年間配当予想を210円(前期180円)としたことが好感されている。機能材料セグメントで主要製品であるキャリア付極薄銅箔やAIサーバー向け電解銅箔などの需要が堅調に推移していることに加えて、触媒事業で貴金属価格の影響が好転していることや、金属セグメントでの金属価格の上昇と為替が円安で推移していることによる収益の改善などが売上高・利益を押し上げる。同時に発表した9月中間期決算は、売上高3643億1200万円(前年同期比4.6%増)、営業利益397億6700万円(同2.4%増)、純利益190億4900万円(同48.6%減)だった。機能材料セグメントの主要製品の販売量増加が牽引役となり増収、営業増益で着地。なお、最終利益は三井金属アクトの株式譲渡に伴う特別損失計上などにより減益となった。 ■MTG <7806> 4,370円 +700 円 (+19.1%) ストップ高 11:30現在 MTG<7806>に物色人気集中。美容、健康関連機器の開発・販売を手掛けるファブレスメーカーで足もとの業績は絶好調に推移している。11日取引終了後、25年9月期の決算を発表、営業利益は前の期比3.3倍となる106億6500万円と急拡大し過去最高利益を大幅に更新した。また、26年9月期についても収益拡大基調に陰りはみられず、同利益は前期比22%増の130億円と大幅増益で連続過去最高更新を見込む。好業績を背景に株主還元も強化し、前期年間配当を従来計画に7円増額となる25円(前の期実績は13円)としたほか、今期は更に5円増配となる30円を計画しており、これも株価を強く刺激する格好となっている。 ■オプトラン <6235> 1,796円 +242 円 (+15.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 オプトラン<6235>が急反騰している。11日の取引終了後、25年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表した。売上高が273億1000万円(前年同期比5.9%減)、最終利益が20億6400万円(同62.0%減)だった。大幅な減益だったものの、第3四半期(7~9月)の受注高が109億5600万円(前年同期比2.6倍)に上った。第2四半期(4~6月)比では35.2%増となっており、収益環境の底入れを期待した買いが優勢になっている。半導体光学融合・電子デバイスや自動車関連のEV・コネクテッドカーが大きく伸びたほか、光学部品におけるデータセンター関連需要も増加した。1~9月は利益率の高いALD装置(原子層堆積装置)の販売台数が減少したうえ、円高による為替差損や持ち分法による投資損失を計上した。 ■エクサウィザーズ <4259> 743円 +100 円 (+15.6%) ストップ高 11:30現在 エクサウィザーズ<4259>が急反発しストップ高の743円に買われている。11日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、営業利益を10億円から13億5000万円(前期比58.7倍)へ上方修正したことが好感されている。売上高は118億円(同20.3%増)の計画通りに進捗している一方、AIプロダクト事業が大きく成長したことに加え、AIソリューションサービス事業でも構造改革の成果が着実に現れ、収益性の高い事業への変革を実現していることから、営業利益予想を引き上げる。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高52億3800万円(前年同期比14.0%増)、営業利益5億4600万円(前年同期2億4500万円の赤字)だった。 ■メック <4971> 5,310円 +705 円 (+15.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 メック<4971>はストップ高の水準の5310円でカイ気配となっている。11日の取引終了後、25年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を200億円から203億円(前期比11.3%増)、最終利益予想を36億円から43億円(同87.6%増)に引き上げた。また、配当方針を変更し、期末配当予想を従来の見通しから30円増額の60円とした。年間配当予想は85円(前期は45円)となる。業況と株主還元姿勢を好感した買いが殺到している。利益率の高い製品の需要が堅調に推移するうえ、特別利益として経済産業省による補助金の収入を計上する。1~9月期の売上高は149億8700万円(前年同期比9.5%増)、最終利益は33億2900万円(同26.7%増)だった。配当方針については従来、連結配当性向30%の目標を掲げていたが、今後は連結配当性向35%以上かつ株主資本配当率(DOE)4.0%以上を基本方針とする。株主優待制度についても変更し、保有株式数の区分を見直すとともに、長期保有の優待制度を導入。100株以上500株未満を1年以上3年未満保有する株主に対しQUOカード1000円分、500株以上保有する株主には2000円分を贈呈する。3年以上保有する株主には1000円分を上乗せする。 ■タスキホールディングス <166A> 774円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 11:30現在 タスキホールディングス<166A>がマドを開けて急伸。ストップ高の水準となる774円に買われた。同社は11日の取引終了後、25年9月期の連結決算発表にあわせ、26年9月期の業績予想を公表し、今期の売上高は前期比35.0%増の1004億5000万円、最終利益は同17.6%増の58億円となる見通しを示した。3割増収で連続最高益更新の見通し。また、前期の期末一括配当は従来予想から1円増額し36円としたうえで、今期の年間配当予想は同4円増配の40円に設定した。これらを評価した買いが優勢となっている。25年9月期の売上高は前の期比56.8%増の744億1200万円、最終利益は同2.2倍の49億3300万円。IoTレジデンスや資産コンサルティングが伸長し大幅な増収増益となった。26年9月期は中期経営計画で策定した水準を上方修正して業績予想を設定。更に配当方針について今期より、1株当たり当期純利益の40%以上(従来は35%)を目標に配当を実施するとともに、中間・期末の年2回(従来は年1回)行う方針に見直した。このほか、同社は日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用した新たな不動産クラウドファンディング出資サービスの検討を始めたと発表している。 ■アジアパイル <5288> 1,397円 +172 円 (+14.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 アジアパイルホールディングス<5288>がマドを大きく開けて急騰。一時前日比200円高の1425円、率にして16%を超える上昇で年初来高値を約2カ月ぶりに大幅更新した。コンクリートパイルの製造及び施工で業界首位の実力を有するが、TSMC案件や大阪IR案件など超大型物件の獲得に伴い、業績は急拡大途上にある。11日取引終了後に26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来予想の73億円から90億円(前期比2.1倍)に大幅増額した。業績修正前から今期は2期ぶりとなるピーク利益更新見通しにあったが、これを大きく上乗せする形となっている。好業績を背景に年間配当も上乗せし、今期は従来計画の48円に2円増額となる50円とすることを併せて発表しており、これも物色人気を増幅する背景となっている。配当利回りは株価急騰後でも3.6%弱と高い。 ■日揮ホールディングス <1963> 1,790円 +170 円 (+10.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位 日揮ホールディングス<1963>は3連騰し年初来高値を更新している。11日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を6900億円から7700億円(前期比10.3%減)へ、営業利益を210億円から280億円(前期114億7400万円の赤字)へ、最終利益を150億円から280億円(同3億9800万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。総合エンジニアリング事業において、海外プロジェクトの追加契約締結などにより売上計上額が増加しているほか、国内外の複数プロジェクトでの順調な工事遂行などにより採算が改善していることが要因という。また、下期の想定為替レートを1ドル=140円から145円へ見直したことも寄与する。同時に発表した9月中間期決算は、売上高3812億5400万円(前年同期比6.3%減)、営業利益157億6500万円(同26.9%増)、純利益116億6100万円(同8.7%減)だった。国内外大型プロジェクトの着実な遂行により総合エンジニアリング事業が順調に進捗。機能材製造事業は全般に底堅く推移した。 ■ネクソン <3659> 3,703円 +287 円 (+8.4%) 11:30現在 11日に決算を発表。「非開示だった今期最終は1034億~1118億円、配当は15円増額」が好感された。 ネクソン <3659> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比21.0%減の811億円に減った。併せて、非開示だった通期の業績予想は連結最終利益が1034億~1118億円となり中央値での前期比は20.2%減となる見通しを示した。同時に、今期の年間配当を従来計画の30円→45円(前期は22.5円)に大幅増額修正した。 同時に発表した「1.3%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる1000万株(金額で250億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月12日から26年1月26日まで。 ■淺沼組 <1852> 967円 +73 円 (+8.2%) 11:30現在 11日に決算を発表。「上期経常が51%増益で着地・7-9月期も49%増益」が好感された。 淺沼組 <1852> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比50.9%増の44.2億円に拡大し、通期計画の68.2億円に対する進捗率は64.8%に達し、5年平均の39.7%も上回った。 ■じげん <3679> 535円 +37 円 (+7.4%) 11:30現在 じげん<3679>が急伸している。同社は11日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.3%増の137億7600万円、最終利益は同5.1%増の19億8200万円となった。第1四半期(4~6月)時点では最終減益だったこともあり、利益拡大を好感した買いが集まったようだ。メーカー領域に特化した人材紹介事業を運営するタイズを中心に既存事業が堅調に推移するなか、M&Aによる連結効果が出た。 ■パーソルHD <2181> 279.2円 +18.6 円 (+7.1%) 11:30現在 11日に決算を発表。「上期最終は一転12%増益で上振れ着地」が好感された。 パーソルホールディングス <2181> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比12.1%増の239億円に伸び、従来の1.8%減益予想から一転して増益で着地。 ■不二製油 <2607> 3,488円 +228 円 (+7.0%) 11:30現在 不二製油<2607>は急伸。11日取引終了後、上期(4~9月)連結決算を発表。売上高は3756億9600万円(前年同期比18.9%増)、純利益は85億3900万円(同4.3倍)となった。主要原材料の調達価格上昇に伴う販売価格の上昇が売上高を押し上げた。利益面ではチョコレート用油脂の堅調な販売や、傘下の米業務用チョコレート大手ブロマーでのカカオ豆関連費用の減少が寄与した。好決算を評価した買いが入っている。 ■トーカイ <9729> 2,288円 +146 円 (+6.8%) 11:30現在 11日に決算を発表。「上期経常が20%増益で着地・7-9月期も27%増益」が好感された。 トーカイ <9729> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比20.0%増の46.9億円に伸び、通期計画の85.9億円に対する進捗率は54.7%に達し、5年平均の44.9%も上回った。 同時に発表した「9.8%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の9.8%にあたる330万株(金額で75億9000万円)を上限に、11月12日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。今回取得した全株は11月28日付で消却する。 ■ユニオンツール <6278> 8,550円 +520 円 (+6.5%) 11:30現在 11日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が30%増益で着地・7-9月期も67%増益」が好感された。 ユニオンツール <6278> [東証P] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比30.3%増の62.8億円に拡大し、通期計画の79億円に対する進捗率は79.6%に達し、5年平均の74.8%も上回った。 ■ミナトホールディングス <6862> 1,001円 +150 円 (+17.6%) ストップ高買い気配 11:30現在 ミナトホールディングス<6862>がストップ高カイ気配。産業機器向けメモリーモジュールの製造・販売を主力とするデジタルデバイス事業のほか、デジタル会議システム関連機器の販売、ROM書き込みサービスなどのソリューション分野でも実績が高い。11日取引終了後に発表した26年3月期上期(25年4~9月)決算は営業利益が前年同期比50%増の7億円と大幅な伸びを達成しており、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。テレワークソリューション事業やROM書き込みサービスなどが好調で、メモリーモジュールの製造・販売は利益面で前年同期を下回ったものの、メモリー価格の上昇が寄与して想定を上回った。同社の通期営業利益は8億5000万円(前期比11%増)を見込んでいるが、進捗率を考慮して大幅に上振れする公算が大きい。株価は4ケタ大台回復を目指す動きとなっており、2月19日につけた年初来高値1034円も早晩視野に捉える可能性がある。 ●ストップ高銘柄 ジオマテック <6907> 1,432円 +300 円 (+26.5%) ストップ高 11:30現在 BTCJPN <8105> 924円 +150 円 (+19.4%) ストップ高 11:30現在 Welby <4438> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高 11:30現在 など、8銘柄 ●ストップ安銘柄 ROXX <241A> 625円 -150 円 (-19.4%) ストップ安 11:30現在 コクサイエレ <6525> 4,442円 -1,000 円 (-18.4%) ストップ安 11:30現在 以上、2銘柄 株探ニュース
