本日注目すべき【好決算】銘柄 シャープ、ディーエヌエ、大阪チタ (10日引け後 発表分)

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 11月10日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 シャープ <6753> [東証P]  ★今期経常を67%上方修正
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の270億円→450億円に66.7%上方修正。増益率が52.9%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。第2四半期のPC事業における業績上振れや米国関税影響の改善を反映したほか、持ち分法による投資利益の見直しなども織り込んだ。

 ディーエヌエ <2432> [東証P]  ★上期最終が7.7倍増益で着地
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比7.7倍の230億円に急拡大して着地。ゲーム事業で昨年10月にリリースしたスマホゲーム「Pokemon Trading Card Game Pocket」が引き続き業績拡大に大きく貢献したほか、プロ野球事業で25年シーズンの観客動員数が球団史上最多記録を更新するなど、好調を持続したことも大幅増益につながった。

 アイスタイル <3660> [東証P]  ★7-9月期(1Q)経常は25%増益で着地
 ◆26年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比25.1%増の10.5億円に伸びて着地。化粧品販売のリテール事業で名古屋新店を含む旗艦店やECが成長したほか、マーケティング支援事業ではリテール事業とのシナジーで大手・新規の中堅ブランドとの取引規模が増大し、2ケタ増収増益を達成した。

 網屋 <4258> [東証G]  ★今期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ、初配当実施へ
 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→9.9億円に29.2%上方修正。増益率が42.3%増→83.9%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は7月に続き、2回目。利益率の低いネットワークインテグレーションは低調に推移したものの、収益性の高いセキュリティサービスの販売が順調に伸長し、利益率が向上したことを織り込んだ。
  併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当15.73円を実施する方針とした。
  そのほか、株主優待制度を変更すると発表。新制度では200株以上保有株主に保有株数と保有期間に応じて2000~1万5000円分のQUOカードを贈呈する。

 大阪チタ <5726> [東証P]  ★今期経常を14%上方修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比16.3%減の42億円となり、従来予想の20億円を大きく上回って着地。海上輸送価格の軟化や一部費用の下期への後ろ倒しに加え、為替相場が円安基調で推移したことが上振れの背景。
  併せて、通期の同利益を従来予想の42億円→48億円に14.3%上方修正。減益率が53.7%減→47.1%減に縮小する見通しとなった。

 ブラザー <6448> [東証P]  ★今期最終を15%上方修正・4期ぶり最高益更新へ
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の550億円→630億円に14.5%上方修正。増益率が0.4%増→15.0%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。為替レートが期初想定より円安で推移していることに加え、固定資産売却益の発生やカラオケ店舗事業を展開するスタンダードの売却益などを織り込んだ。

 エスケーエレ <6677> [東証S]  ★今期経常は20%増益、前期配当を2円増額・今期は22円増配へ
 ◆25年9月期の連結経常利益は前の期比25.9%増の38.4億円で着地。続く26年9月期も前期比19.6%増の46億円に伸びる見通しとなった。今期は大型フォトマスク事業で韓国を中心に有機ELパネル用フォトマスクの需要が増加し、2期連続の増収増益を見込む。
  併せて、前期の年間配当を128円→130円(前の期は109円)に増額し、今期も前期比22円増の152円に増配する方針とした。

 京急 <9006> [東証P]  ★今期最終を一転28%増益に上方修正、配当も12円増額
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の233億円→310億円に33.0%上方修正。従来の減益予想から一転して27.6%増益見通しとなった。品川駅西口基盤整備事業に基づく国道用地の譲渡に伴い、固定資産売却益53億円を計上したことが最終利益を押し上げる。
  併せて、年間配当を従来計画の34円→46円(前期は26円)に大幅増額修正した。

 朝日放送HD <9405> [東証P]  ★今期最終を32%上方修正、配当も4円増額
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の31億円→41億円に32.3%上方修正。増益率が23.9%増→63.9%増に拡大する見通しとなった。主力の放送・コンテンツ事業でテレビスポット収入が前回計画と比べ上振れして推移したことが要因。投資有価証券売却益が発生することも利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の14円→18円(前期は13円)に増額修正した。

株探ニュース

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