前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■IDEC <6652>  2,480円 (+215円、+9.5%)

 IDEC <6652> [東証P]が急反発。同社は11月7日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比98.8%増の29億円に拡大し、通期計画の50.2億円に対する進捗率は57.9%に達し、5年平均の49.9%も上回ったことで好感されたようだ。

■グローリー <6457>  3,979円 (+305円、+8.3%)

 グローリー <6457> [東証P]が3日続急伸。10日午後3時ごろ、26年3月期連結業績予想について売上高を据え置いた一方、営業利益を215億円から240億円(前期比34.7%減)へ上方修正すると発表した。国内外ともに人件費高騰や人手不足に伴う省人化、業務効率化のニーズが継続し、セルフ型製品の販売が堅調に推移する見通し。これを好感した買いが入った。

■物語コーポ <3097>  4,230円 (+310円、+7.9%)

 物語コーポレーション <3097> [東証P]が続急伸。前週末7日の取引終了後に発表した第1四半期(7-9月)連結決算が、売上高355億9900万円(前年同期比19.6%増)、営業利益27億3300万円(同15.6%増)、純利益19億1800万円(同45.8%増)と2ケタ増収増益となったことが好感された。平日夜・ランチ帯を中心とした来客数の減少により焼肉業態の既存店売上高は前年割れとなったものの、商品・サービス力の強化を軸に価格改定を実施したラーメン業態の既存店売上高が前年同期比6.9%増と大きく伸長したことが業績を牽引した。また、海外16店舗を含む30店舗の新規出店も寄与した。なお、26年6月期通期業績予想は、売上高1471億5900万円(前期比18.7%増)、営業利益107億7100万円(同16.5%増)、純利益74億1600万円(同20.4%増)の従来見通しを据え置いた。

■東洋紡 <3101>  1,223円 (+89円、+7.9%)

 東洋紡 <3101> [東証P]が急反発。10日午後1時ごろ、26年3月期の連結業績予想について、営業利益を210億円から230億円(前期比38.1%増)へ、純利益を45億円から65億円(同3.2倍)へ上方修正したことが好感された。包装用フィルム事業の荷動きが悪化したことから、売上高は4400億円から4250億円(同0.7%増)へ下方修正したものの、新設備の生産性の改善を進めた結果、収益が改善していることに加えて、セラミックコンデンサ用離型フィルムの販売拡大や液晶偏光子保護フィルム「コスモシャインSRF」が強い需要に支えられて堅調に推移していることなどが寄与する。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高2040億1600万円(前年同期比2.5%減)、営業利益117億9000万円(同70.1%増)、純利益57億3200万円(同50.3倍)だった。

■東京計器 <7721>  6,150円 (+440円、+7.7%)

 東京計器 <7721> [東証P]が急反発。同社は11月7日大引け後(16:00)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比29倍の8.2億円に急拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の39.1億円→40.6億円(前期は50億円)に3.8%上方修正し、減益率が21.8%減→18.8%減に縮小する見通しとなったことで好感されたようだ。

■アイピーエス <4390>  3,100円 (+218円、+7.6%)

 アイ・ピー・エス <4390> [東証P]が急反発。同社は11月7日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比45.7%増の23.1億円に拡大し、従来予想の18億円を上回って着地したことで好感されたようだ。

■デンカ <4061>  2,435.5円 (+169.5円、+7.5%)

 デンカ <4061> [東証P]が3日続急伸。約2ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。10日午前11時ごろ、上期(4-9月)連結決算を発表。売上高は1966億9900万円(前年同期比1.2%減)、営業利益は97億4000万円(同3.8%増)だった。電子・先端プロダクツ部門で販売数量が想定よりも増加し、従来予想(売上高1950億円、営業利益70億円)から上振れして着地したことで好感されたようだ。

■FUJI <6134>  3,073円 (+173円、+6.0%)

 FUJI <6134> [東証P]が急反発。同社は11月7日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比41.4%増の102億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の185億円→228億円(前期は153億円)に23.2%上方修正し、増益率が20.7%増→48.7%増に拡大する見通しとなったことで好感されたようだ。

■UBE <4208>  2,405円 (+135円、+6.0%)

 UBE <4208> [東証P]が3日続急伸。同社は11月7日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.4倍の159億円に急拡大し、従来予想の135億円を上回って着地したことで好感されたようだ。

■日本空港ビル <9706>  5,054円 (+284円、+6.0%)

 日本空港ビルデング <9706> [東証P]が急反発。同社は11月7日大引け後(16:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比0.2%増の203億円となり、従来の4.6%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の385億円→399億円(前期は357億円)に3.6%上方修正し、増益率が7.8%増→11.7%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことで好感されたようだ。

■島津 <7701>  4,223円 (+236円、+5.9%)

 島津製作所 <7701> [東証P]が4日ぶり急反発。前週末7日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を5150億円から5450億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を580億円から720億円(同0.4%増)へ、純利益を450億円から540億円(同0.4%増)へ上方修正したことが好感された。重点機種である液体クロマトグラフ、質量分析システム、ガスクロマトグラフをはじめ計測事業が伸長したほか、北米向け質量分析システムや医用のX線TVシステムが好調に推移し、上期決算が増収増益となったことに加えて、想定為替レートを見直し1ドル=145円、1ユーロ=165円としたことが要因としている。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高2563億4200万円(前年同期比2.0%増)、営業利益315億8000万円(同4.5%増)、純利益236億3000万円(同10.9%増)だった。

■平田機工 <6258>  2,078円 (+113円、+5.8%)

 平田機工 <6258> [東証P]が急反発。同社は11月7日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比85.0%増の50.1億円に拡大し、通期計画の82億円に対する進捗率は61.1%に達し、5年平均の50.3%も上回ったことで好感されたようだ。

■東急不HD <3289>  1,331.5円 (+71円、+5.6%)

 東急不動産ホールディングス <3289> [東証P]が急伸。前週末7日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆2700億円から1兆3000億円(前期比13.0%増)へ、営業利益を1530億円から1600億円(同13.7%増)へ、純利益を850億円から900億円(同16.0%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各21円の年42円から中間22円・期末22円50銭の年44円50銭へ引き上げたことが好感された。堅調な不動産売買市場を背景に投資家向け売却や仲介事業が好調に推移し上期業績が大幅増収増益となったことに加えて、第3四半期以降の見通しを勘案したという。なお、同時に発表し9月中間期決算は、売上高5912億7200万円(前年同期比17.5%増)、営業利益785億1800万円(同55.3%増)、純利益521億6300万円(同2.1倍)だった。

■SGHD <9143>  1,502.5円 (+74.5円、+5.2%)

 SGホールディングス <9143> [東証P]が続急伸。同社は11月7日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比8.8%減の232億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の570億円→590億円(前期は581億円)に3.5%上方修正し、一転して1.5%増益見通しとなったことで好感されたようだ。

■メガチップス <6875>  8,460円 (+360円、+4.4%)

 メガチップス <6875> [東証P]が大幅続伸。前週末7日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。最終益予想を前回予想の40億円から90億円(前期比67.5%増)に引き上げた。最終益は減益予想から一転し増益を見込む。同時に期末一括配当予想は70円増額の210円(前期は140円)へ上方修正した。最終利益の大幅な増益見通しと株主還元姿勢を評価した買いが流入した。保有するSiタイム  の一部株式の売却益について当初は35億円を見込んでいたが、110億円を計上する見通しになったことを反映した。今回40~50万株を売却する。9月中間期は売上高が213億2800万円(前年同期比14.2%減)、営業利益が10億2800万円(同42.2%減)、最終利益が3億9800万円(同87.0%減)だった。ASIC(顧客専用LSI)事業が前年同期を下回って推移した。為替差損なども利益を押し下げた。メガチップスは中長期経営方針も公表した。PBR(株価純資産倍率)1倍超の早期実現を図る。また、30年度にROE(自己資本利益率)8%以上、売上高900億円(26年3月期予想は420億円)の達成、同社によるSITM株式の持ち分比率を5%まで縮減することを目指す。

■三井松島HD <1518>  1,353円 (+56円、+4.3%)

 三井松島ホールディングス <1518> [東証P]が大幅続伸。前週末7日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を655億円から666億円(前期比9.9%増)へ、営業利益を82億円から90億円(同18.2%増)へ、純利益を58億円から64億円(同26.0%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を115円(株式分割換算23円)から41円(株式分割前換算205円)へ引き上げたことが好感された。金融その他セグメントのエム・アール・エフを24年7月に子会社化したことや、産業用製品セグメントのジャパン・チェーン・ホールディングスの売り上げの増加などが上期業績を押し上げたことに加えて、MM Investmentsにおける上場株式投資などによる特別利益の計上が寄与する。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高319億200万円(前期比9.1%増)、営業利益54億200万円(同40.2%増)、純利益52億400万円(同80.7%増)だった。

■上村工 <4966>  13,190円 (+500円、+3.9%)

 上村工業 <4966> [東証S]が大幅反発。10日午後0時30分ごろ、26年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を前回予想の826億3000万円から860億円(前期比2.6%増)、営業利益予想を150億1000万円から197億円(同4.6%増)とした。営業益は減益予想から一転して過去最高益の連続更新を見込む。同時に期末一括配当を50円増額の280円(前期は280円)に引き上げた。業況と株主還元姿勢を評価した買いが流入した。引き続き主力のウェハー用及びパッケージ基板用めっき薬品の販売が堅調に推移すると見込む。9月中間期は従来予想から上振れして着地。売上高が417億100万円(前年同期比2.3%増)、営業利益が95億7500万円(同4.9%増)だった。生成AI用サーバー向けを中心とする需要、車載用パワーデバイスや先進運転支援システム(ADAS)関連の需要が好調だった。

※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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