話題株ピックアップ【夕刊】(3):FUJI、UBE、日本空港ビル
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■FUJI <6134> 3,073円 +173 円 (+6.0%) 本日終値 7日に決算を発表。「今期経常を23%上方修正」が好感された。 FUJI <6134> [東証P] が11月7日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比41.4%増の102億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の185億円→228億円(前期は153億円)に23.2%上方修正し、増益率が20.7%増→48.7%増に拡大する見通しとなった。 ■UBE <4208> 2,405円 +135 円 (+6.0%) 本日終値 7日に決算を発表。「上期経常は8.4倍増益で上振れ着地」が好感された。 UBE <4208> [東証P] が11月7日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.4倍の159億円に急拡大し、従来予想の135億円を上回って着地。 ■日本空港ビルデング <9706> 5,054円 +284 円 (+6.0%) 本日終値 7日に決算を発表。「今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。 日本空港ビルデング <9706> [東証P] が11月7日大引け後(16:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比0.2%増の203億円となり、従来の4.6%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の385億円→399億円(前期は357億円)に3.6%上方修正し、増益率が7.8%増→11.7%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。 ■島津製作所 <7701> 4,223円 +236 円 (+5.9%) 本日終値 島津製作所<7701>が大幅高で4日ぶりに反発。前週末7日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を5150億円から5450億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を580億円から720億円(同0.4%増)へ、純利益を450億円から540億円(同0.4%増)へ上方修正したことが好感された。重点機種である液体クロマトグラフ、質量分析システム、ガスクロマトグラフをはじめ計測事業が伸長したほか、北米向け質量分析システムや医用のX線TVシステムが好調に推移し、上期決算が増収増益となったことに加えて、想定為替レートを見直し1ドル=145円、1ユーロ=165円としたことが要因としている。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高2563億4200万円(前年同期比2.0%増)、営業利益315億8000万円(同4.5%増)、純利益236億3000万円(同10.9%増)だった。 ■平田機工 <6258> 2,078円 +113 円 (+5.8%) 本日終値 7日に決算を発表。「上期経常が85%増益で着地・7-9月期も2.4倍増益」が好感された。 平田機工 <6258> [東証P] が11月7日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比85.0%増の50.1億円に拡大し、通期計画の82億円に対する進捗率は61.1%に達し、5年平均の50.3%も上回った。 ■東急不HD <3289> 1,331.5円 +71 円 (+5.6%) 本日終値 東急不動産ホールディングス<3289>は大幅高し年初来高値を更新。前週末7日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆2700億円から1兆3000億円(前期比13.0%増)へ、営業利益を1530億円から1600億円(同13.7%増)へ、純利益を850億円から900億円(同16.0%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各21円の年42円から中間22円・期末22円50銭の年44円50銭へ引き上げたことが好感された。堅調な不動産売買市場を背景に投資家向け売却や仲介事業が好調に推移し上期業績が大幅増収増益となったことに加えて、第3四半期以降の見通しを勘案したという。なお、同時に発表し9月中間期決算は、売上高5912億7200万円(前年同期比17.5%増)、営業利益785億1800万円(同55.3%増)、純利益521億6300万円(同2.1倍)だった。 ■SGホールディングス <9143> 1,502.5円 +74.5 円 (+5.2%) 本日終値 7日に決算を発表。「今期最終を一転2%増益に上方修正」が好感された。 SGホールディングス <9143> [東証P] が11月7日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比8.8%減の232億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の570億円→590億円(前期は581億円)に3.5%上方修正し、一転して1.5%増益見通しとなった。 ■メガチップス <6875> 8,460円 +360 円 (+4.4%) 本日終値 メガチップス<6875>は続伸し年初来高値を更新。前週末7日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。最終益予想を前回予想の40億円から90億円(前期比67.5%増)に引き上げた。最終益は減益予想から一転し増益を見込む。同時に期末一括配当予想は70円増額の210円(前期は140円)へ上方修正した。最終利益の大幅な増益見通しと株主還元姿勢を評価した買いが流入した。保有するSiタイムの一部株式の売却益について当初は35億円を見込んでいたが、110億円を計上する見通しになったことを反映した。今回40~50万株を売却する。9月中間期は売上高が213億2800万円(前年同期比14.2%減)、営業利益が10億2800万円(同42.2%減)、最終利益が3億9800万円(同87.0%減)だった。ASIC(顧客専用LSI)事業が前年同期を下回って推移した。為替差損なども利益を押し下げた。メガチップスは中長期経営方針も公表した。PBR(株価純資産倍率)1倍超の早期実現を図る。また、30年度にROE(自己資本利益率)8%以上、売上高900億円(26年3月期予想は420億円)の達成、同社によるSITM株式の持ち分比率を5%まで縮減することを目指す。 ■三井松島HD <1518> 1,353円 +56 円 (+4.3%) 本日終値 三井松島ホールディングス<1518>が続急伸。前週末7日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を655億円から666億円(前期比9.9%増)へ、営業利益を82億円から90億円(同18.2%増)へ、純利益を58億円から64億円(同26.0%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を115円(株式分割換算23円)から41円(株式分割前換算205円)へ引き上げたことが好感された。金融その他セグメントのエム・アール・エフを24年7月に子会社化したことや、産業用製品セグメントのジャパン・チェーン・ホールディングスの売り上げの増加などが上期業績を押し上げたことに加えて、MM Investmentsにおける上場株式投資などによる特別利益の計上が寄与する。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高319億200万円(前期比9.1%増)、営業利益54億200万円(同40.2%増)、純利益52億400万円(同80.7%増)だった。 ■上村工業 <4966> 13,190円 +500 円 (+3.9%) 本日終値 上村工業<4966>が後場に買われ上場来高値を更新した。10日午後0時30分ごろ、26年3月期第2四半期(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を前回予想の826億3000万円から860億円(前期比2.6%増)、営業利益予想を150億1000万円から197億円(同4.6%増)とした。営業益は減益予想から一転して過去最高益の連続更新を見込む。同時に期末一括配当を50円増額の280円(前期は280円)に引き上げた。業況と株主還元姿勢を評価した買いが流入した。引き続き主力のウェハー用及びパッケージ基板用めっき薬品の販売が堅調に推移すると見込む。9月中間期は従来予想から上振れして着地。売上高が417億100万円(前年同期比2.3%増)、営業利益が95億7500万円(同4.9%増)だった。生成AI用サーバー向けを中心とする需要、車載用パワーデバイスや先進運転支援システム(ADAS)関連の需要が好調だった。 ■Welby <4438> 360円 +80 円 (+28.6%) ストップ高 本日終値 Welby<4438>がストップ高。同社はきょう、グループ会社のWelbyヘルスケアソリューションズ(WHS)とNTTドコモ子会社のミナカラ(東京都渋谷区)が、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)を活用したオンライン診療支援及び服薬支援領域で業務提携したと発表。これが株価を刺激したようだ。この提携では、ミナカラのオンライン診療支援・服薬指導プラットフォームを、WHSが展開する保険者・企業向けの受診勧奨・重症化予防サービスと連携。両社は健保組合などの保険者向けの重症化予防施策の強化プログラムとして、オンライン上での医療アクセスからオンライン服薬指導・調剤薬の宅配での受け取りまでを一貫してサポートする新たな仕組みを共同で推進するとしている。 ■ソネック <1768> 1,360円 +300 円 (+28.3%) ストップ高 本日終値 ソネック<1768>がストップ高。同社は前週末7日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比36.9%増の88億700万円、最終利益は同6.7倍の5億4500万円となった。売上高と各利益は計画に対して上振れして着地したほか、期末一括配当予想を従来の見通しから20円増額して50円(前期比20円増配)に修正しており、ポジティブ視された。建設事業における工事が順調に進捗したほか、原価が安定し工事原価の採算も改善した。 ■札幌臨床検査センター <9776> 1,433円 +300 円 (+26.5%) ストップ高 本日終値 札幌臨床検査センター<9776>がストップ高。前週末7日の取引終了後、非公開化を目的として株式併合を実施すると発表した。創業家の伊達アセットマネージメント(札幌市厚別区)と、H.U.グループホールディングス<4544>傘下のエスアールエル(東京都港区)の2社以外の株主が保有する札臨株について、1株1965円でスクイーズアウト(強制買い取り)を実施する予定。エスアールエルの保有株について札臨が自社株買いを実施。最終的に株主を伊達アセットマネージメントのみとする。東京証券取引所と札幌証券取引所は同日付で、札臨を監理銘柄(確認中)に指定した。札臨株に対してはスクイーズアウト価格を意識した買いが集まったようだ。2026年1月13日開催予定の臨時株主総会で株式併合について付議する予定。創業家と北洋銀行<8524>、ほくほくフィナンシャルグループ<8377>傘下の北海道銀行は議案に賛同する意向という。エスアールエルの保有株の買取価格は協議中。上場廃止は26年2月16日、株式併合の効力発生日は同年2月18日を予定する。 ■I-ne <4933> 1,555円 +300 円 (+23.9%) ストップ高 本日終値 I-ne<4933>はストップ高。前週末7日取引終了後、25年12月期の配当予想を13円50銭から15円(前期13円)に増額修正すると発表した。株主への利益還元を強化するため。また、株主優待制度の拡充も明らかにした。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、現行では保有株数に応じて自社サイトで使用可能なポイント(2000円・1万4000円相当)を贈呈しているが、これをデジタルギフト(1万円・2万円分)に変更する。今年から実施する。これらが好感され買いを呼び込んでいる。あわせて第3四半期累計(1~9月)連結決算を発表し、売上高は343億6500万円(前年同期比9.8%増)、営業利益は22億700万円(同25.4%減)だった。「スキンケア他カテゴリー」が大幅に伸長したほか、オンライン売上高も成長。昨年実施した大型M&A2件の償却費計上により、利益は押し下げられた。 ●ストップ高銘柄 トレードワークス <3997> 444円 +80 円 (+22.0%) ストップ高 本日終値 など、9銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース
