ドル円は引けにかけて高値を更新も、やや慎重な動き=NY為替概況
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ドル円は引けにかけて高値を更新も、やや慎重な動き=NY為替概況 きょうのNY為替市場でドル円は基本的に153円台前半を中心とした推移となった。ロンドン市場からのレンジを引き継いだ格好。ロンドン市場午後のドル安局面では153円ちょうど前後がしっかりとなり、NY朝にいったん買いが入った。叱り、ロンドン朝の高値を付けきれず、再び売りが出て153円ちょうどを試す展開となった。アジア、欧州に続いて、米国株式市場もハイテクを中心とした売りが強まり、リスク警戒の円買いが目立った。リスク警戒の動きから米債利回りも低下(安全資産である米債の価格が上昇) 。ベンチマークとなる米10年債利回りが4.11%台から木曜日の最も低い水準を割り込んで4.06%台を付けたこともドル売りに寄与した。 もっともNY市場でのドル安トライも153円ちょうど前後の売りに慎重で、引けにかけて反発。一時400ドルを超える下げとなっていたダウ平均株価が、エヌビディアの買い戻しなどを支えにプラス圏へ回復したことなどがドル買い円売りにつながった。ロンドン市場の高値を超えて金曜日の高値を更新する153円59銭を付けたが、週末を前にしたポジション調整もあって、153円40銭台に落として週の取引を終えている。 ユーロドルはロンドン市場からのユーロ買いドル売りがNY市場に入っても続き、一時1.1591まで上昇。節目の1.1600手前の売りに上値を抑えられると、引けにかけてのドル買いの動きもあっ手1.1550台まで低下。その後1.1560代での推移。 ポンドドルも同様にロンドン市場からの上昇が続いた。ロンドン午前の1.3090台から上昇し、木曜日のポンド高局面で上値を抑えた13150前後の売りをこなすと、ストップロス注文を巻き込んで買いが強まり、1.3170台を付けたその語の調整局面では1.3150前後で買いが入る展開となり、1.3160台で引けている。 ユーロ円は対ドルでのユーロ買いを支えに朝方176円90銭前後から177円61銭まで上昇。その後対ドルではユーロの売りが入ったが、ドル円がしっかりとなったことで、177円20銭前後の調整を経て177円50銭台を付けるなどしっかりした動きとなった。 ポンド円は対ドルでのポンド買いが支え。木曜日の英中銀金融政策会合で、利下げ見通しがそれなりにみられる中で、据え置きを決めたことがポンド高につながっている。朝の円安局面で200円60銭台から201円80銭前後まで上昇。その後は対ドルでのポンド高もあって202円10銭まで上値を伸ばすしっかりした動きを見せた。 その他この時間帯に目立ったのはカナダの動き。雇用統計が予想を超える力強さを見せたことでカナダドルが急騰。ドルカナダは1.4110台から1.4050台まで急落。その後いったんもみ合いも、引けにかけて1.4027までドル安カナダ高となった。対円では108円40銭台から109円20銭近くまで急騰。その後少し調整も、引けにかけての円安もあって109円40銭台を付けた。 MINKABUPRESS 山岡
