コメ兵HD、上期経常を33%下方修正、通期も減額
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コメ兵ホールディングス <2780> [東証S] が11月7日大引け後(16:00)に業績修正を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20億円→13.3億円(前年同期は30.6億円)に33.3%下方修正し、減益率が34.8%減→56.5%減に拡大する見通しとなった。 上期業績の悪化に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の74億円→67.3億円(前期は60.4億円)に9.1%下方修正し、増益率が22.4%増→11.3%増に縮小する見通しとなった。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 当社にはブランド・ファッション事業、タイヤ・ホイール事業、不動産賃貸事業がありますが、連結業績予想への影響を踏まえまして、主にブランド・ファッション事業に関してご説明いたします。 当中間期のブランドリユース市場は、米国関税政策や中国経済の不況などの影響で、為替相場や世界経済に不透明感をもたらし、商品相場は前期から横ばいで推移しました。一方、金取引相場は高値が継続しました。 このような環境の中、当社は国内外での積極的な新規出店、メリハリをつけた買取価格の設定等により、小売及び個人買取を強化し、今期の通期計画及び中期経営計画の達成に向けた取り組みを実施してまいりました。 売上高につきましては、個人買取が想定通り推移したことに加え、前期のグループ会社化及び継続的な金地金の買取・販売増加により、計画を上回る増収へとつながりました。免税売上の鈍化により小売比率は低下したものの、旗艦店の出店等により小売及び法人販売は好調に推移しました。 利益につきましては、免税売上が当初計画を下回った結果、小売比率が低下し法人販売比率が高まったこと及び比較的売上総利益率の低い商材・商品の販売構成比が高まったことから、売上総利益は低位となりました。また、販管費につきましては、国内外のシェア拡大に向けた継続的な新規出店及び人材採用や教育を強化したこと及び販売に付随する費用等が増加したことにより、計画内で推移しながらも増加いたしました。同時に、金利上昇等に伴う支払利息や為替差損等の営業外費用が計画よりも大幅に増加した結果、営業利益、経常利益は前年同期比で減少しました。 足元の状況におきましては、個人買取が引き続き堅調に推移していること及び免税販売に持ち直しの傾向が見られ、また、利益率の低い在庫は法人販売で早期に回転させるなど、適切な在庫と経費のコントロールにより、利益体質の改善に取り組んでおります。一方で、今後も国内外で成長が見込まれるブランドリユース市場において、シェア拡大を図っていくための投資は計画通り行う予定です。 通期業績予想数値につきましては、今後の経済情勢及び市場動向等が不透明であることから、現時点で合理的に算定可能な範囲として中間期の実績のみを反映し、下期予想は据え置いております。 今後、据え置きました下期の業績予想につきましても、事業環境の変化等を精査し、修正の必要性が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。 以上の理由により、2025年5月14日に公表した2026年3月期の業績予想を修正いたします。 なお、今回の業績予想の修正に伴う配当予想の修正はございません。 (注)上記予想値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報を基に作成したものであり、 実際の業績等は、この資料に記載されている予想とは異なる場合がございます。
