話題株ピックアップ【夕刊】(2):IIJ、日清紡HD、KDDI
投稿:
■IIJ <3774> 2,902.5円 +163.5 円 (+6.0%) 本日終値 インターネットイニシアティブ<3774>は後場急伸。7日正午ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が1619億1000万円(前年同期比10.1%増)、最終利益が100億3200万円(同34.2%増)となっており、好業績を評価した買いを引き寄せている。拡販を進めたネットワークサービスが堅調に推移したうえ、システムインテグレーション(SI)の需要が旺盛で高水準の受注が継続。9月中間期末のSIにおける受注残高は1329億1500万円(同15.3%増)に上った。 ■日清紡ホールディングス <3105> 1,286.5円 +70 円 (+5.8%) 本日終値 日清紡ホールディングス<3105>は後場に入って切り返し、年初来高値を更新した。同社はきょう午前11時30分ごろ、25年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比4.8倍の188億6800万円となり、通期計画の197億円に対する進捗率は95.8%となった。売上高は同4.2%増の3645億6800万円で着地。マイクロデバイス事業が苦戦した半面、無線・通信事業や不動産事業が伸びた。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■いちご <2337> 387円 +19 円 (+5.2%) 本日終値 いちご<2337>は続伸。6日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は1520万株(自己株式を除く発行済み株総数の3.68%)、または50億円。期間は11月7日~来年5月31日。これが好感された。 ■グリーホールディングス <3632> 409円 +19 円 (+4.9%) 本日終値 グリーホールディングス<3632>が3日ぶりに急反発した。同社は6日の取引終了後、26年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.4%減の127億6500万円と減収となった一方、営業損益は10億6800万円の黒字(前年同期は1億3300万円の赤字)、最終損益は10億7800万円の黒字(同16億4400万円の赤字)となった。黒字転換を評価した買いが優勢となっている。VTuber事業ではプロダクション関連で積極的な投資を進めながらも事業全体では増収増益を確保。DX事業も堅調に推移した。ゲーム事業は既存タイトルを中心とした事業運営となり減収となったが、営業増益を果たした。 ■ユナイテッドアローズ <7606> 2,034円 +92 円 (+4.7%) 本日終値 ユナイテッドアローズ<7606>は後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、100%子会社コーエン株式の全持ち分を、来年1月31日をメドにジーイエット<7603>に譲渡することで基本合意したと発表しており、好材料視された。グループ全体としての資本効率やブランドポートフォリオの最適化を進めるのが狙いで、25年1月期時点で3億6000万円の営業赤字を計上していたコーエンを譲渡することによる採算性の向上を期待した買いが入ったようだ。同時に発表した9月中間期連結決算は、売上高737億1300万円(前年同期比8.0%増)、営業利益23億7800万円(同19.5%減)、純利益11億2700万円(同40.6%減)だった。単体の小売+ネット通販既存店売上高が前年同期比5.1%増と安定的な売り上げを確保したことで売上高は増加したが、広告宣伝強化による宣伝販促費、賃上げ及び人員増に伴う人件費、出店増及び本社移転による減価償却費のほか、システム償却費が増加したことなどが利益を圧迫した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高1656億7700万円(前期比9.8%増)、営業利益90億円(同12.7%増)、純利益50億8400万円(同18.7%増)の従来見通しを据え置いている。 ■チャームケア <6062> 1,116円 +50 円 (+4.7%) 本日終値 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>が後場上げ幅を拡大。午後2時30分ごろに発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高110億2400万円(前年同期比11.7%増)、営業利益11億400万円(同26.5%増)、純利益7億5200万円(同19.1%増)と大幅増収増益となったことが好感された。介護事業で新たに開設2年以上が経過した「新しい既存ホーム」の入居が着実に進んだほか、前期にM&Aにより取得したホームの成長が寄与した。また、既存ホームの生産性向上による利益率の向上も増益に貢献した。なお、26年6月期通期業績予想は、売上高485億8500万円(前期比4.1%増)、営業利益44億6000万円(同16.0%増)、純利益30億9000万円(同5.2%増)の従来見通しを据え置いている。 ■KDDI <9433> 2,580.5円 +111.5 円 (+4.5%) 本日終値 KDDI<9433>が続伸。同社は6日取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益が前年同期比0.7%増の5771億5600万円になったと発表した。7~9月期は第1四半期に比べて11.8%増の3046億1600万円となっており、これが好感されたようだ。7~9月期の連結売上高は同6.3%増の1兆5268億3300万円で着地。料金改定効果が顕在化したことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については売上高6兆3300億円(前期比7.0%増)、営業利益1兆1780億円(同5.3%増)とする従来見通しを据え置いている。 ■Terra Drone <278A> 3,185円 +135 円 (+4.4%) 本日終値 Terra Drone<278A>は3日ぶりに反発。7日午前9時ごろ、クマよけスプレーを搭載したドローンを発売すると発表しており、材料視した買いが入った。同製品はクマに近づくことなく、安全な距離を保ったまま唐辛子スプレーを遠隔操作で噴射できる。新モデルの開発も進めており、2026年3月をメドに飛行時間を現在の約10分から75分に延長し、赤外線カメラ・可視光カメラを搭載することを目指している。 ■日産自動車 <7201> 351.5円 +14.6 円 (+4.3%) 本日終値 日産自動車<7201>は5日ぶり大幅反発。同社は6日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6.8%減の5兆5786億8700万円、最終損益は2219億2100万円の赤字(前年同期は192億2300万円の黒字)となった。通期の業績予想について変更なく、最終損益予想は引き続き未定。6日の取引時間中には横浜市のグローバル本社の売却による特別利益の計上予定も発表していた。上期の小売台数は中国や日本、欧州で減少した一方、北米は2%増と健闘。営業利益段階で為替や関税が利益の押し下げ要因となるなか、コスト削減効果などを引き出し、7~9月期は営業増益で着地した。費用の削減に向けた取り組みに関しては株式市場では進捗状況は順調との見方が優勢となっているもようで、決算内容を受けて買い戻しが優勢となった。 ■日鉄鉱業 <1515> 1,698円 +58 円 (+3.5%) 本日終値 日鉄鉱業<1515>が後場終盤になって急上昇。午後3時ごろ、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1760億円から1960億円(前期比0.4%減)へ、営業利益を91億円から139億円(同35.5%増)へ、純利益を72億円から95億円(同5.3%増)へ上方修正し減益予想から一転して増益予想にするとともに、配当予想を中間91円・期末18円40銭(株式分割前換算92円)から中間117円・期末25円(同125円)へ引き上げたことが好感された。銅価格の上昇及び円安の進行に伴い金属部門の売上高が計画を上回る見通しであることに加えて、アタカマ鉱山の銅価格の上昇及び増販などに伴う増益が利益を上振れさせる。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高930億7400万円(前年同期比2.3%減)、営業利益85億8500万円(同60.9%増)、純利益66億2400万円(同15.6%増)だった。また、自社株352万3190株(消却前発行済み株数の4.22%)を11月28日付で消却すると発表した。なお、消却後の発行済み株数は8000万株となる。 株探ニュース
