話題株ピックアップ【昼刊】:リクルート、フルヤ金属、BASE

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■リクルート <6098>  8,523円   +1,212 円 (+16.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 リクルートホールディングス<6098>がマドを開けて続騰。6日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を3兆5200億円から3兆5985億円(前期比1.2%増)、最終利益予想を4280億円から4483億円(同9.8%増)に引き上げており、業況を評価した買いが流入している。9月中間期の実績と下半期における各事業の業績見通しを踏まえた。主力のHRテクノロジー事業は欧州及びその他における売上高を前回予想から拡大するうえ、円ベースで減収の見通しとしていた米国について平均単価の上昇による増収を見込む。下期の為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=172円、1豪ドル=97円を想定する。9月中間期は全体で売上高が1兆7935億8400万円(前年同期比0.3%減)、最終利益が2483億8000万円(同11.6%増)だった。

■フルヤ金属 <7826>  3,185円   +423 円 (+15.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 フルヤ金属<7826>が続急騰している。6日の取引終了後に、26年6月期の連結業績予想について、売上高を550億円から640億円(前期比11.5%増)へ、営業利益を75億円から100億円(同4.8%増)へ、純利益を48億円から60億円(同7.2%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を60円から75円へ引き上げたことが好感されている。データセンター需要を主因に電子部門、薄膜部門が順調に推移することが見込まれていることに加えて、サプライチェーン支援部門などで予想を上回る見通しになったことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(7~9月)決算は、売上高232億100万円(前年同期比66.9%増)、営業利益34億1000万円(同23.1%増)、純利益23億2800万円(同43.1%増)だった。

■BASE <4477>  361円   +37 円 (+11.4%)  11:30現在
 BASE<4477>が急騰。個人や小規模事業者を対象としたECプラットフォーム「BASE」を運営するほか、Webサービスにオンライン決済を導入できる「PAY.JP」の提供などを主力としている。M&A戦略に積極的で加速度的に業容を拡大させており、トップラインの伸びが注目される。そうしたなか、6日取引終了後に25年12月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の196億円から208億3600万円(前期比30%増)に、営業利益は10億円から11億7900万円(同53%増)に増額した。更に株主還元も強化し、今期の年間配当について無配を計画していたが、これを改め初の4円配当を実施することを併せて発表した。これをポジティブ視する買いを呼び込んでいる。

■いちご <2337>  385円   +17 円 (+4.6%)  11:30現在
 いちご<2337>は続伸。6日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は1520万株(自己株式を除く発行済み株総数の3.68%)、または50億円。期間は11月7日~来年5月31日。これが好感されている。

■スクエニHD <9684>  3,160円   +138 円 (+4.6%)  11:30現在
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は急反発している。6日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が1338億9500万円(前年同期比15.0%減)、経常利益が285億5300万円(同57.4%増)、最終利益が100億5200万円(同14.5%減)だった。第2四半期(7~9月)は売上高が746億2000万円(前年同期比14.9%減)、経常利益が216億6400万円(同7.6倍)、最終利益が52億48000万円(同4.6倍)との計算になり、足もとの収益性の高まりを評価した買いが優勢になっている。9月中間期は主力のデジタルエンタテインメント事業における収益性改善やライツ・プロパティ等事業における有力IPに関するロイヤルティ収入の計上などが利益を押し上げた。一方で、通期業績の最終益予想は前回予想の287億円から169億円(前期比30.8%減)に引き下げた。デジタルエンタテインメント事業の開発体制及びグローバルで統合されたマーケティング戦略を推進するための海外組織の在り方を見直す再編のため特別損失を計上。9月中間期の98億円に加え、下期も20億円ほど発生する見通し。

■日産自動車 <7201>  351円   +14.1 円 (+4.2%)  11:30現在
 日産自動車<7201>は5日ぶり大幅反発。同社は6日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6.8%減の5兆5786億8700万円、最終損益は2219億2100万円の赤字(前年同期は192億2300万円の黒字)となった。通期の業績予想について変更なく、最終損益予想は引き続き未定。6日の取引時間中には横浜市のグローバル本社の売却による特別利益の計上予定も発表していた。上期の小売台数は中国や日本、欧州で減少した一方、北米は2%増と健闘。営業利益段階で為替や関税が利益の押し下げ要因となるなか、コスト削減効果などを引き出し、7~9月期は営業増益で着地した。費用の削減に向けた取り組みに関しては株式市場では進捗状況は順調との見方が優勢となっているもようで、決算内容を受けて買い戻しが優勢となった。

■荏原実業 <6328>  4,400円   +175 円 (+4.1%)  11:30現在
 荏原実業<6328>が大幅続伸している。6日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、売上高は400億円(前期比6.7%増)の従来予想を据え置きつつ、営業利益を45億円から51億円(同19.9%増)へ上方修正したことが好感されている。メーカー事業及び商社事業は売上高が予想を下回る見込みであるものの、エンジニアリング事業で、公共水インフラ設備の老朽化に伴う水インフラ設備の更新・整備需要や、国土強靱化基本計画に伴う防災・減災需要の増加など、良好な市場環境を背景に売上高の増加及び売上総利益率の上昇が見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高292億5600万円(前年同期比10.0%増)、営業利益43億800万円(同42.1%増)だった。あわせて、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■グリーホールディングス <3632>  405円   +15 円 (+3.9%)  11:30現在
 グリーホールディングス<3632>が3日ぶりに急反発した。同社は6日の取引終了後、26年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.4%減の127億6500万円と減収となった一方、営業損益は10億6800万円の黒字(前年同期は1億3300万円の赤字)、最終損益は10億7800万円の黒字(同16億4400万円の赤字)となった。黒字転換を評価した買いが優勢となっている。VTuber事業ではプロダクション関連で積極的な投資を進めながらも事業全体では増収増益を確保。DX事業も堅調に推移した。ゲーム事業は既存タイトルを中心とした事業運営となり減収となったが、営業増益を果たした。

■KDDI <9433>  2,546.5円   +77.5 円 (+3.1%)  11:30現在
 KDDI<9433>が続伸している。同社は6日取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益が前年同期比0.7%増の5771億5600万円になったと発表した。7~9月期は第1四半期に比べて11.8%増の3046億1600万円となっており、これが好感されているようだ。7~9月期の連結売上高は同6.3%増の1兆5268億3300万円で着地。料金改定効果が顕在化したことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については売上高6兆3300億円(前期比7.0%増)、営業利益1兆1780億円(同5.3%増)とする従来見通しを据え置いている。

■愛知製鋼 <5482>  2,779円   +31 円 (+1.1%)  11:30現在
 愛知製鋼<5482>が全体下げ相場のなかも続伸。インカムゲインに着目した根強い買いが観測されるなか上値指向を継続している。トヨタ系自動車向け特殊鋼大手で加工技術の高さに定評があるが、トヨタ自動車<7203>が今期業績予想を増額するなか、愛知鋼にも追い風が意識されている。25年4~9月期は営業利益が前年同期比2.7倍の87億8400万円と絶好調、26年3月期通期予想も従来予想の140億円から150億円(前期比25%増)に増額修正しているが、市場では一段の上振れを見込む声がある。PBR0.8倍台、配当利回り4.8%台というバリュー株としての側面からも上値の伸びしろが大きいとみられているようだ。

■日東紡績 <3110>  9,780円   +1,500 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日東紡績<3110>がストップ高の水準となる前営業日比1500円高の9780円でカイ気配となっている。6日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の営業利益予想を従来の見通しから20億円増額して190億円(前期比15.5%増)、最終利益予想を245億円増額して375億円(同2.9倍)に引き上げた。最終利益予想は大幅な上方修正となっており、ポジティブ視した買いが優勢となっている。東京都中央区において賃貸不動産として所有する土地と地上権を住友不動産<8830>に売却する。これに伴い、固定資産売却益として約341億円を特別利益として計上する予定。直近の業績動向も加味して業績予想を見直した。また、日東紡は未定としていた期末配当予想について、86円50銭とすると発表した。年間配当予想は114円(前期比8円増配)となる。今期の売上高予想は据え置いた。9月中間期の売上高は574億1200万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は94億5400万円(同28.7%増)、最終利益は68億7800万円(同27.1%増)となった。AIサーバー向けの需要が継続し、低誘電特性を持つスペシャルガラスなどの販売が好調に推移した。

■カナデビア <7004>  930円   -217 円 (-18.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 カナデビア<7004>は急落。6日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を据え置く一方、営業利益を270億円から180億円(前期比33.2%減)へ下方修正すると発表した。環境部門と機械・インフラ部門でコストアップやトラブルに伴う悪化が見込まれるという。従来の増益予想から一転して大幅減益に陥るとともに、8期ぶり減益となる見通しを示したことから、これを嫌気した売りが強まっている。

■アンビスHD <7071>  430円   -97 円 (-18.4%) 一時ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率3位
 アンビスホールディングス<7071>はウリ気配スタート。6日取引終了後、26年9月期連結業績予想について売上高を517億円(前期比5.1%増)、営業利益を38億円(同38.3%減)と発表した。前期に続き大幅減益の見通しを嫌気した売りが膨らんでいる。新設施設の業績貢献や既存施設の稼働率回復を見込む一方、人件費などの費用増や来年度に予定される診療報酬改定の影響などを考慮して保守的に計画した。配当予想は前期比同額の4円とした。なお、同時に発表した25年9月期決算は売上高が491億7400万円(前の期比15.8%増)、営業利益が61億6200万円(同41.9%減)だった。

■味の素 <2802>  3,623円   -700 円 (-16.2%) ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率4位
 味の素<2802>はストップ安。同社は6日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比0.7%減の7388億8100万円、最終利益は同2.0%増の512億4500万円となった。中間期では最終増益を確保したものの、7~9月期の最終利益は約28%減と落ち込んだ。最終利益の通期計画に対する進捗率は約43%と低調で、失望売りを促した。調味料・食品部門では加工用うま味調味料で中国大手メーカーの増産や新規参入があって収益が落ち込んだほか、冷凍食品部門では国内で主力品のギョーザのシェアがプライベートブランドを含む他メーカーに流出。米国の関税による影響も受けた。なお、同社は決算発表とともに、取得総数3000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.09%)、取得総額800億円を上限とする自社株買いの実施を開示した。取得期間は12月1日から26年11月30日まで。

■木徳神糧 <2700>  4,220円   -700 円 (-14.2%) ストップ安   11:30現在
 木徳神糧<2700>がストップ安の4220円に売られている。6日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、営業利益を77億円から86億円(前期比3.6倍)へ、純利益を54億円から59億円(同3.4倍)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を50円から70円へ引き上げたが、営業利益で90億円前後を見込んでいた市場予想を下回ったことから、失望売りが出ているようだ。売上高は1770億円(同48.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、国産米の需給バランスが大きく崩れ24年産米の仕入価格と販売価格が高騰するなか、家庭用を中心とした強い引き合いにより販売が想定を上回るペースで推移した。また、原料価格の変動に関して、販売価格への適時かつ適切な反映に努めたことも寄与した。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高1309億300万円(前年同期比50.4%増)、営業利益79億6400万円(同4.8倍)、純利益54億6300万円(同4.4倍)だった。

■デルタフライ <4598>  497円   +80 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Delta-Fly Pharma<4598>がカイ気配を切り上げている。同社は6日の取引終了後、「DFP-10917」関連のパイプラインについて、臨床試験の進捗状況を公表しており、内容を材料視した買いが集まっている。急性骨髄性白血病(AML)患者を対象として米国で実施中の単剤による第3相比較試験の中間解析では、試験に参加した施設で実施した効果判定に関するデータと、MDアンダーソンがんセンターで実施した骨髄検査の中央判定結果が揃った。臨床データ入力と中間解析が解析され次第、安全性独立委員会(DSMB)に提出し、臨床効果が評価される予定。また、DFP-10917とベネトクラクス(VEN)の臨床第1相・第2相試験の第2相部分について、第2段階目標の症例登録の完了が見込める状況となったという。一方、末期の大腸がん患者を対象としたDFP-10917のドラッグデリバリーシステム(DDS)医薬としての拡大臨床第1相試験については、がんの縮小効果が認められなかったことから、膵臓がんの患者を対象に拡大試験を引き続き実施する予定としている。

●ストップ高銘柄
 Jインフラ <9287>  63,500円   +10,000 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 太陽誘電 <6976>  3,645円   -700 円 (-16.1%) ストップ安   11:30現在
 など、3銘柄

株探ニュース

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