本日注目すべき【好決算】銘柄 フルヤ金属、リクルート、ローム (6日引け後 発表分)
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11月6日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 フルヤ金属 <7826> [東証P] ★今期経常を29%上方修正、配当も15円増額 ◆26年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比42.0%増の33.5億円に拡大して着地。旺盛なデータセンター需要を背景に、薄膜部門でHDD用ルテニウムターゲット材の好調が継続したほか、電子部門では医療用シンチレーター結晶用イリジウムルツボが想定以上に伸びた。サプライチェーン支援部門で地金販売を積極推進したことも大幅増益に貢献した。 第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の70億円→90億円に28.6%上方修正。減益率が25.4%減→4.1%減に縮小する見通しとなった。 併せて、期末一括配当を従来計画の60円→75円(前期は96円)に増額修正した。 ひらまつ <2764> [東証S] ★今期最終を3倍上方修正 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の0.7億円→2.1億円に3.0倍上方修正。減益率が95.4%減→86.2%減に縮小する見通しとなった。主力事業が堅調に推移する中、人件費の適正化やコストコントロールの進展などが利益を押し上げる。 エバラ食品 <2819> [東証S] ★今期経常を58%上方修正 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→19億円に58.3%上方修正。減益率が43.2%減→10.1%減に縮小する見通しとなった。上期にポーション調味料の「プチッとうどん」や新商品「プチッと中華」の貢献で家庭用商品の売上高が計画を上回ったほか、業務用商品も外食産業の回復を背景に堅調に推移したことを織り込んだ。コスト管理の徹底なども上振れの要因となる。 日東紡 <3110> [東証P] ★今期最終を2.9倍上方修正・最高益予想を上乗せ、未定だった配当は8円増配 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の130億円→375億円に2.9倍上方修正。増益率が1.3%増→2.9倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。中央区八重洲に保有する賃貸不動産の売却に伴い、売却益約341億円が発生することが最終利益を押し上げる。 併せて、従来未定としていた年間配当は114円(前期は106円)実施する方針とした。 サイボー <3123> [東証S] ★今期経常を一転10%増益に上方修正 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の12.3億円→13.6億円に11.1%上方修正。従来の減益予想から一転して9.5%増益見通しとなった。インテリア施工事業で大型物件の受注獲得が増加したことに加え、一部の貸倒引当金について法人税等調整額(益)を計上したことなどが上振れの要因。 BASE <4477> [東証G] ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ、初配当実施へ ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の9.8億円→12億円に22.4%上方修正。増益率が23.6%増→51.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。買収したEストアーの業績上積みが収益を押し上げる。 併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当4円を実施する方針とした。 リクルート <6098> [東証P] ★今期最終を5%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の4280億円→4483億円に4.7%上方修正。増益率が4.8%増→9.7%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。HRテクノロジー事業で米国求人サイトの単価が上昇するほか、欧州・その他の収益見通しを引き上げることが上振れの要因。 ヘリオスTH <6927> [東証S] ★今期経常を25%上方修正、配当も16円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→15億円に25.0%上方修正。増益率が27.1%増→58.9%増に拡大する見通しとなった。売上高が計画通りに推移する中、効率的な経費運営などが奏功し、利益は大きく上振れする。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→61円(前期は41円)に大幅増額修正した。期末配当利回りは6.88%に上昇。 ローム <6963> [東証P] ★今期最終を29%上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比5.0倍の103億円に急拡大して着地。主力のLSIは自動車ボディ向けやxEV向けを中心とした高付加価値商品が伸長したほか、アミューズメント向け製品なども堅調に推移した。前期に実施した構造改革による固定費削減効果に加え、為替差損益が好転したことも利益を押し上げた。 併せて、通期の同損益を従来予想の70億円の黒字→90億円の黒字(前期は500億円の赤字)に28.6%上方修正した。 カシオ <6952> [東証P] ★上期経常は一転8%増益で上振れ着地 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.1%増の107億円に伸び、従来の9.4%減益予想から一転して増益で着地。主力の腕時計は中国で低調だったものの、欧州、インド、アセアンを中心に「CASIO WATCH」が好調に推移した。為替差損益が改善したことも上振れの要因となった。 IMV <7760> [東証S] ★前期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額 ◆25年9月期の連結経常利益を従来予想の19.5億円→25.6億円に31.7%上方修正。増益率が5.2%増→38.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。売上高が計画を上回ったことに加え、積極的な設備投資による収益力の強化が進んだことも上振れにつながった。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24円→30円(前の期は20円)に増額修正した。 併せて、中期経営計画を上方修正。27年9月期のEBITDA目標を従来の30.6億円→36億円に引き上げる。 日テレHD <9404> [東証P] ★今期経常を一転7%増益に上方修正・25期ぶり最高益更新へ ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の640億円→700億円に9.4%上方修正。従来の減益予想から一転して6.5%増益を見込み、一気に25期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。テレビ広告のスポット収入やジブリ関連などのイベント収入が計画を上回ることに加え、コストコントロールの進捗や子会社の業績が好調に推移していることなどを織り込んだ。 併せて、発行済み株式数の1.28%にあたる330万株または100億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した株はすべて消却する。 株探ニュース
