話題株ピックアップ【夕刊】(2):石原産、三共興、藤井産業
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■石原産業 <4028> 2,587円 +183 円 (+7.6%) 本日終値 石原産業<4028>が後場動意づき、年初来高値を更新した。同社はきょう午後1時ごろ、26年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の150億円から160億円(前期比52.6%増)に引き上げた。売上高予想も1470億円から1520億円(同4.7%増)に上方修正。有機化学事業の農薬が海外を中心に好調な販売が見込まれるほか、為替レートが想定よりも円安で推移するとみていることが主な要因だとしている。 ■三共生興 <8018> 715円 +48 円 (+7.2%) 本日終値 三共生興<8018>は3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新。6日午前11時ごろ、取得総数200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.22%)、取得総額13億円を上限とする自社株買いを発表しており、株主還元姿勢を評価した買いが優勢になった。取得期間は7日から26年11月6日まで。東京証券取引所における市場買い付けで実施する。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行が可能な体制を目指す。同社は政策保有株式の縮減方針を決議したとも開示。今期から30年3月期にかけて、25年9月末時点の時価ベースの30%を目安に縮減を進める。売却代金は成長分野への投資や資本効率の改善に活用する。一方、26年3月期の業績予想を下方修正した。売上高予想を前回予想の230億円から225億円(前期比0.4%減)、営業利益予想を19億円から10億円(同43.4%減)に引き下げた。「DAKS」「LEONARD」ブランドを中心とするファッション関連事業を取り巻く国内外の市況が当初の想定より低調に推移している。9月中間期は売上高が106億9800万円(前年同期比5.0%減)、営業利益が5億8600万円(同49.2%減)だった。 ■藤井産業 <9906> 3,890円 +235 円 (+6.4%) 本日終値 藤井産業<9906>が後場急伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう午後1時30分ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の17億円から27億円(前年同期比29.5%増)に引き上げた。売上高予想も440億円から483億円(同13.5%増)に上方修正。電設資材事業などが好調に推移したほか、利益面では原価改善などが寄与するという。なお、通期業績予想については、現在受注している案件の売り上げや完工予定の状況を勘案し、現時点において変更はないとしている。 ■レンゴー <3941> 988円 +54.2 円 (+5.8%) 本日終値 レンゴー<3941>が後場に急伸。1000円台に乗せて年初来高値を更新した。6日午後1時、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比0.4%増の4972億2000万円、経常利益は同8.4%減の200億3700万円、最終利益は同41.6%減の110億3300万円となった。中間期では減益となったが、7~9月期では増益で着地。更に中間配当を従来の見通しから5円増額し20円としたうえで、期末配当予想も5円増額の20円に修正した。決算内容と配当予想の増額を好感した買いが入ったようだ。板紙・紙加工関連や軟包装関連、重包装関連事業では製品価格の改定効果が収益を押し上げる要因となった。あわせて同社は湘南工場の敷地の一部が都市計画道路の事業対象地となっていることに関連し、事業者の神奈川県との協議の結果、土地収用に応じ補償金およそ148億円を受け取ることになったと発表。具体的な収益計上時期や会計処理については現在検討中としている。 ■ニッスイ <1332> 1,124.5円 +58 円 (+5.4%) 本日終値 ニッスイ<1332>が後場一段高。上場来高値を更新している。6日正午、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.8%増の4529億4300万円、経常利益は同11.2%増の212億1300万円、最終利益は同13.7%増の142億9600万円となった。7~9月期で最終利益は5割近い増益となっており、業況を好感した買いが入ったようだ。9月中間期は養殖や北米水産加工での収益が改善。国内チルドが好調を維持し、2ケタ増益で着地した。 ■テレ東HD <9413> 5,000円 +200 円 (+4.2%) 本日終値 テレビ東京ホールディングス<9413>は高い。年初来高値を更新した。5日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1590億円から1640億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を90億円から110億円(同41.2%増)へ上方修正すると発表した。スポットCM収入が好調なことが要因。また、アニメ部門でスマートフォン向けアプリゲームの権利収入が伸びていることや、配信ビジネス部門で広告付き無料動画配信の広告収入や国内配信権販売が好調なことも寄与する。配当予想も90円から100円(前期90円)に増額した。これが好感された。 ■日本取引所グループ <8697> 1,780.5円 +58.5 円 (+3.4%) 本日終値 日本取引所グループ<8697>が急反発。大和証券は5日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は1500円から2000円に見直した。現物株の取引量は歴史的な高水準にあり、預託担保の運用益の貢献も本格化していることを評価。同証券では、今来期の業績見通しを増額修正している。 ■ALSOK <2331> 1,103円 +36 円 (+3.4%) 本日終値 ALSOK<2331>が大幅高で3連騰。5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を引き上げた。今期の最終利益予想は従来の見通しから35億円引き上げて329億円(前期比21.4%増)に上方修正したほか、配当予想も増額しており、材料視されたようだ。今期の売上高予想は80億円増額して5980億円(同8.4%増)に見直した。9月中間期においてセキュリティ事業やFM事業などが好調に推移した。これまで13円60銭を計画していた中間配当は1円増額して14円60銭で決定。期末配当予想も1円増額し14円60銭に修正した。年間配当予想は29円20銭(前期比3円40銭増配)となる。9月中間期の売上高は2913億3700万円(前年同期比10.7%増)、最終利益は146億700万円(同48.3%増)となった。 ■東電HD <9501> 841.5円 +23 円 (+2.8%) 本日終値 東京電力ホールディングス<9501>が続伸し、一時5.3%高の861円70銭まで買われ、約3週間ぶりに年初来高値を更新した。このほか、中部電力<9502>、関西電力<9503>、九州電力<9508>など電力株が一斉高に買われた。前日の衆院本会議において高市早苗首相が東電HDの柏崎刈羽原発について、安全性の確保などを前提としたうえで、東日本の電力供給の脆弱性解消や電気料金の高騰抑止、脱炭素電源の確保の観点から再稼働は重要な課題との認識を示した。これを材料視する買いが同社株をはじめ電力株全般に継続的に流入した。きょうは中部電も約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。 ■理想科学工業 <6413> 1,190円 +23 円 (+2.0%) 本日終値 理想科学工業<6413>が反発。同社は5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想の修正と自社株買いの実施を発表した。最終利益予想を従来の見通しから4億円増額して45億円(前期比10.1%増)に引き上げたほか、取得総数47万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.74%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施する。これらを手掛かりとした買いが入った。第3四半期(10~12月)に政策保有株式の一部売却に伴う特別利益を計上する見込みで、業績予想に織り込んだ。半面、販売が想定を下回る見通しとなったことを踏まえ、今期の売上高予想は9億円減額して772億円(同1.9%減)に引き下げた。自社株の取得期間は11月19日から12月23日まで。9月中間期の売上高は376億2000万円(前年同期比1.4%減)、最終利益は17億9100万円(同0.5%増)となった。 株探ニュース
