話題株ピックアップ【夕刊】(1):コニカミノル、フジクラ、ダイキン

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■日本CMK <6958>  454円   +66 円 (+17.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 日本CMK<6958>が切り返し急。同社は5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の最終利益予想を従来の見通しから14億円増額して34億円(前期比10.3%減)に引き上げた。また、期末一括配当予想は10円増額し前期と横ばいの20円に修正した。これらを好感した買いが優勢となった。投資有価証券の売却による特別利益を計上する。外貨建て債権債務の為替変動に伴う差益も寄与する。売上高予想は据え置き、営業利益予想は9億円減額の31億円(同18.6%減)に引き下げた。9月中間期の売上高は472億1200万円(前年同期比2.0%増)、最終利益は14億9200万円(同42.5%減)だった。

■山一電機 <6941>  4,950円   +700 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 山一電機<6941>はストップ高。5日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を474億円から477億円(前期比5.3%増)へ、営業利益を85億円から93億円(同13.1%増)へ上方修正すると発表した。基幹系通信機器向け製品やAIを含むデータセンター向け新製品の販売が好調なため。配当予想も90円から105円(前期89円)に増額修正した。これを好感した買いが集まっている。

■コニカミノルタ <4902>  612.7円   +82 円 (+15.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 コニカミノルタ<4902>が急反発。同社は5日取引終了後、26年3月期業績予想の修正を発表した。最終利益を従来予想の240億円から270億円(前期は474億8400万円の赤字)に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。ここ外国為替市場で円安傾向にあることに合わせ、下期想定為替レートを円安方向に修正(対ユーロで1ユーロ=160円から165円に修正)したことや、保有する米AIヘルスケア企業テンパスAIの株価上昇に伴う評価益計上が反映される。同社株は前日に全体波乱相場に引きずられ取引時間中に大きく下値を試したが、75日移動平均線上で下げ止まり長い下ヒゲを形成していた。機関投資家とみられる押し目買いニーズの強さも注目される。

■第一実業 <8059>  2,881円   +286 円 (+11.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 第一実業<8059>が後場急伸。同社はきょう午後2時ごろ、26年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の120億円から132億円(前期比0.7%増)に引き上げた。売上高予想も2200億円から2250億円(同1.5%増)に上方修正。自動車事業、ヘルスケア事業、航空・インフラ事業で大型案件の納入が進み、エレクトロニクス事業も比較的順調に進行していることが主な要因だという。なお、前提為替レートは期初の1ドル=140円、1ユーロ=156円、1人民元=20円から1ドル=146円、1ユーロ=174円、1人民元=21円に見直している。また、期末配当を従来計画比14銭増額の71円とすることも発表。これにより、中間配当51円とあわせた年間配当は122円(前期は92円)となる。

■リンナイ <5947>  3,731円   +343 円 (+10.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 リンナイ<5947>が急伸。同社は6日、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.0%増の2164億1500万円、最終利益は同30.0%増の159億1800万円となった。堅調な業況を評価した買いが集まっている。海外では中国で減収減益となった一方、米国とオーストラリアでは製品販売が好調に推移し増収増益となった。日本国内はリフォーム市場の回復基調が続くなか、ハイブリッド給湯・暖房システムやガス衣類乾燥機、エアバブル商材の販売が伸長。増収増益につなげた。

■フジクラ <5803>  21,525円   +1,910 円 (+9.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 フジクラ<5803>が商いを膨らませ急反騰、前日の下げ幅を大きく上回る9%を超える上昇で2万1000円台を回復した。米国を中心にAIデータセンターの建設ラッシュが続くなか、光ファイバーや光コネクターなどの配線部材に高水準の需要が発生しており、収益環境に吹く追い風は強い。前日の米国株市場では、AIデータセンター関連の一角で光ファイバーを主力展開するコーニングが5日ぶりに反発に転じ25日移動平均線上で踏みとどまっており、同業であるフジクラにも機関投資家によるショートカバーの動きを誘発したもよう。また、直近前週末時点の信用取組では買い残が増加する一方、売り残は減少しているが、信用倍率は1.81倍と依然としてタイト感がある。なお、日証金は前日時点で貸借倍率0.5倍と売り長の状態となっている。売買代金は現時点でアドバンテスト<6857>を上回り、プライム市場で上位3傑に食い込むなど活況を呈し、投資家の注目度の高さを物語っている。

■ゴールドウイン <8111>  2,738.5円   +235.5 円 (+9.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 ゴールドウイン<8111>が大幅続伸。6日の午前10時ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が555億8900万円(前年同期比4.2%増)、営業利益が69億5900万円(同33.5%増)になった。同時に取得総数120万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.87%)、取得総額25億円を上限とする自社株買いを開示した。大幅な営業増益と株主還元姿勢を評価する買いが優勢になっている。9月中間期は主力ブランド「THE NORTH FACE」が直営店を中心に実需回復が進み、アパレル・ギアともに売上高が前年同期を上回った。猛暑でTシャツや軽量シェルなどが好調。特にライフスタイル領域で東アジアを中心とするインバウンド需要が成長を牽引した。一方、最終利益は67億9800万円(同13.6%減)で着地。持ち分法適用会社のYOUNGONE OUTDOOR(韓国)はトップラインが前年並みだったが、為替変動やコスト上昇などを受けて減益となり、ゴルドウインの投資利益が大きく減少した。自社株買いの取得期間は7日から26年1月30日まで。東京証券取引所における市場買い付けで実施する。株主還元の充実と資本効率の向上を図りつつ、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行に備える。

■宮崎銀行 <8393>  5,010円   +385 円 (+8.3%)  本日終値
 宮崎銀行<8393>が後場急騰し5000円台に乗せ、2007年7月以来、約18年4カ月ぶりの高値をつけた。6日午後0時30分ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。最終利益予想は前回予想の104億円から124億円(前期比26.7%増)に引き上げた。同時に年間配当予想は中間・期末各57円50銭の年115円から中間・期末各90円の年180円(前期は110円)に増額すると開示。好業績と株主還元姿勢を評価した買いを引き寄せている。貸出金利息や有価証券利息配当金、役務取引等収益が増え当初予想を上回る。9月中間期の最終利益は67億7100万円(前年同期比39.4%増)だった。

■荏原 <6361>  4,399円   +320 円 (+7.9%)  本日終値
 荏原<6361>が後場に上げ幅を拡大し、上場来高値を更新した。日本経済新聞電子版が6日、「米有力アクティビスト(物言う株主)のサード・ポイントが荏原の株式を保有していることが6日までに明らかになった」と報じた。荏原はMSCIの定期入れ替えで新規採用となり朝方に買いが優勢となっていたが、今回の報道が追加の刺激材料となったようだ。サード・ポイントが投資家に宛てた書簡で明らかになったという。記事によると、サード・ポイントによる日本の大手企業への投資は「ソニー株を2020年に売却して以来」としている。

■ダイキン工業 <6367>  19,295円   +1,395 円 (+7.8%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が大幅反発。同社は5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益の予想を従来の見通しから80億円増額して2800億円(前期比5.8%増)に引き上げており、評価された。通期の売上高予想は据え置いた。9月中間期の売上高は2兆4787億9800万円(前年同期比0.6%減)、最終利益は1609億3300万円(同6.1%増)となった。最終利益は会社計画を上振れして着地した。空調・冷凍機セグメントは減収・営業増益となったが、データセンター関連の機器の需要は堅調だった。

株探ニュース

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