話題株ピックアップ【昼刊】:山一電機、コニカミノル、日本CMK
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■山一電機 <6941> 4,950円 +700 円 (+16.5%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ 山一電機<6941>はストップ高。5日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を474億円から477億円(前期比5.3%増)へ、営業利益を85億円から93億円(同13.1%増)へ上方修正すると発表した。基幹系通信機器向け製品やAIを含むデータセンター向け新製品の販売が好調なため。配当予想も90円から105円(前期89円)に増額修正した。これを好感した買いが集まっている。 ■コニカミノルタ <4902> 609.3円 +78.6 円 (+14.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 コニカミノルタ<4902>が急反発。同社は5日取引終了後、26年3月期業績予想の修正を発表した。最終利益を従来予想の240億円から270億円(前期は474億8400万円の赤字)に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。ここ外国為替市場で円安傾向にあることに合わせ、下期想定為替レートを円安方向に修正(対ユーロで1ユーロ=160円から165円に修正)したことや、保有する米AIヘルスケア企業テンパスAIの株価上昇に伴う評価益計上が反映される。同社株は前日に全体波乱相場に引きずられ取引時間中に大きく下値を試したが、75日移動平均線上で下げ止まり長い下ヒゲを形成していた。機関投資家とみられる押し目買いニーズの強さも注目される。 ■日本CMK <6958> 443円 +55 円 (+14.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 日本CMK<6958>が切り返し急。同社は5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の最終利益予想を従来の見通しから14億円増額して34億円(前期比10.3%減)に引き上げた。また、期末一括配当予想は10円増額し前期と横ばいの20円に修正した。これらを好感した買いが優勢となった。投資有価証券の売却による特別利益を計上する。外貨建て債権債務の為替変動に伴う差益も寄与する。売上高予想は据え置き、営業利益予想は9億円減額の31億円(同18.6%減)に引き下げた。9月中間期の売上高は472億1200万円(前年同期比2.0%増)、最終利益は14億9200万円(同42.5%減)だった。 ■リンナイ <5947> 3,735円 +347 円 (+10.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 リンナイ<5947>が急伸している。同社は6日、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.0%増の2164億1500万円、最終利益は同30.0%増の159億1800万円となった。堅調な業況を評価した買いが集まっている。海外では中国で減収減益となった一方、米国とオーストラリアでは製品販売が好調に推移し増収増益となった。日本国内はリフォーム市場の回復基調が続くなか、ハイブリッド給湯・暖房システムやガス衣類乾燥機、エアバブル商材の販売が伸長。増収増益につなげた。 ■三共生興 <8018> 734円 +67 円 (+10.0%) 11:30現在 6日に発表した「三共興、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第165条第2項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得) ■フジクラ <5803> 21,290円 +1,675 円 (+8.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 フジクラ<5803>が商いを膨らませ急反騰、前日の下げ幅を大きく上回る9%を超える上昇で2万1000円台を回復した。米国を中心にAIデータセンターの建設ラッシュが続くなか、光ファイバーや光コネクターなどの配線部材に高水準の需要が発生しており、収益環境に吹く追い風は強い。前日の米国株市場では、AIデータセンター関連の一角で光ファイバーを主力展開するコーニング が5日ぶりに反発に転じ25日移動平均線上で踏みとどまっており、同業であるフジクラにも機関投資家によるショートカバーの動きを誘発したもよう。また、直近前週末時点の信用取組では買い残が増加する一方、売り残は減少しているが、信用倍率は1.81倍と依然としてタイト感がある。なお、日証金は前日時点で貸借倍率0.5倍と売り長の状態となっている。売買代金は現時点でアドバンテスト<6857>を上回り、プライム市場で上位3傑に食い込むなど活況を呈し、投資家の注目度の高さを物語っている。 ■ゴールドウイン <8111> 2,709円 +206 円 (+8.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位 ゴールドウイン<8111>が大幅続伸している。6日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が555億8900万円(前年同期比4.2%増)、営業利益が69億5900万円(同33.5%増)になった。同時に取得総数120万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.87%)、取得総額25億円を上限とする自社株買いを開示した。大幅な営業増益と株主還元姿勢を評価する買いが優勢になっている。9月中間期は主力ブランド「THE NORTH FACE」が直営店を中心に実需回復が進み、アパレル・ギアともに売上高が前年同期を上回った。猛暑でTシャツや軽量シェルなどが好調。特にライフスタイル領域で東アジアを中心とするインバウンド需要が成長を牽引した。一方、最終利益は67億9800万円(同13.6%減)で着地。持ち分法適用会社のYOUNGONE OUTDOOR(韓国)はトップラインが前年並みだったが、為替変動やコスト上昇などを受けて減益となり、ゴルドウインの投資利益が大きく減少した。自社株買いの取得期間は7日から26年1月30日まで。東京証券取引所における市場買い付けで実施する。株主還元の充実と資本効率の向上を図りつつ、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行に備える。 ■ダイキン工業 <6367> 19,170円 +1,270 円 (+7.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位 ダイキン工業<6367>が大幅反発している。同社は5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益の予想を従来の見通しから80億円増額して2800億円(前期比5.8%増)に引き上げており、評価された。通期の売上高予想は据え置いた。9月中間期の売上高は2兆4787億9800万円(前年同期比0.6%減)、最終利益は1609億3300万円(同6.1%増)となった。最終利益は会社計画を上振れして着地した。空調・冷凍機セグメントは減収・営業増益となったが、データセンター関連の機器の需要は堅調だった。 ■ALSOK <2331> 1,106.5円 +39.5 円 (+3.7%) 11:30現在 ALSOK<2331>が大幅高で3連騰。5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を引き上げた。今期の最終利益予想は従来の見通しから35億円引き上げて329億円(前期比21.4%増)に上方修正したほか、配当予想も増額しており、材料視されたようだ。今期の売上高予想は80億円増額して5980億円(同8.4%増)に見直した。9月中間期においてセキュリティ事業やFM事業などが好調に推移した。これまで13円60銭を計画していた中間配当は1円増額して14円60銭で決定。期末配当予想も1円増額し14円60銭に修正した。年間配当予想は29円20銭(前期比3円40銭増配)となる。9月中間期の売上高は2913億3700万円(前年同期比10.7%増)、最終利益は146億700万円(同48.3%増)となった。 ■テレ東HD <9413> 4,945円 +145 円 (+3.0%) 11:30現在 テレビ東京ホールディングス<9413>は高い。年初来高値を更新した。5日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1590億円から1640億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を90億円から110億円(同41.2%増)へ上方修正すると発表した。スポットCM収入が好調なことが要因。また、アニメ部門でスマートフォン向けアプリゲームの権利収入が伸びていることや、配信ビジネス部門で広告付き無料動画配信の広告収入や国内配信権販売が好調なことも寄与する。配当予想も90円から100円(前期90円)に増額した。これが好感されている。 ■理想科学工業 <6413> 1,202円 +35 円 (+3.0%) 11:30現在 理想科学工業<6413>が反発している。同社は5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想の修正と自社株買いの実施を発表した。最終利益予想を従来の見通しから4億円増額して45億円(前期比10.1%増)に引き上げたほか、取得総数47万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.74%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施する。これらを手掛かりとした買いが入った。第3四半期(10~12月)に政策保有株式の一部売却に伴う特別利益を計上する見込みで、業績予想に織り込んだ。半面、販売が想定を下回る見通しとなったことを踏まえ、今期の売上高予想は9億円減額して772億円(同1.9%減)に引き下げた。自社株の取得期間は11月19日から12月23日まで。9月中間期の売上高は376億2000万円(前年同期比1.4%減)、最終利益は17億9100万円(同0.5%増)となった。 ■日産自動車 <7201> 346.8円 +4.2 円 (+1.2%) 11:30現在 日産自動車<7201>が強含んだ。同社は6日、横浜市西区にあるグローバル本社の土地・建物に関し、セール・アンド・リースバックを実施すると発表した。信託受益権譲渡契約を締結したうえで、得られた資金を経営再建計画の一環として設備の更新や業務変革のための費用に活用する。売却価額は970億円で、売却益739億500万円を26年3月期において特別利益として計上する見通し。発表に反応した買いが株価を押し上げた。信託受益権の譲渡先はMJI合同会社(東京都中央区)。日産自は売却後もグローバル本社として賃貸借契約により使用する。リース期間は20年間。賃貸借契約開始日は12月12日を予定する。 ■ニチコン <6996> 1,257円 -261 円 (-17.2%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ ニチコン<6996>が大幅安となっている。同社は5日取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比12.3%減の15億4100万円となり、通期計画の60億円に対する進捗率は25.7%にとどまった。売上高は同4.5%減の807億3200万円で着地。コンデンサー事業は堅調だったものの、NECST事業(エネルギー・環境関連製品を中心とした事業)は減収減益となった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■シグマクシス <6088> 716円 -119 円 (-14.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位 シグマクシス・ホールディングス<6088>はウリ気配スタート。5日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を300億円から245億円(前期比6.8%減)へ、営業利益を69億5000万円から61億円(同8.2%増)へ下方修正すると発表した。子会社の一つを株式譲渡に伴い連結対象から外した影響を織り込んだ。期末にかけての新規案件の開始が想定より遅延していることも響く見通し。これを嫌気した売りが膨らんでいる。あわせて、これまで行っていた自社株買いを中止し、新たに取得上限300万株(自己株式を除く発行済み株数の3.55%)、または18億円とする自社株買いを実施すると発表した。更に11月28日付で300万株の自社株消却を行うことも明らかにした。 ■サンリオ <8136> 6,435円 -1,028 円 (-13.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位 サンリオ<8136>は4日ぶりに急反落している。5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を1688億円から1843億円(前期比27.2%増)、営業利益予想を673億円から702億円(同35.5%増)、最終利益予想を475億円から494億円(同18.4%増)とした。ただ、修正後の利益水準については物足りなさが意識されているもようで、売りがかさんでいる。全体では9月中間期は計画を上回る業績で着地。売上高が876億7600万円(前年同期比39.6%増)、営業利益が391億8300万円(同66.1%増)、最終利益が275億1800万円(同44.3%増)になった。日本国内における大阪・関西万博関連のコラボレーション施策などが業績拡大に寄与。海外のライセンス事業は複数キャラクター戦略が特に進んでいる中国が牽引役になった。10月以降もトップラインの堅調な推移を見込んでおり、米国の関税措置の影響によるキャラクター市場全体の下振れリスクや成長に向けた戦略的な販管費の増加を織り込みつつ、米州を除く各地域の業績予想を引き上げた。同時に年間配当予想を中間・期末各30円の年60円から中間・期末各31円の年62円(前期は53円)に修正すると開示。最終利益予想の上方修正を踏まえた。 ■サイバー・バズ <7069> 914円 +150 円 (+19.6%) ストップ高買い気配 11:30現在 サイバー・バズ<7069>がストップ高カイ気配。同社は5日の取引終了後、25年9月期の連結業績に関し、売上高は従来の予想を1億3100万円上回る71億3100万円(前の期比4.4%減)、営業損益の黒字額は6900万円上回る3億4900万円(前の期は17億1900万円の赤字)、最終損益の黒字額は1億5000万円上回る3億8500万円(同19億5400万円の赤字)で着地したようだと発表。これを材料視した買いが集まっている。同社は9月10日に業績予想を引き下げていたが、9月実績でインフルエンサー関連サービスが想定を上回ったほか、一連の構造改革に関連する費用が見込みを下回った。繰延税金資産の計上も寄与する。 ■サンセイ <6307> 528円 +80 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在 サンセイ<6307>が寄り付きから大口の買い注文が流入し急騰。一気に500円台に突入し年初来高値を更新した。時価は2021年4月以来、4年7カ月ぶりの高値圏に浮上している。5日移動平均線を絡め三角もち合いが煮詰まっていたが、目先一気に上放れる展開となっている。ビル用ゴンドラメーカーの草分けで海上保安庁など官公庁からの船舶関係の受注実績も豊富。足もとの業績は船舶修理関連などの官公庁案件が会社側の想定を上回って好調に推移している。そうしたなか、5日取引終了後に26年3月期上期(25年4~9月)業績予想の上方修正を発表した。営業利益段階で従来予想の7000万円から2億4000万円(前年同期は1億1800万円の赤字)に大幅増額した。通期予想は従来見通しの4億円を据え置いているが、上振れ期待が強い。 ■ビーマップ <4316> 1,064円 +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配 11:30現在 ビーマップ<4316>がストップ高の水準の1064円でカイ気配となっている。5日、エジソンエーアイ(東京都港区)及びAIバイオメディカル(同千代田区)と、デジタルツインとバイオ3Dプリンターをリアルタイムに連携させるフィジカルAIの共同研究「プロジェクトHawaii」を始めたと発表しており、材料視された。研究ではAIによる画像解析とデジタルツイン技術を活用し、バイオ3Dプリンターでの再生臓器造形プロセスをリアルタイムで制御する。仮想空間上の臓器モデルと現実の造形プロセスを常時同期し、AIがプリンターの動作を動的に補正することで、成長や個体差に応じて変化する「生きた設計図」に基づく臓器再生を目指す。研究から3年目に医療現場での実証実験や規制対応を経て、事業化に向けた準備と体制構築を進める予定だ。 ●ストップ高銘柄 ホリイフードサービス <3077> 517円 +80 円 (+18.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 エスエルディー <3223> 1,148円 +150 円 (+15.0%) ストップ高 11:30現在 など、6銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース
