本日注目すべき【好決算】銘柄 イリソ電子、ALSOK、コニカミノル (5日引け後 発表分)
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11月5日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 イリソ電子 <6908> [東証P] ★今期経常を一転6%増益に上方修正、配当も40円増額 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比65.5%増の30.1億円に拡大し、従来予想の26億円を上回って着地。モビリティ市場で自動車内で扱われる情報量の増加を背景に、インフォテインメント分野で高速伝送対応可動BtoBコネクターの需要が増加したほか、xEV向けのパワートレイン分野では中国向けが好調を維持した。 併せて、円安進行に伴う為替差益の発生も考慮し、通期の同利益を従来予想の54億円→58.5億円に8.3%上方修正。従来の減益予想から一転して6.3%増益見通しとなった。 同時に、期末一括配当を従来計画の110円→150円(前期は100円)に大幅増額修正した。設立60周年記念配当40円を実施する。期末配当利回りは4.97%に上昇。 ALSOK <2331> [東証P] ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の470億円→515億円に9.6%上方修正。増益率が9.0%増→19.5%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。上期においてセキュリティ事業やFM事業が好調に推移したことなどを反映した。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の27.2円→29.2円(前期は25.8円)に増額修正した。 コニカミノル <4902> [東証P] ★今期最終を13%上方修正 ◆26年3月期の連結最終損益を従来予想の240億円の黒字→270億円の黒字(前期は474億円の赤字)に12.5%上方修正した。Tempus AI株式の評価益を織り込んだほか、想定為替レートを1ユーロ=160円→165円に見直したことが上振れの要因となる。 サンユウ <5697> [東証S] ★今期経常を一転12%増益に上方修正、配当も5円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の6.8億円→8.1億円に19.1%上方修正。従来の減益予想から一転して11.7%増益見通しとなった。自動車業界や建産機業界の需要回復が遅れ、売上高は計画を下回るものの、在庫評価益の計上に加え、製品歩留まりの改善やエネルギー原単位の削減などによって利益は上振れする。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→25円(前期は22円)に増額修正した。 ファインシン <5994> [東証S] ★今期経常を2.2倍上方修正 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の5億円→11億円に2.2倍上方修正。増益率が5.9%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。自動車焼結事業で主要顧客のグローバルな生産・販売が好調に推移したことが追い風となるほか、過年度における原材料単価変動に伴う販売価格への反映が行われたことも利益を押し上げる。 サンセイ <6307> [東証S] ★上期経常を3.4倍上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の7000万円の黒字→2億4100万円の黒字(前年同期は1億2500万円の赤字)に3.4倍上方修正した。積極的な営業活動などが奏功し、売上高が計画を14.8%も上回ったことが利益を押し上げた。 山一電機 <6941> [東証P] ★今期経常を15%上方修正、配当も15円増額 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.4%増の64.9億円に伸び、従来予想の57.5億円を上回って着地。コネクタソリューション事業で基幹系通信機器向け製品やAIを含むデータセンター向け新製品の販売が好調だったことが寄与。 併せて、通期の同利益を従来予想の79億円→91億円に15.2%上方修正し、増益率が2.7%増→18.4%増に拡大する見通しとなった。 業績上振れに伴い、年間配当を従来計画の90円→105円(前期は89円)に増額修正した。 日本CMK <6958> [東証P] ★今期経常を21%上方修正、配当も10円増額 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の20億円→34億円に70.0%上方修正。減益率が47.2%減→10.3%減に縮小する見通しとなった。為替差益や投資有価証券売却益を計上することが利益を押し上げる。 併せて、期末一括配当を従来計画の10円→20円(前期は20円)に大幅増額修正した。 サイバーバズ <7069> [東証G] ★前期最終を64%上方修正・6期ぶり最高益更新へ ◆25年9月期の連結最終損益を従来予想の2.3億円の黒字→3.8億円の黒字(前の期は19.5億円の赤字)に63.8%上方修正し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。収益性の高いインフルエンサー関連サービスなどが伸長したことに加え、構造改革費用が想定を下回ったことが要因。課税所得の増加や法人税等調整額(益)の計上も最終利益を押し上げた。 国際計測 <7722> [東証S] ★今期経常を一転6%増益に上方修正、配当も5円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→15億円に25.0%上方修正。従来の減益予想から一転して6.3%増益見通しとなった。アジアのタイヤメーカーを中心に生産ライン用の試験装置であるバランシングマシンの出荷が伸びる。 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は30円)に増額修正した。 テレ東HD <9413> [東証P] ★今期経常を21%上方修正・2期ぶり最高益、配当も10円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の94億円→114億円に21.3%上方修正。増益率が13.9%増→38.1%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。放送事業でスポットCM収入が好調に推移しているほか、アニメ部門では海外での「NARUTO」「BORUTO」のスマートフォン向けゲームの権利収入が伸びる。さらに配信ビジネス部門も広告付き無料動画配信の広告収入や国内配信権販売が好調で、これらを業績予想に織り込んだ。 併せて、年間配当を従来計画の90円→100円(前期は90円)に増額修正した。 株探ニュース
