本日注目すべき【好決算】銘柄 日精工、ラインヤフー、任天堂 (4日引け後 発表分)

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 11月4日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 日精工 <6471> [東証P]  ★今期最終を一転50%増益に上方修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比4.7倍の93.1億円に急拡大し、従来予想の35億円を大幅に上回って着地。自動車生産台数が想定より上振れし、中国の補助金政策による需要が増加するなど、事業環境が堅調に推移したことに加え、固定費削減や為替が想定より円安に推移したこともプラスに働いた。持ち分法適用関連会社NSK&Cの全株式取得に伴い、負ののれんの発生益を計上したことも最終利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の70億円→160億円に2.3倍上方修正。従来の減益予想から一転して50.3%増益見通しとなった。

 日ハム <2282> [東証P]  ★今期最終を13%上方修正
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の300億円→340億円に13.3%上方修正。増益率が12.8%増→27.9%増に拡大する見通しとなった。食肉事業で豪州の牛肉販売が好調に推移していることや国産鶏肉の相場上昇などの影響を織り込んだ。

 ラインヤフー <4689> [東証P]  ★上期最終は59%増益、配当を増額修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比58.5%増の1383億円に拡大して着地。PayPayの成長に伴う戦略事業の収益拡大に加え、LINE MANの連結子会社化に伴い、企業結合に伴う再測定益を計上したことも利益を押し上げた。
  併せて、期末一括配当を従来計画の7円→7.3円(前期は7円)に増額修正した。

 東計電算 <4746> [東証S]  ★今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も16円増額
 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の69.1億円→71.5億円に3.5%上方修正。増益率が7.2%増→10.9%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。人件費・経費の見直しや継続取引の拡大に加え、営業外収益が想定を上回ることが上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の125円→141円(前期は125円)に増額修正した。

 TOA <6809> [東証P]  ★上期経常は98%増益で着地、配当を43円増額修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比98.4%増の15.2億円に拡大して着地。国内でオフィスビルや商業施設、官公庁向けの売り上げが伸長したことが収益を牽引した。
  併せて、年間配当を従来計画の42円→85円(前期は40円)に大幅増額修正した。配当方針を変更し、年間85円、DOE5%、配当性向85%のいずれか高いものを採用する。年間配当利回りは6.47%に上昇。

 ティラド <7236> [東証P]  ★今期経常を一転21%増益に上方修正・最高益、配当も80円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の73億円→98億円に34.2%上方修正。従来の減益予想から一転して21.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。取引先販売計画が上振れすることに加え、米国における生産移管プロジェクトに基づくグループ会社支援の進展や関税負担分の取引先転嫁交渉の進捗によって、米国部門の収益性が改善することが要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の240円→320円(前期は240円)に大幅増額修正した。
  併せて、発行済み株式数の10.5%にあたる69万2411株を11月24日付で消却すると発表。

 ヤマハ <7951> [東証P]  ★今期最終を2%上方修正、自社株買いも発表
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の225億円→230億円に2.2%上方修正。増益率が68.5%増→72.3%増に拡大する見通しとなった。北米や新興国向けの楽器販売が伸長するほか、為替レートを円安方向に見直すことが上振れの要因となる。第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=170円に設定。
  併せて、発行済み株式数の4.4%にあたる2000万株または150億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 任天堂 <7974> [東証P]  ★今期経常を21%上方修正、配当も52円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の3800億円→4600億円に21.1%上方修正。増益率が2.1%増→23.6%増に拡大する見通しとなった。「Nintendo Switch2」の販売計画について、ハードウェアを1500万台→1900万台、ソフトウェアを4500万本→4800万本にそれぞれ引き上げた。想定為替レートは1ユーロ=155円から160円に変更する一方、1ドル=140円は据え置いた。
  併せて、年間配当を従来計画の129円→181円(前期は120円)に大幅増額修正した。配当方針を変更。

 ほくほくFG <8377> [東証P]  ★今期経常を20%上方修正・19期ぶり最高益、配当も20円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の600億円→720億円に20.0%上方修正。増益率が16.2%増→39.5%増に拡大し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。貸出金の増加や法人向けソリューションの強化によって、資金利益と役務取引等利益が増加することが要因。与信費用が想定を下回ることも利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の70円→90円(前期は50円)に増額修正した。

 パーカー <9845> [東証S]  ★今期経常を16%上方修正・2期ぶり最高益、配当も5円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円→58億円に16.0%上方修正。増益率が12.1%増→30.0%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。懸念された外部環境リスクの限定化に加え、コスト削減や不採算事業の再編といった構造改革の進捗、為替変動の影響を織り込んだ。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の28円→33円(前期は25円)に増額修正した。

株探ニュース

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