話題株ピックアップ【夕刊】(3):化工機、JVCケンウ、モリタHD

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■三菱化工機 <6331>  3,480円   +185 円 (+5.6%)  本日終値
 三菱化工機<6331>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は10月31日取引終了後、26年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の75億円から85億5000万円(前期比50.1%増)に引き上げた。売上高予想も845億円から885億円(同49.5%増)に上方修正。既受注工事の進捗の見直しやコスト改善などが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比6円増額の46円とすることも発表。これにより、中間配当40円とあわせた年間配当は86円となる。

■JVCケンウッド <6632>  1,306.5円   +68 円 (+5.5%)  本日終値
 31日に決算を発表。「今期最終を11%上方修正」が好感された。
 JVCケンウッド <6632> [東証P] が10月31日大引け後(15:45)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比32.4%減の75億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の140億円→155億円(前期は202億円)に10.7%上方修正し、減益率が31.0%減→23.6%減に縮小する見通しとなった。

■モリタホールディングス <6455>  2,462円   +128 円 (+5.5%)  本日終値
 31日に決算を発表。「上期経常が24%増益で着地・7-9月期も46%増益」が好感された。
 モリタホールディングス <6455> [東証P] が10月31日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比24.5%増の52.6億円に伸び、通期計画の143億円に対する進捗率は5年平均の16.9%を上回る36.8%に達した。

■エンプラス <6961>  8,560円   +420 円 (+5.2%)  本日終値
 31日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は2.8倍増益」が好感された。
 エンプラス <6961> [東証P] が10月31日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0%減の30.8億円となり、通期計画の55億円に対する進捗率は56.0%に達し、5年平均の48.0%も上回った。

■日本特殊陶業 <5334>  6,669円   +327 円 (+5.2%)  本日終値
 日本特殊陶業<5334>が大幅高で3日続伸し上場来高値を更新。10月31日の取引終了後に、26年3月期配当予想の中間・期末各91円の年182円から中間・期末各93円の年186円への増額修正と、上限を720万株(自己株式を除く発行済み株数の3.62%)、または300億円とする自社株買いを発表しており、好材料視された。自社株の取得期間は11月1日から来年10月31日までで、取得した全自社株は消却を予定している。同時に発表した9月中間期連結決算は、売上高3511億7100万円(前年同期比8.2%増)、営業利益719億9100万円(同0.4%減)、純利益537億5600万円(同6.7%増)だった。自動車関連で新車組付け用製品の販売が増加したほか、SPE事業で生成AI関連用途での需要増や先端ロジック半導体向けの販売が堅調に推移。ただ、円高進行による為替変動の影響を受けて、営業利益は減益を余儀なくされた。なお、26年3月期通業績予想は、売上高6880億円(前期比5.4%増)、営業利益1300億円(同0.3%増)、純利益900億円(同2.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■ファナック <6954>  5,160円   +251 円 (+5.1%)  本日終値
 ファナック<6954>は大幅高で3連騰。2021年9月以来、約4年2カ月ぶりの高値をつけた。前週末10月31日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を前回予想の8070億円から8188億円(前期比2.7%増)、営業利益予想を1595億円から1759億円(同10.7%増)、最終利益予想を1430億円から1573億円(同6.6%増)に引き上げた。最終利益は減益予想から一転して増益を見込んでおり、業況を評価する買いが流入した。直近の事業環境や業績動向を織り込んだ。10月から来年3月までの想定為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=165円を想定する。9月中間期は売上高が4075億6800万円(前年同期比5.1%増)、営業利益が859億6400万円(同13.7%増)、最終利益が798億2000万円(同14.2%増)だった。FA部門ではCNCシステムの売り上げがインドや中国で堅調に推移。ロボット部門では中国や米州が好調だった。ロボマシン部門もインド関連の需要が追い風となり、サービス部門を除いた3部門が増収となった。第2四半期(7~9月)の受注高は2053億円で前年同期比10.6%増、前四半期比0.3%減だった。

■NSD <9759>  3,462円   +166 円 (+5.0%)  本日終値
 31日に決算を発表。「今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額」が好感された。
 NSD <9759> [東証P] が10月31日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.0%増の83.5億円に伸びた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の89円→92円(前期は87円)に増額修正した。
 同時に発表した「0.85%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の0.85%にあたる65万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から26年3月3日まで。

■第一稀元素化学工業 <4082>  1,365円   +57 円 (+4.4%)  本日終値
 第一稀元素化学工業<4082>が続伸。10月下旬に連日のストップ高で一気に水準を切り上げ1644円の年初来高値を形成した後スピード調整が入り、前週末31日ザラ場に1129円まで下押す場面があった。しかし、そこから急速に切り返す展開で5日移動平均線を上回って引け、きょうもその余勢を駆って上値指向を継続している。電材向けジルコニウム化合物の大手で、自動車用排ガス触媒ではグローバルニッチトップ企業として存在感を示している。業績も自動車の販売台数増加や原価低減への取り組みが功を奏し会社側の想定を上回る状況にある。31日取引終了後、同社は26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の10億円から24億円(前期比5%増)に大幅増額しており、これを材料する形で投資資金の攻勢が続いている。

■NTN <6472>  360円   +14.6 円 (+4.2%)  本日終値
 NTN<6472>が反発し年初来高値を更新。10月31日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を7900億円から8050億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を240億円から260億円(同13.2%増)へ、最終損益を60億円の赤字から40億円の赤字(前期238億100万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第3四半期以降の為替レートの見直しや米国の通商政策の影響などを考慮したという。同時に発表した9月中間期決算は、売上高4022億5600万円(前年同期比2.8%減)、営業利益128億6500万円(同29.3%増)、最終利益31億円(前年同期21億2500万円の赤字)だった。売価転嫁や変動費及び固定費の削減などが利益を押し上げた。なお、未定としていた配当予想は中間・期末各5円50銭の年11円(前期11円)とするとあわせて発表した。

■持田製薬 <4534>  3,045円   +97 円 (+3.3%)  本日終値
 持田製薬<4534>が後場一段高。同社はきょう午後2時ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比31.0%増の49億6700万円となり、通期計画の70億円に対する進捗率は71.0%となった。売上高は同7.6%増の549億8500万円で着地。主力の医薬品関連事業で潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ」など、新薬の売り上げが伸長したことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■ヤスハラケミカル <4957>  1,443円   +300 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 ヤスハラケミカル<4957>はストップ高。前週末10月31日取引終了後、MBOを実施すると発表した。代表取締役社長の安原禎二氏が代表取締役を務めるYAHO(広島県府中市)が1株1380円でTOBを行う。買い付け予定数は590万850株(下限287万5600株、上限設定なし)、買い付け期間は11月4日~12月16日。TOB成立後に上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10月31日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

イオレ <2334>  3,795円   +700 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値
 イオレ<2334>がストップ高。10月31日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>連結子会社で暗号資産交換業を営むSBI VCトレードと連携すると発表しており、好材料視された。SBI VCトレードが提供する「SBIVC for Prime」を通じたビットコインの取引・保管・運用を皮切りに、トレジャリー実務と制度対応・ライセンス観点における連携を基軸とした取り組みを開始するとしており、将来的にはイオレのウォレット/クリプトカード、レンディングなどの将来プロダクトへの連携を検討するとしている。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。

■アクシーズ <1381>  3,920円   +700 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 アクシーズ<1381>はストップ高。同社は前週末10月31日の取引終了後、26年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比16.2%増の72億1700万円、経常利益は同3.6倍の11億700万円となった。大幅な増収増益で着地しており、好感されたようだ。鶏肉相場が堅調に推移したほか、加工食品の販売も好調だった。一方、外食事業は人件費の増加を受けて減益となった。


●ストップ高銘柄
 メディア総研 <9242>  1,974円   +400 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値
 ブレインパッド <3655>  2,077円   +400 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 ソシオネクスト <6526>  2,791円   -700 円 (-20.1%) ストップ安   本日終値
 日本創発グループ <7814>  714円   -150 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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