話題株ピックアップ【夕刊】(2):JIA、イチケン、日精化
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■JIA <7172> 1,960円 +187 円 (+10.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>は急反騰。10月31日の取引終了後、25年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表した。売上高が295億2300万円(前年同期比39.8%増)、営業利益が152億7100万円(同70.7%増)、最終利益が81億5900万円(同2.5倍)となっており、業績の好調な推移を好感した買いが流入した。日本型オペレーティング・リース投資商品(JOL/JOLCO)に対する投資家の需要が堅調ななか、対応可能な商品の在庫を確保し、出資金販売額が9月末時点で前期実績を上回った。 ■イチケン <1847> 4,220円 +360 円 (+9.3%) 本日終値 イチケン<1847>が急伸。商業施設の建築や改装を主力としており、足もとの業績は会社側の予想を上回って好調に推移している。前週末10月31日取引終了後、同社は26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の53億5000万円から67億円(前期比2%減)に増額修正した。なお、25年4~9月期は従来予想の25億5000万円から37億円(前年同期比22%増)と減益予想から一転して大幅増益見通しに変わった。採算重視の受注が奏功したほか、資材価格や労務費の転嫁も進んだことが背景。更に好調な業績を受けて株主還元も強化、今期の年間配当を従来計画比45円の大幅増額となる185円(前期実績は140円)とすることも併せて発表、これらがポジティブサプライズとなり株価を押し上げている。 ■日本精化 <4362> 2,707円 +221 円 (+8.9%) 本日終値 日本精化<4362>が大幅続伸。10月31日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を342億円から350億円(前期比1.9%減)へ、営業利益を50億円から55億円(同12.4%増)へ、純利益を40億円から45億円(同16.3%増)へ上方修正し、3期ぶりの営業最高益更新を見込むことが好感された。上期において、機能性製品分野におけるウールグリース誘導体のビューティケア、ヘルスケア、ファインケミカルの各領域の販売が増加したことが寄与する。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高174億9500万円(前年同期比0.7%増)、営業利益29億8000万円(同24.2%増)、純利益25億700万円(同39.8%増)だった。また、自社株155万株(消却前発行済み株数の6.11%)を11月20日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は、2382万2447株となる。 ■アルプスアルパイン <6770> 2,118円 +172 円 (+8.8%) 本日終値 アルプスアルパイン<6770>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は10月31日取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。モビリティ事業で顧客の開発計画の変更により開発費の一部を第3四半期以降に執行延期したことなどから、売上高は前年同期比3.1%増の5057億1100万円(従来予想は4980億円)、営業利益は同89.2%増の212億2200万円(同121億円)と上振れて着地した。あわせて、26年3月期通期の連結業績予想を修正。売上高の見通しは従来の9500億円から9750億円(前期比1.6%減)、営業利益の見通しは250億円から320億円(同6.2%減)に引き上げた。第3四半期以降の想定為替レートを変更したことが主な要因で、1ドル=145円(従来は140円)、1ユーロ=170円(同160円)としている。 ■WOWOW <4839> 1,574円 +121 円 (+8.3%) 本日終値 WOWOW<4839>が大幅続伸。日本経済新聞電子版が3日、「NTT傘下のNTTドコモが衛星放送のWOWOWから番組コンテンツを調達することが3日わかった」と報じた。今後の収益貢献の思惑から買いが集まったようだ。記事によると、NTT<9432>グループのNTTドコモは新たにWOWOWの番組を加え、携帯電話のプランとも連動させることで契約数を底上げする、としている。 ■レーザーテック <6920> 30,770円 +2,360 円 (+8.3%) 本日終値 レーザーテック<6920>が急伸し年初来高値を更新した。同社は前週末10月31日の取引終了後、26年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比47.5%増の541億7100万円、営業利益は同67.9%増の267億2800万円、最終利益は同2.1倍の190億5700万円となった。最終利益は通期計画(600億円)に対する進捗率が約32%となっており、評価された。データセンター向けAIサーバー用のGPU(画像処理半導体)やHBM(広帯域メモリー)などの需要が市場をけん引するなか、アクティニックEUV(極端紫外線)パターンマスク欠陥検査装置「ACTIS」などを中心に売り上げを計上し、増収増益につなげた。受注に関しては26年より徐々に回復する見通しだとしている。あわせて同社は同検査装置において、EUVマスク品質管理の生産性を大幅に向上させる「ACTIS A200HiTシリーズ」を製品化したと発表。検査コストの低減とウェハーファブの歩留まり向上に寄与するという。 ■中国電力 <9504> 927.4円 +68.9 円 (+8.0%) 本日終値 31日に決算を発表。「今期経常を18%上方修正、配当も6円増額」が好感された。 中国電力 <9504> [東証P] が10月31日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の845億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の21円→27円(前期は27円)に増額修正した。 ■ミロク情報サービス <9928> 1,900円 +136 円 (+7.7%) 本日終値 31日に決算を発表。「上期経常が8%増益で着地・7-9月期も21%増益」が好感された。 ミロク情報サービス <9928> [東証P] が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.6%増の32.5億円に伸びたが、通期計画の68億円に対する進捗率は47.9%となり、5年平均の49.3%とほぼ同水準だった。 ■サンワテクノス <8137> 2,868円 +187 円 (+7.0%) 本日終値 31日に決算を発表。「上期経常は一転5%増益で上振れ着地」が好感された。 サンワテクノス <8137> [東証P] が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.2%増の17.6億円に伸び、従来の27.4%減益予想から一転して増益で着地。 ■日本ガイシ <5333> 2,776.5円 +170.5 円 (+6.5%) 本日終値 日本ガイシ<5333>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新。10月31日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を6300億円から6500億円(前期比4.9%増)へ、営業利益を750億円から850億円(同4.6%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各33円の年66円から中間・期末各38円の年76円へ引き上げたことが好感された。上期において、自動車関連製品の出荷が関税率引き上げを意識した駆け込み需要などにより増加したほか、産業プロセスの工事案件売り上げ計上も重なり、エンバイロメント事業の売上高が増加したことや、デジタルソサエティ事業の半導体製造装置用製品で、一部客先の在庫積み増しにより出荷が増加したこと、更に円安効果などで売上高・利益が計画を上回って着地したことが要因。下期は、米国関税政策の影響で自動車関連製品の需要減や、半導体製造装置用製品の在庫積み増しの需要剥落が予想されるほか、NAS電池事業の製造・販売終了に伴う損失を見込むものの、売価改定や政策保有株式の縮減による売却益などを織り込み、売上高・営業利益を上方修正し、純利益を550億円(同0.1%増)の従来見通しを据え置いた。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高3262億400万円(前年同期比9.3%増)、営業利益487億円(同22.7%増)、純利益238億7000万円(同7.7%減)だった。 株探ニュース
