富田隆弥の【CHART CLUB】 半年で67%急騰し、11月相場は乱高下も

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コラム

「半年で67%急騰し、11月相場は乱高下も」

◆10月の最終週に集中して開催された日米、米中、日韓の首脳会談。そして、米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合といったビッグイベントが相次いで終了した。いずれも波乱なく通過し、日経平均株価は「高市ラリー」を継続して、史上最高値を5万1657円(30日時点)まで大きく伸ばしている。

◆日経平均株価の日足チャートを見ると、先週23日に4万8399円まで調整したものの、支持線である一目均衡表の転換線(23日時点、4万8245円)寸前で下げ止まり、今週は27日に1212円高(+2.46%)、29日に1088円高(+2.17%)と急伸した。スピード調整を挟みながらの上昇トレンドは強く、この調子であれば次は「5万3000円台」を目指しても不思議ではない。

◆とはいえ、相場である以上、折に触れて調整を挟み、高所では乱高下もしやすくなることは心に留めておきたい。市場の人気が「買い」に偏るなか、東証プライムの出来高が急増し(30日は37億4142万株、売買代金は過去最高となる10兆300億円)、AI(人工知能)・半導体関連など一部の値がさ株が日経平均株価を押し上げている状況は気掛かりだ。平均線総合カイ離率(29日時点、+52.5%)や順位相関指数(RCI)などのテクニカル指標も過熱感を強めている。

◆4月安値の3万0792円から半年後の安値期日を経て2万円以上、67.8%も急騰し、市場が注目した重要イベントを終えて、相場は11月に入る。流れに従うのが相場の基本だが、強いトレンドを維持するための下値ポイントとして、転換線(30日時点、4万9956円)や25日移動平均線(同4万7845円)のチェックも引き続き怠れない。

(10月30日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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