【今週読まれた記事】“理外の理”異質の上げが導いた最高値更新
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株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は10月25日から31日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。 歴史的瞬間はあっけなく訪れました。先週の当欄では「5万円突破は今少しの日柄調整が必要では」と書きましたが、現実はそんな甘い想定など意に介さない苛烈さを見せています。日経平均株価は週明け27日、前営業日比1212円高の5万0512円まで急騰。この日の引け後、株探では「【緊急特集】日経平均5万円突破、FRBへの政治介入が誘発したマネーの暴走」を配信。急騰のきっかけとなった米中貿易協議や主要な資金流入先であるAI(人工知能)・半導体関連、日本の金利環境などのポイントをわかりやすく解説しました。この記事は多くの方に読まれアクセスランキング上位入りとなりました。 「高市早苗内閣は本格的な政権交代であり、政策大転換といってもよさそうだ」と、いわゆる“サナエノミクス”に対する期待が相場をけん引していると見るのは、27日の<相場観特集>で見通しを伺った雨宮総研代表の雨宮京子氏。「理屈だけでは説明しにくい理外の理相場を形成するケースも考えられる。年末までに5万3000円前後まで噴き上げる場面があっても不思議はない」と、売り方不在の異質な相場を形成する可能性にも言及しています。そしてこの予想はすぐに現実のものとなります。29日に1088円高で5万1000円台に軽々と乗せ、更に週末31日も1085円の上昇で5万2000円台に到達。前週末比3111円高の5万2411円と、未踏の地をスポーツカーで突き進むような感覚を味わされた1週間でした。 今週の値動きの異質さは、価格上昇率だけではありません。それが顕著に表れたのが29日。日経平均が1088円(2.17%)高を記録するなか、TOPIXはマイナス、東証グロース市場250指数にいたっては2.62%のマイナスで引けています。更に言えば東証プライム企業の86%が下落しています。この日、日経平均を押し上げたのはアドバンテスト <6857> [東証P]。同社がストップ高に買われ、寄与度は1000円超という驚愕の結果となりました。つまり実質1社で日経平均の最高値更新を演出したということになります。「日経平均は指数寄与度の高い値がさ株次第」という実情は常に指摘されてはいましたが、ここまで顕著に表れるのは極めて珍しいことであり、この相場の象徴的な出来事のように感じます。 日経平均の大躍進を演出した銘柄を一言で表すと「AI・半導体関連」ということになります。「ChatGPT」の登場以降、進化が加速するにつれて投資額も雪だるま式に増え、旗艦銘柄とされる米エヌビディアの時価総額は史上初の5兆ドルを超えるに至りました。巷ではAIツールがビジネス・エンタメ両領域に浸透し始めるフェーズに入っています。一方、AI投資に関しては「ここまで巨額に膨らんだ投資額を回収できるのか?」という、AI関連企業の成長に対して懐疑的な見方も強まっています。今週のように極めて偏った物色状況にはやはり違和感を覚えますし、AIに対する投資が回収できなければ市場全体が悲惨なことになるという危機感も育ちつつあります。そうしたいわゆる“AIバブル論”に正面から取り組むのは人気コラム「"AIバブル論"の読み解き方と今後の投資戦略<今中能夫の米国株ハイテク・ウォーズ>」の今中氏。「バブルの可能性を完全に否定できない現状」のなかで、どのポイントを見て判断するべきかを詳細に論じており、必見の内容となっています。 相場コラムは今週も大人気となりました。高市政権の本格始動で注目される銘柄を改めて紹介した「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 高市『先端テック』政策を軸に有望株を選抜!」はランキング4位を獲得、そのほか以下の記事もすべて上位入りとなりました。どの記事もお見逃しなく。 【杉村富生の短期相場観測】 ─日本版「サッチャー」政権に期待! 【村瀬智一が斬る!深層マーケット】決算シーズン入りも、物色の基本は「サナエノミクス2.0」に 武者陵司「高市氏と安倍氏の決定的相違点」 富田隆弥の【CHART CLUB】 高値圏で乱高下も、25日線を維持 需給の壺―対外及び対内証券売買契約等の状況―【若桑カズヲの株探ゼミナール】 日経平均の急上昇については、必ずしも実態を表してはいないという側面があります。しかし、それを除いたとしても期待度が高いのが今の相場です。源泉は高市新政権。“サナエノミクス”による経済の成長が期待され、特に高市氏が推進する政策に関連する銘柄は「高市トレード」と呼ばれ、国策として継続的な資金流入が見込まれます。「黎明迎える『ペロブスカイト太陽電池』、サナエノミクスで騰勢加速へ <株探トップ特集>」は、環境破壊度の高いメガソーラーに明確に反対する高市氏が推す次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の現在と関連銘柄を徹底リポート。見事アクセスランキング首位に輝きました。 投資テーマ関連ではそのほか「推し活」にスポットライトを当て、キャラクターを中心としたエンタメビジネスで活躍する銘柄を探った「『推し活』大進撃、我が道を行くエンタメ関連『人気沸騰の6銘柄』 <株探トップ特集>」がトップ10入り。以下の記事も上位ランキング入りとなりました。 「造船」が2位にランク、トランプ氏来日に合わせ「協力覚書」締結と報道<注目テーマ> 「レアアース」が5位、米中対立の構図で関連銘柄への思惑錯綜<注目テーマ> 通貨信用力の低下に備えよ、「インフレトレード」で真価発揮の銘柄群 <株探トップ特集> ガラスの天井打破で新たなる王道へ、機運高まる「女性活躍推進」関連株 <株探トップ特集> 「ワン」ダフルな成長力で注目! 支出額増大追い風のペット関連株 <株探トップ特集> 26年3月期上期(4-9月)の決算発表が本格化しています。この時期、決算発表と同時期に、通期の業績予想を見直す企業が増加します。「今週の上方修正【大予想】 27社選出 <成長株特集>」は、株探プレミアム向けに提供している「業績修正履歴」をもとに、通期計画に対する進捗率などを総合的に判断し、この時期に“上方修正”する可能性が高い銘柄をリストアップ。多くのアクセスを集めてランキング2位を獲得しました。 銘柄スクリーニング記事では、10万円以下という少額投資が可能で成長性も高い銘柄にスポットライトを当てた「10万円以下で買える、連続増益&低PER 27社【プライム】編 <割安株特集>」も人気となりました。<割安株特集>では以下の記事も上位入りとなっています。 10万円以下で買える、連続増益&低PER 22社【スタンダード】編 <割安株特集> 【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 10月29日版 株探では11月14日までの決算発表の集中期間中、特別態勢で記事を配信しています。通常17時に配信している【サプライズ決算】は16時40分に<速報>、18時に<続報>の2本を配信。また、株探プレミアム会員向けにはサプライズ決算を“超速報”として15時40分と16時10分に配信します。引け後の材料を一覧できる株探の看板記事「明日の好悪材料」と共にチェックすれば大いなる時短となります。ぜひご活用ください。 ★本日の【サプライズ決算】続報 (10月27日) ★本日の【サプライズ決算】続報 (10月28日) ★本日の【サプライズ決算】続報 (10月29日) ★本日の【サプライズ決算】続報 (10月30日) ★本日の【サプライズ決算】続報 (10月31日) 【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月24日発表分) 【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月27日発表分) 【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月28日発表分) 【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月29日発表分) 【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月30日発表分) また、29日からは“増収増益”を発表した銘柄をリストアップした「高成長企業を追う! 25年7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集>」も配信中。今週配信した記事は以下の通りです。 高成長企業を追う! 25年7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集> 10月29日版 高成長企業を追う! 25年7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集> 10月30日版 高成長企業を追う! 25年7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集> 10月31日版 今週の株探プレミアムコラムは「強い投資家」さん達の生成AI活用術にフォーカスしたシリーズの新作として「すご腕投資家に聞く 『銘柄選び』の技」、「『資産4億円の億り人、“防衛戦略”にAI活用し500万円の含み益」を配信。今回は世界を股にかけた長期投資で、4億円もの資産を積み上げた億り人の“RENEさん(ハンドルネーム)”が再登場。トランプ関税の影響を見据え、REIT(不動産投資信託)に狙いを定めたRENEさんの生成AI活用時の工夫や、オススメの機能について紹介していきます。プレミアム未加入の方も1ページ目が無料でお読みいただけます。 株探プレミアムは初回登録時のみ30日間の“無料体験”ができます。まだの方はぜひ無料体験をお試しください。サプライズ決算の“超速報”に加え、過去25年間の業績表示や業績修正履歴など、決算発表時に真価を発揮する株探プレミアム。詳細は「株探プレミアムのご紹介」ページをご覧ください。皆様のご加入をお待ちしております。 株探ニュース
