鈴茂器工、今期経常を一転69%減益に下方修正
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鈴茂器工 <6405> [東証S] が10月31日大引け後(15:30)に業績修正を発表。26年3月期の連結経常利益を従来予想の20.4億円→6.1億円(前期は19.4億円)に70.2%下方修正し、一転して68.7%減益見通しとなった。 同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の9.3億円→0.6億円(前年同期は10.9億円)に93.5%下方修正し、減益率が14.8%減→94.5%減に拡大する見通しとなった。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 (1)第2四半期(中間期)の業績予想の修正理由 2026 年3月期第2四半期(中間期)の業績につきましては、当社の主要顧客である外食・小売業における機械化や省人化の動きは引き続き継続しております。このような環境の下、国内は、インバウンド需要の拡大、人手不足を背景とした省人化の動きは継続しているものの、原材料価格やエネルギー価格および人件費の高騰により、外食・小売業にとっては厳しい事業環境が続いていることを背景に、事業者の設備投資計画の延期やコスト抑制意識の高まりにより、製品需要は軟調に推移いたしました。製品・業態別では、寿司ロボットはスーパーマーケットにおける増設需要の落ち着き、寿司業態では大手回転寿司チェーンを中心に入替需要の一服感もあり、想定よりも低調に推移しております。一方、ご飯盛付けロボット(Fuwarica)は大手ホテルチェーン店への新規導入が開始する等、新規開拓は進捗しているものの、レストラン・食堂業態における大手チェーン店の入替需要が一巡した影響もあり、国内売上高は想定を下回る見込みとなりました。 海外は、米国の通商政策の動向や中東地域での地政学リスクなど先行き不透明な状況は継続しているものの、外食・小売業における日系企業の海外進出の増加、人手不足の深刻化や人件費の高騰による省人化、日本食の普及拡大の動きは継続しております。地域別では、東アジアは、中国景気の低迷を背景に事業者の設備投資計画の延期等への影響はあるものの、日系企業を中心に製品需要は堅調に推移し、想定を上回る見込みとなりました。一方、北米における日本食の普及や日系企業の進出が加速し、機械化や省人化の動きも高い水準で推移しており、前連結会計年度後半より導入が開始された大手スーパーマーケットチェーンでの店内調理向けの寿司ロボットや、おにぎり市場の拡大に伴う大手テイクアウトチェーン向けのおにぎり成型機の導入が寄与しているものの、導入時期が当初の想定より遅れていることから、想定よりも低調に推移しております。また、欧州においても、前期より取り組んでいる現地事業者への需要の掘り起こし等の効果により、製品需要の回復が進んでおりますが、販売店再編の実施が当初よりも遅れたことにより、想定よりも低調に推移しており、海外売上高は想定を下回る見込みとなりました。 このような動向を踏まえ、当第2四半期(中間期)の売上高は前回予想を下回る見通しとなりました。当第2四半期(中間期)の売上高予想数値の国内・海外別内訳前回発表予想 今回発表予想 増減額 増減率金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) (%)国 内 5,152 66.6 4,690 67.0 △462 △9.0海 外 3,598 33.4 2,310 33.0 △1,280 △35.6合 計 8,750 100.0 7,000 100.0 △1,750 △20.0 利益面につきましては、売上高が前回予想を下回る見通しとなったことにより、売上総利益、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益は前回予想を下回る見込みとなりました。(2)通期の業績予想の修正理由 通期業績予想につきまして、海外は、下半期では概ね当初計画通り推移するものの、上半期不調分をリカバリーするに至らず、前回予想を下回る見込みであります。地域別では、欧州において、新製品のシート出しのり巻きロボットの寿司テイクアウトチェーンへの導入拡大や、販売店再編の推進により、通期では当初計画を上回る見通しであります。一方、北米においては、導入時期が遅れておりましたおにぎり市場の拡大に伴う大手テイクアウトチェーン向けのおにぎり成型機の導入は年内に導入が完了する見込みであるものの、大手スーパーマーケットチェーンでの店内調理向けの寿司ロボットの導入時期については引き続き不透明な状況にあります。国内は、2025 年9月に発売しました寿司ロボットの新製品による入替の促進や、ご飯盛付けロボット(Fuwarica)による新規顧客開拓を進めて参りますが、現時点において下半期における回復は見込めず、前回予想を下回る見通しであります。当通期連結累計期間の売上高予想数値の国内・海外別内訳前回発表予想 今回発表予想 増減額 増減率金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) (%)国 内 11,195 62.6 10,035 65.0 △1,160 △10.4海 外 6,675 37.4 5,415 35.0 △1,260 △18.9合 計 17,870 100.0 15,450 100.0 △2,420 △13.5 利益面につきましては、コストコントロールの推進は継続するものの、前回予想までに回復するには至らないと判断し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、前回予想を下回る見込みであります。(注)上記に記載した予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、不確実な要素を含んでおります。実際の業績等は上記予想数値と異なる場合があります。
