本日注目すべき【好決算】銘柄 JT、富士通、関西電 (30日引け後 発表分)
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10月30日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 JT <2914> [東証P] ★今期最終を14%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も26円増額 ◆25年12月期の連結最終利益を従来予想の4940億円→5620億円に13.8%上方修正。増益率が2.8倍→3.1倍に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。たばこ事業で米ベクター・グループの買収効果が寄与するほか、販売数量の増加や値上げ効果も収益を押し上げる。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の208円→234円(前期は194円)に増額修正した。年間配当利回りは4.75%に上昇。 システナ <2317> [東証P] ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の135億円→149億円に10.4%上方修正。増益率が13.9%増→25.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。成長事業へ経営資源をシフトしたことによる契約単価の上昇に加え、高付加価値案件の受注が増加したことが要因。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の12円→13円(前期は12円)に増額修正した。 タカミヤ <2445> [東証P] ★今期経常を一転30%増益に上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.9億円→9.5億円に5.0倍上方修正。プラットフォーム事業で足場管理サービス「OPE-MANE」の既存ユーザーによるリカーリング収益が想定を上回ったほか、レンタル事業での価格改定効果や大型現場における顧客の賃貸資産買取なども上振れの要因となった。 併せて、通期の同利益も従来予想の16.5億円→24.1億円に46.4%上方修正。従来の減益予想から一転して30.1%増益見通しとなった。 アステラス <4503> [東証P] ★今期最終を38%上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比2.0倍の1476億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の1300億円→1800億円に38.5%上方修正。増益率が2.6倍→3.5倍に拡大する見通しとなった。 重点戦略製品である抗がん薬「ビロイ」と「パドセブ」の力強い成長に加え、前立腺がん薬「イクスタンジ」の好調が継続したことを織り込んだ。コスト最適化を進めたことも上振れにつながる。 NITTAN <6493> [東証S] ★上期経常を55%上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12億円→18.5億円に54.6%上方修正。増益率が2.4倍→3.8倍に拡大する見通しとなった。慎重な前提としていた販売価格の転嫁が実施されたことや円安による収益押し上げ効果が寄与した。北米拠点での生産体制の効率化や舶用部品事業における火災影響からの回復などによる収益性の改善も利益を押し上げた。 富士通 <6702> [東証P] ★上期最終が7.4倍増益、ブレインP買収も発表 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比7.4倍の2620億円に急拡大して着地。主力のサービスソリューション事業でDXやモダナイゼーション(システムの最新化)案件が伸びたことが寄与。富士通ゼネラルと新光電気工業の保有株売却に伴う売却益を計上したことも利益を押し上げた。 併せて、ブレインパッド <3655> をTOBで買収すると発表。 京セラ <6971> [東証P] ★今期最終を35%上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比53.9%増の555億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の705億円→950億円に34.8%上方修正。増益率が2.9倍→3.9倍に拡大する見通しとなった。上期に為替レートが想定より円安で推移したことに加え、米国関税政策による影響も軽微にとどまったことを反映した。 関西電 <9503> [東証P] ★今期経常を23%上方修正、配当も15円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の4000億円→4900億円に22.5%上方修正。減益率が24.8%減→7.8%減に縮小する見通しとなった。エネルギー事業で総販売電力量が増加することに加え、送配電事業におけるエリア需要の増加や需給調整取引に係る費用の減少などが上振れの要因となる。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の60円→75円(前期は60円)に増額修正した。 北陸電 <9505> [東証P] ★今期経常を44%上方修正、配当も2.5円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の450億円→650億円に44.4%上方修正。減益率が50.7%減→28.9%減に縮小する見通しとなった。総販売電力が想定より増加するほか、燃料費調整額のタイムラグ差益なども利益を押し上げる。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の20円→22.5円(前期は20円)に増額修正した。 ベルーナ <9997> [東証P] ★上期経常を一転9%増益に上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の32.9億円→44.9億円に36.7%上方修正。従来の減益予想から一転して8.5%増益見通しとなった。プロパティ事業で国内旅行やインバウンド需要の増加を背景に国内ホテルの売上高が拡大したほか、アパレル・雑貨事業の収益性が改善したことが要因。為替差益の増加も利益を押し上げた。 株探ニュース
