アルテック、今期売上を一転1%減収に下方修正
投稿:
アルテック <9972> [東証S] が10月30日大引け後(16:30)に業績修正を発表。25年11月期の連結売上高を従来予想の200億円→180億円(前期は182億円)に10.0%下方修正し、一転して1.3%減収見通しとなった。 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した6-11月期(下期)の連結売上高も従来予想の118億円→98.7億円(前年同期は89.9億円)に16.8%減額し、増収率が32.0%増→9.8%増に縮小する計算になる。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 1. 事業構造改革の実施に関して・実施理由 当社グループは、社会および環境課題解決に貢献するビジネスの一環として、中国におけるペットボトル等のプラスチック資源のリサイクルビジネスの事業化を推進してまいりました。その施策の一つとして、2023年3月に再生フレーク材の製造・販売事業(以下、再生フレーク事業)を営む六盤水普程環保科技有限公司(現社名:六盤水愛而泰可環保科技有限公司、所在地:中華人民共和国貴州省六盤水市)の出資持分の51.00%を取得し、連結子会社といたしました。 中国市場での早期シェア拡大を目指し、再生フレーク事業への先行投資を行ってまいりましたが、工場の本格稼働に時間を要するなどの課題に直面し、厳しい事業環境が継続したため、前連結会計年度においては、事業運営の効率化および安定化を目的に拠点網や人員の整理を含む収益改善に向けた事業構造の改革を実施いたしました。 しかしながら、米中貿易摩擦等の国際情勢の影響を受け、再生フレーク材市場の需要が低迷し、事業の採算性は極めて厳しい状況が継続しております。 このような状況を踏まえ、当社グループの来期以降の業績改善、これ以上のキャッシュ流出の抑制、および経営資源の最適配分を進めるため、抜本的な事業ポートフォリオの見直しが必要と判断いたしました。このため、プリフォーム事業において、再生フレーク事業からの撤退を視野に含めた抜本的な構造改革を実施することといたしました。・特別損失の計上見込みについて 本決議に伴い、当連結会計年度において事業構造改善費用を特別損失として計上する見込みであります。なお、当該特別損失の計上額につきましては現在算定中であり、確定次第速やかにお知らせいたします。2. 業績予想の修正理由 売上高につきましては、商社事業において一部の案件の売上高の計上時期が翌連結会計年度へずれ込む見込みであるほか、プリフォーム事業において飲料用プリフォームの販売数量が当初計画を下回る見込みであることから、前回予想を下回る見込みであります。 営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益および1株当たり当期純利益につきましては、「1. 事業構造改革の実施に関して」に記載の事業構造改革の実施による影響額を算定中であるほか、現時点では当社グループを取り巻く環境に不確定な要素が多いことから、前回予想を一旦取下げ「未定」とさせていただきます。今後、合理的な業績予想の算定が可能となった時点で速やかに公表いたします。 なお、個別業績予想数値につきましては、前回予想を据え置くことといたします。 また、次期中期経営計画に関しては、現在策定中であり、2026年1月中に公表予定であります。ここ数年の事業運営で非効率な状態となっている経営資源配分の最適化、厳しい事業環境が当面は継続するとの認識のもとでの蓋然性の高い打ち手の実行、前倒しでの課題解決に取り組むことにより、収益力を高め、安定的な収益基盤を強固なものにしてまいります。 本開示により、株主・投資家の皆様をはじめとした関係者の皆様にはご心配をおかけいたしますが、企業価値向上のため、今後も一層邁進してまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。【将来に関する記述等についてのご注意】 上記記載の業績予想等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいているため、実際の業績等は様々な要因により予想数値と異なる場合があり、これらの予想の達成や将来の業績を保証するものではありません。
