本日注目すべき【好決算】銘柄 NEC、山パン、JR東海 (29日引け後 発表分)

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 10月29日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 NEC <6701> [東証P]  ★上期最終が5.4倍増益で着地、米CSGシステムズ買収も発表
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比5.4倍の728億円に急拡大して着地。国内ITサービスは官公庁向け案件が伸びたほか、DXの支援サービス「ブルーステラ」を中心に収益性が向上した。テレコムサービスにおける費用効率化に加え、航空宇宙・防衛部門の収益が拡大したことも大幅増益につながった。
  併せて、テレコム・ブロードバンド事業者向けソフトウェア企業である米CSGシステムズ・インターナショナルを買収すると発表。取得価額は約4417億円。

 山パン <2212> [東証P]  ★今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比12.2%増の463億円に伸びて着地。併せて、通期の同利益を従来予想の595億円→615億円に3.4%上方修正。増益率が5.7%増→9.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  新規技術を活用した品質向上などが奏功し、パン類を中心に好調に推移したことに加え、調理パン・米飯類部門や製菓部門の子会社の業績が予想を上回ることを反映した。

 AREHD <5857> [東証P]  ★今期最終を34%上方修正、配当も40円増額
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比64.3%増の108億円に拡大し、従来予想の81.3億円を上回って着地。貴金属リサイクル事業で金価格の上昇によって金の販売額が想定以上に伸長したことが寄与。北米精錬事業のトレーディング分野で米欧の金銀市場の需給変動を背景に裁定取引の成果が過去最大となったことに加え、倉庫分野で米国への金銀流入量の増加に伴って保管量が増加したことも上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の161億円→216億円に33.5%上方修正。増益率が13.0%増→50.8%増に拡大する見通しとなった。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の80円→120円(前期は80円)に大幅増額修正した。年間配当利回りは5.23%に上昇。

 ニッキ <6042> [東証S]  ★今期経常を一転23%増益に上方修正
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の6億円→8億円に33.3%上方修正。従来の減益予想から一転して23.3%増益見通しとなった。中国向けガス製品や米国向け汎用製品の販売が想定より伸びる。為替相場が円安基調で推移していることも追い風となる。

 かわでん <6648> [東証S]  ★今期経常を一転50%増益に上方修正・34期ぶり最高益、配当も100円増額
 ◆26年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の25.9億円→40億円に54.4%上方修正。従来の減益予想から一転して50.2%増益を見込み、一気に34期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。半導体関連を含む大型工場や首都圏を中心とした市街地再開発事業などの建設需要が堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。利益率の高い大型案件の売上増加に加え、コスト上昇に対応する価格調整なども上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の190円→290円(前期は190円)に大幅増額した。

 日本アビオ <6946> [東証S]  ★今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円→39億円に25.8%上方修正。増益率が14.3%増→43.9%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。高水準な防衛予算を背景に情報システム部門の受注高が大幅に増加するとともに、電子機器部門も堅調に進捗していることを織り込んだ。

 JR東海 <9022> [東証P]  ★今期経常を一転6%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比26.9%増の4256億円に伸びて着地。大阪・関西万博の開催やインバウンド需要の増加などを背景に、東海道新幹線の利用収入が大きく伸びたことが寄与。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の6080億円→6910億円に13.7%上方修正。従来の減益予想から一転して6.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  併せて、実施中の自社株取得枠の上限を従来の4500万株または1000億円→4800万株または1100億円に引き上げると発表。

 大和自 <9082> [東証S]  ★上期経常を2.5倍上方修正、通期も増額
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の8000万円の黒字→2億円の黒字(前年同期は1億1900万円の赤字)に2.5倍上方修正した。乗務員の採用増加や提携先企業からの受け入れでタクシー車両の稼働率が上昇したことに加え、ハイヤー部門における収益性改善なども上振れの要因となった。
 上期業績の好調に伴い、通期の同損益も従来予想の1億7000万円の黒字→2億3000万円の黒字(前期は400万円の赤字)に35.3%上方修正した。
  併せて、タクシーアプリを展開するS.RIDEおよび国際自動車とそれぞれ業務提携すると発表。

株探ニュース

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