本日注目すべき【好決算】銘柄 アドテスト、きんでん、トーエネク (28日引け後 発表分)

投稿:

材料

 10月28日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 アドテスト <6857> [東証P]  ★今期最終を24%上方修正・最高益予想を上乗せ、自社株買いも発表
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比2.4倍の1698億円に急拡大して着地。HPCデバイスやAI関連半導体の需要の高まりを背景に、半導体の複雑化や性能向上などが進む中、高性能SoC半導体向け検査装置の販売が大きく伸びた。
  業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の2215億円→2750億円に24.2%上方修正。増益率が37.4%増→70.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  併せて、発行済み株式数の2.5%にあたる1800万株または1500億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 きんでん <1944> [東証P]  ★今期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の340億円に急拡大し、従来予想の240億円を上回って着地。良好な市場環境を背景とした工事採算の向上に加え、生産性向上を進めたことが上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の700億円→865億円に23.6%上方修正。増益率が8.4%増→34.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の100円→120円(前期は90円)に増額修正した。

 トーエネク <1946> [東証P]  ★今期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も13円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の170億円→200億円に17.6%上方修正。増益率が10.7%増→30.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。屋内線工事の豊富な手持ち案件が順調に進捗する中、採算性の向上が想定を上回ることなどを織り込んだ。
  併せて、年間配当を従来計画の52円→65円に増額修正した。配当方針を変更し、配当性向を40%以上(従来は30%以上)に引き上げる。

 WOWOW <4839> [東証P]  ★上期経常を一転31%増益に上方修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6億円→21億円に3.5倍上方修正。従来の減益予想から一転して30.8%増益見通しとなった。その他収入が想定を上回ったことに加え、番組費などの一部費用の発生が第3四半期以降へずれ込むことなどが上振れの要因。

 リアルゲイト <5532> [東証G]  ★今期経常は35%増で8期連続最高益更新へ
 ◆25年9月期の経常利益(非連結)は前の期比31.5%増の8.2億円に伸びて着地。続く26年9月期も前期比35.1%増の11.1億円に拡大し、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は既存運営物件の高稼働率を維持し、安定的なストック型収入の積み上げを継続するほか、フロー型収益では2件の保有物件を売却する計画。
  併せて、28年9月期に営業利益25億円(25年9月期実績は10.4億円)を目指す中期経営計画を発表。

 テセック <6337> [東証S]  ★今期経常を2.2倍上方修正
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の1億4000万円→3億1000万円に2.2倍上方修正。減益率が79.2%減→54.0%減に縮小する見通しとなった。テスタ分野における部材高騰の影響解消や研究開発費が想定を下回ることに加え、為替水準が想定より円安で推移していることが上振れの要因。一方、テスタの軟調な引き合いや受注状況を踏まえ、売上高は下方修正した。
  併せて、発行済み株式数の3.46%にあたる20万株を11月13日付で消却すると発表。

 日金銭 <6418> [東証P]  ★上期経常を2倍上方修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5億円→10億円に2.0倍上方修正。減益率が83.3%減→66.6%減に縮小する見通しとなった。為替相場が想定より円安に推移し、為替差益が発生することが利益を押し上げる。

 日車両 <7102> [東証P]  ★今期経常を一転18%増益に上方修正
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の70億円→86億円に22.9%上方修正。従来の減益予想から一転して17.9%増益見通しとなった。各事業の売上高が想定より堅調に推移することに加え、製品構成の変化などで利益率が向上することを反映した。

 ムサシ <7521> [東証S]  ★上期経常を58%上方修正、通期も増額、配当も10円増額
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→23.7億円に57.8%上方修正。東京都議会議員選挙や参議院議員選挙向けに、自社開発商品である選挙システム機材の販売が好調に推移したことが要因。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の19.2億円→27.4億円に42.6%上方修正。減益率が59.4%減→42.1%減に縮小する見通しとなった。
  併せて、上期配当を従来計画の18円→28円(前年同期は30円)に大幅増額し、年間配当は46円になる。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。