話題株ピックアップ【夕刊】(3):イオレ、放電精密、正興電
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■イオレ <2334> 3,250円 +425 円 (+15.0%) 一時ストップ高 本日終値 イオレ<2334>が急反発。27日の取引終了後、11月12日を基準日として1株を10株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性向上と投資家層の拡大を図り、株主とより広くつながることが目的としている。 ■放電精密加工研究所 <6469> 2,260円 +185 円 (+8.9%) 本日終値 放電精密加工研究所<6469>が急騰、一時12%を超える上昇で2300円台まで上値を伸ばし、連日の年初来高値更新となった。トランプ米大統領と高市早苗首相との日米首脳会談では、日本の防衛力強化に向けた動きが改めて確認されることになる。そのなか三菱重工業<7011>を筆頭株主とする同社は金属放電加工の専業として技術力の高さに定評があり、特殊工程認証で業界トップクラスの実力を発揮している。ここにきて防衛装備品の商品点数が急増傾向にあるなか、今期以降の収益成長加速のシナリオが一段と意識されている。26年2月期の営業利益は前期比16%増の8億円を会社側では予想するが上振れの公算大とみられているほか、来期については営業利益の4割近い高水準の伸びを予想する声も市場関係者から出ている。 ■正興電機製作所 <6653> 2,071円 +151 円 (+7.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 正興電機製作所<6653>が上値追い加速で一時15%高、5連騰で新値街道をまい進している。2021年4月以来4年半ぶりの2000円台回復となった。電力向け受変電設備などの製造販売を主力に展開し、日立系ということもあってIoT技術を駆使したソリューションで強みを発揮している。足もとの業績も絶好調だ。27日取引終了後、25年12月期第3四半期累計(25年1~9月)決算を発表。営業利益は前年同期比33%増の17億9400万円と大幅な伸びを達成した。データセンターや蓄電所向け設備に関する高水準の需要を取り込み収益に反映させており、これを好感する形で買いを呼び込む格好となった。なお、通期の営業利益予想は前期比29%増の26億円と過去最高を大幅に更新する見通しである。 ■和心 <9271> 990円 +50 円 (+5.3%) 本日終値 和心<9271>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は27日取引終了後、京都・錦市場にある直営店「かんざし屋wargo」の日次売上が166万円を突破し、自社店舗として過去最高を記録したと発表。これが株価を刺激したようだ。かんざし屋wargoは、国内随一の簪(かんざし)セレクトショップとして、和の伝統美を取り入れながらも現代の日常使いで楽しめるオリジナルデザインと、専門店ならではの豊富な品揃えが特徴。同店舗は全国の主要観光地に展開する同社店舗のひとつで、インバウンド需要の高まりを背景に売り上げが大きく伸長しているという。 ■ポート <7047> 1,947円 +98 円 (+5.3%) 本日終値 ポート<7047>が続伸。同社は27日取引終了後、各種人材サービスを提供するHRteam(東京都渋谷区)の発行済み株式の一部を追加取得し、子会社化すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。今回の子会社化は、成約件数の最大化による成約単価交渉力向上、顧客(求人事業者)基盤の強化、テクノロジーを活用した生産性向上施策などを横展開することによるシナジーを最大化し、新卒層向けの人材紹介市場シェアの向上及び成果報酬型市場における圧倒的なナンバーワンを目指すことが目的。なお、株式譲渡実行日は11月4日を予定し、新たに取得する株式数230株と異動前の保有株式数100株をあわせると330株(所有割合は66.0%)となる。 ■ディーエムエス <9782> 3,065円 +103 円 (+3.5%) 本日終値 ディーエムエス<9782>が7日続伸。27日の取引終了後、26年3月期の単独業績予想について、売上高を277億円から290億5800万円(前期比5.5%増)へ、営業利益を12億円から13億5900万円(同14.2%増)へ、純利益を8億5000万円から9億8100万円(同16.7%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、主力のダイレクトメールをはじめとする各事業で既存顧客の取引窓口の拡大や新規受注を促進したことが奏功。また、内製化の促進も奏功する。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高138億5800万円(前年同期比11.1%増)、営業利益5億2900万円(同8.9%増)、純利益3億9600万円(同12.6%増)だった。 ■ハークスレイ <7561> 651円 +18 円 (+2.8%) 本日終値 ハークスレイ<7561>が後場に強含んだ。28日正午ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、売上高が従来予想の250億円から255億円(前年同期比20.8%増)、営業利益が5億円から10億3000万円(同0.2%増)、最終利益が6000万円から5億円(同19.0%減)に上振れて着地したようだと発表した。営業利益が減益予想から一転して増益となっており、業況を評価する買いが優勢になった。ハークスレイは「ほっかほっか亭」を展開する中食事業のほか、店舗リースや商業用不動産の取得・開発を手掛ける店舗アセット&ソリューション事業なども手掛ける。9月中間期は店舗アセット&ソリューション事業における不動産売却を主因に、売上高が予想を上回った。利益面では不動産売却に加え、中食事業における利益改善などが貢献。投資有価証券の売却益も計上した。 ■アイリック <7325> 890円 +24 円 (+2.8%) 本日終値 アイリックコーポレーション<7325>が3日続伸。27日の取引終了後、総合保険コンサルティングや保険ショップ「保険deあんしん館」を展開するアセットガーディアン(東京都中央区)から、12月1日付の予定で保険ショップ事業を譲受すると発表しており、好材料視された。アセットガーディアンが組織再編を計画していることを受けて、2店舗の保険ショップ事業を譲り受けることとなったという。譲受価額は1億4800万円。事業譲受後は対象店舗を「保険クリニック」ブランドへ切り替え、直営店として運営することでサービスの向上や収益性の改善を図る。なお、26年6月期業績への影響は軽微としている。 ■チタン工業 <4098> 860円 +23 円 (+2.8%) 本日終値 チタン工業<4098>が大幅高。午後3時ごろ、集計中の9月中間期連結業績について、営業利益が従来予想の6000万円から1億3000万円(前年同期比2.6倍)へ、純利益が1000万円から8000万円(同58.8%減)へ上振れて着地したようだと発表したことを好感した買いが入った。酸化チタン関連事業のリチウムイオン二次電池向け製品の出荷が低調だった一方、トナー外添剤向け製品の出荷が計画を上回ったことなどから売上高は41億円(同8.1%増)を据え置いたものの、徹底したコスト削減を実施したことが利益を押し上げたという。 ■ウリドキ <418A> 1,800円 +45 円 (+2.6%) 本日終値 ウリドキ<418A>が3日続伸。27日の取引終了後、ユーザーや加盟店が投稿する店舗や取引へのレビューをAIが自動解析し不適切投稿の有無を判定するシステム「Uridoki AI Review Moderator(ウリドキAIレビュー・モデレーター)」の本格運用を始めたと発表。チェック体制を強化し、ユーザーが安心して利用できる環境を整えるといい、手掛かりとなったようだ。同社はブランド品などの買取プラットフォーム「ウリドキ」を展開。今回のシステムを活用し、リスクの高い投稿については関係当局との連携や投稿削除などを検討する。また、利用者からのネガティブな投稿は必要に応じて加盟店へのフィードバックに使い、サービス品質の向上につなげることを目指す。 ●ストップ高銘柄 アウンコンサルティング <2459> 404円 +80 円 (+24.7%) ストップ高 本日終値 テクニスコ <2962> 522円 +80 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値 JIG-SAW <3914> 3,435円 +503 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値 ジェネレーションパス <3195> 572円 +80 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値 赤阪鐵工所 <6022> 5,110円 +700 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値 など、7銘柄 ●ストップ安銘柄 ニデック <6594> 2,070.5円 -500 円 (-19.5%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース
