話題株ピックアップ【夕刊】(1):イビデン、エンプラス、ディーエヌエ

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■イビデン <4062>  12,635円   +1,780 円 (+16.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 イビデン<4062>が急騰。日本経済新聞社は27日の取引終了後、日経平均株価の構成銘柄であるニデック<6594>について、東京証券取引所が特別注意銘柄への指定を発表したことに伴い、11月5日付で銘柄を入れ替えると発表した。イビデンを採用し、ニデックを除外する。イビデンに対しては、株価指数に連動した運用を目指すパッシブ系ファンドによる買い需要が意識されることとなった。イビデンの株価換算係数は1とする。

■エンプラス <6961>  7,710円   +1,000 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 エンプラス<6961>がストップ高。27日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を380億円から410億円(前期比7.7%増)へ、営業利益を25億円から53億円(同0.2%増)へ、純利益を21億円から41億円(同4.0%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各40円の年80円から中間・期末各45円の年90円(前期70円)にすると発表したことが好感された。上期のセミコンダクター事業で、サーバー用途で大手GPUメーカー向けAIサーバー用ソケットの販売が好調に推移したことに加えて、自動車用途では新規顧客獲得によりシェアが拡大し、サーバー用途、自動車用途、モバイル用途の販売が好調に推移したことが要因。また下期においても、サーバー用途で大手GPUメーカー向けに加えて、ハイパースケーラー向けのASIC関連の案件が増加する見通しであることも寄与する。

■メタウォーター <9551>  3,510円   +375 円 (+12.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 メタウォーター<9551>は急伸。27日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を2000億円から2100億円(前期比17.3%増)へ、営業利益を115億円から130億円(同22.3%増)へ上方修正すると発表した。受注高や海外子会社の業績が好調に推移していることが要因。プロジェクト進捗管理の徹底やコストダウンなどの施策も奏功する見込み。あわせて配当予想も56円から70円(前期50円)へ増額修正した。

■ナガセ <9733>  2,219円   +199 円 (+9.9%)  本日終値
 ナガセ<9733>は続騰し年初来高値を連日更新。27日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が304億5500万円(前年同期比21.9%増)、営業利益が22億8000万円(同51.5%増)、最終利益が15億4400万円(同13.5倍)になった。あわせて期末一括配当予想を前回予想の100円から150円(前期は100円)に引き上げると開示。普通配当100円に、創立50周年の記念配当50円を上乗せする。好業績と株主還元姿勢を評価する買いを呼び込んだ。9月中間期は「東進ハイスクール」などを展開する高校生部門で在籍数が増え、追加講座の申し込みが引き続き堅調に推移し業績を押し上げた。小・中学生部門や24年12月のM&Aにより業容を拡大したスポーツ部門なども増収増益だった。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,768.5円   +174 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ディー・エヌ・エー<2432>は大幅続伸。旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が27日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、ディーエヌエ株を5.12%(共同保有分を含む)取得したことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は10月20日。これを受けて思惑的な買いが入った。

■イーエムシステムズ <4820>  829円   +46 円 (+5.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 イーエムシステムズ<4820>が大幅続伸し年初来高値を更新。27日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を217億4000万円から234億7900万円(前期比5.5%減)へ、営業利益を25億2200万円から36億2700万円(同18.8%減)へ、純利益を18億5400万円から26億9100万円(同11.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を18円から22円へ引き上げ年39円(前期35円)としたことが好感された。オンライン資格確認システムの医療扶助への対応と電子処方箋の導入といった医療DXへの対応が、想定を上回り順調に進捗していることが売上高・利益を押し上げる。

■三信電気 <8150>  2,894円   +109 円 (+3.9%)  本日終値
 三信電気<8150>が続伸し年初来高値を更新。27日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の860億円から877億円(前年同期比16.7%増)へ、営業利益が21億円から32億円(同43.7%増)へ、純利益が19億円から25億円(同84.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。主にICTソリューションを展開するソリューション事業において、第3四半期以降に見込んでいた案件の一部が前倒しされたことが要因としている。

■ヘリオス <4593>  507円   +18 円 (+3.7%)  本日終値
 ヘリオス<4593>は大幅高で3日続伸。27日の取引終了後、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」について、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者を対象にした第1・2相臨床試験のデータで腎機能障害の改善傾向が見られたと発表しており、試験結果を好感した買いが集まった。今後ARDS治療薬について、国内における条件及び期限付承認申請や米国を中心とするグローバル第3相試験の開始に向けて準備を進める。

■ソフトバンクグループ <9984>  26,290円   +820 円 (+3.2%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が売り買い交錯のなかも徐々に買い優勢の展開となったほか、アドバンテスト<6857>はやや売り優勢ながら1万8000円台近辺で強弱拮抗の様相を示している。いずれも米国株市場のAI・半導体関連の値動きに連動しやすく、前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数や半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値街道を走っていることは追い風材料として意識される。一方、前日の反動で足もと利食い圧力にも晒されている。また、ソフトバンクGとアドテストの2銘柄は日経平均株価への影響度で突出しており、日経平均構成比率は2銘柄合計で約20%に達している。したがって、この2銘柄が日経平均5万円大台突入の立役者といえるが、今後更なる上値追いが見込めるかどうかも両銘柄の株価動向に委ねられている部分が大きい。

■東京エレクトロン <8035>  31,450円   +830 円 (+2.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が3日続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券が27日、同社株の目標株価を2万3700円から3万4200円に引き上げた。投資判断の「イコールウェート」は継続した。メモリースーパーサイクルにより27年3月期からの本格的な業績回復と28年3月期の更なる業績拡大を予想している。足もとでは、中国DRAMメーカーの投資延伸が業績リスクだが、韓国DRAMメーカー、ファンドリーの投資拡大で相殺されるとみている。

株探ニュース

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