話題株ピックアップ【昼刊】:イビデン、エンプラス、ディーエヌエ

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■イビデン <4062>  12,480円   +1,625 円 (+15.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 イビデン<4062>に大量の買い注文が集まっている。日本経済新聞社は27日の取引終了後、日経平均株価の構成銘柄であるニデック<6594>について、東京証券取引所が特別注意銘柄への指定を発表したことに伴い、11月5日付で銘柄を入れ替えると発表した。イビデンを採用し、ニデックを除外する。イビデンに対しては、株価指数に連動した運用を目指すパッシブ系ファンドによる買い需要が意識されることとなった。イビデンの株価換算係数は1とする。

■エンプラス <6961>  7,710円   +1,000 円 (+14.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 エンプラス<6961>がストップ高の7710円でカイ気配となっている。27日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を380億円から410億円(前期比7.7%増)へ、営業利益を25億円から53億円(同0.2%増)へ、純利益を21億円から41億円(同4.0%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各40円の年80円から中間・期末各45円の年90円(前期70円)にすると発表したことが好感されている。上期のセミコンダクター事業で、サーバー用途で大手GPUメーカー向けAIサーバー用ソケットの販売が好調に推移したことに加えて、自動車用途では新規顧客獲得によりシェアが拡大し、サーバー用途、自動車用途、モバイル用途の販売が好調に推移したことが要因。また下期においても、サーバー用途で大手GPUメーカー向けに加えて、ハイパースケーラー向けのASIC関連の案件が増加する見通しであることも寄与する。

■ナガセ <9733>  2,258円   +238 円 (+11.8%)  11:30現在
 ナガセ<9733>は続騰し年初来高値を連日更新している。27日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が304億5500万円(前年同期比21.9%増)、営業利益が22億8000万円(同51.5%増)、最終利益が15億4400万円(同13.5倍)になった。あわせて期末一括配当予想を前回予想の100円から150円(前期は100円)に引き上げると開示。普通配当100円に、創立50周年の記念配当50円を上乗せする。好業績と株主還元姿勢を評価する買いを呼び込んでいる。9月中間期は「東進ハイスクール」などを展開する高校生部門で在籍数が増え、追加講座の申し込みが引き続き堅調に推移し業績を押し上げた。小・中学生部門や24年12月のM&Aにより業容を拡大したスポーツ部門なども増収増益だった。

■メタウォーター <9551>  3,440円   +305 円 (+9.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 メタウォーター<9551>は急伸。マドを開けて買われている。27日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を2000億円から2100億円(前期比17.3%増)へ、営業利益を115億円から130億円(同22.3%増)へ上方修正すると発表した。受注高や海外子会社の業績が好調に推移していることが要因。プロジェクト進捗管理の徹底やコストダウンなどの施策も奏功する見込み。あわせて配当予想も56円から70円(前期50円)へ増額修正した。これが好感されている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,814.5円   +220 円 (+8.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ディー・エヌ・エー<2432>は大幅続伸。旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が27日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、ディーエヌエ株を5.12%(共同保有分を含む)取得したことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は10月20日。これを受けて思惑的な買いが入っている。

■イーエムシステムズ <4820>  824円   +41 円 (+5.2%)  11:30現在
 27日に業績修正を発表。「今期経常を39%上方修正、配当も4円増額」が好感された。
 イーエムシステムズ <4820> [東証P] が10月27日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。25年12月期の連結経常利益を従来予想の31.5億円→43.8億円(前期は51.8億円)に39.2%上方修正し、減益率が39.2%減→15.3%減に縮小する見通しとなった。

■ヘリオス <4593>  513円   +24 円 (+4.9%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>は大幅高で3日続伸している。27日の取引終了後、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」について、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者を対象にした第1・2相臨床試験のデータで腎機能障害の改善傾向が見られたと発表しており、試験結果を好感した買いが集まっている。今後ARDS治療薬について、国内における条件及び期限付承認申請や米国を中心とするグローバル第3相試験の開始に向けて準備を進める。

■ソフトバンクグループ <9984>  26,245円   +775 円 (+3.0%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が売り買い交錯のなかも徐々に買い優勢の展開となっているほか、アドバンテスト<6857>は1万8000円台近辺で強弱拮抗の様相を示している。いずれも米国株市場のAI・半導体関連の値動きに連動しやすく、前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数や半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値街道を走っていることは追い風材料として意識される。一方、前日の反動で足もと利食い圧力にも晒されている。また、ソフトバンクGとアドテストの2銘柄は日経平均株価への影響度で突出しており、日経平均構成比率は2銘柄合計で約20%に達している。したがって、この2銘柄が日経平均5万円大台突入の立役者といえるが、今後更なる上値追いが見込めるかどうかも両銘柄の株価動向に委ねられている部分が大きい。

■三信電気 <8150>  2,859円   +74 円 (+2.7%)  11:30現在
 三信電気<8150>が続伸し年初来高値を更新している。27日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の860億円から877億円(前年同期比16.7%増)へ、営業利益が21億円から32億円(同43.7%増)へ、純利益が19億円から25億円(同84.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。主にICTソリューションを展開するソリューション事業において、第3四半期以降に見込んでいた案件の一部が前倒しされたことが要因としている。

■LITALICO <7366>  1,317円   +32 円 (+2.5%)  11:30現在
 LITALICO<7366>が大幅続伸している。27日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算が、売上高188億6400万円(前年同期比21.6%増)、営業利益20億8000万円(同2.1倍)、純利益12億3600万円(同97.1%増)と大幅増益となったことが好感されている。就労支援事業で、マーケティング投資や人材育成施策、企業文化強化の取り組みなどの投資を実行したことが利益を圧迫したものの、児童福祉事業で短時間中心の支援プログラムへの回帰で施設稼働率が安定化したことや、プラットフォーム事業でSaaS型プロダクトを中心に契約施設数が順調に増加したことが利益押し上げに貢献した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高365億円(前期比9.9%増)、営業利益40億円(同15.0%増)、純利益25億円(同4.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を30万株(自己株式を除く発行済み株数の0.84%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は10月28日から12月31日までで、機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上並びに株主還元を図るためとしている。

■SBIGAM <4765>  611円   +11 円 (+1.8%)  11:30現在
 SBIグローバルアセットマネジメント<4765>は続伸。27日取引終了後に4~9月期連結決算を発表し、売上高は72億7300万円(前年同期比26.8%増)、営業利益は14億1600万円(同16.2%増)だった。SBI岡三アセットマネジメントを連結化した効果が出た。あわせて、今期の株主優待制度を拡充すると発表した。12月1日付で予定しているSBIレオスひふみ<165A>との合併に伴い、SBIレオスの投資信託を優待品として新たに付与する。更に、上場25周年を記念した優待を従来の制度に追加して実施することも明らかにした。これらが好感され買われている。

■西華産業 <8061>  2,353円   +22 円 (+0.9%)  11:30現在
 西華産業<8061>が4日続伸している。27日の取引終了後、塗装機械や圧造機械、精密洗浄装置などを製造販売する旭サナック(愛知県尾張旭市)の全株式を12月1日の予定で取得し子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。西華産業と旭サナックは、ドイツ及びタイに合弁会社を設立するなどの関係があったが、今回の子会社化により西華産業が培ってきた機械総合商社としてのノウハウを生かすことで、販売面だけではなく事業開発の面でも協働を深化させるのが狙い。取得価額は非開示。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。

■ニデック <6594>  2,070.5円   -500 円 (-19.5%) ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 ニデック<6594>がストップ安の水準となる前営業日比500円安の2071円に売られた。東京証券取引所は27日の取引終了後、ニデックを特別注意銘柄に28日付で指定すると発表した。財務諸表に添付される監査報告書において意見不表明が記載され、内部管理体制などについて改善の必要性が高いと認められるため、としている。また、日本経済新聞社は27日の取引終了後、ニデックを日経平均株価の構成銘柄から除外すると発表。株価指数連動型のファンドによる売り需要が意識されたようだ。銘柄入れ替えは11月5日付。ニデックの除外に伴い、日経平均構成銘柄にイビデン<4062>が採用される。

■ホギメディカル <3593>  5,130円   -380 円 (-6.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 ホギメディカル<3593>は大幅安。27日取引終了後に4~9月期連結決算を発表し、売上高は188億5700万円(前年同期比3.9%減)、営業利益は12億7700万円(同38.7%減)だった。キット製品の売上高が伸び悩んだほか、材料費や人件費の増加が利益面で響いた。これを嫌気した売りが出ている。

■キヤノン <7751>  4,450円   -202 円 (-4.3%)  11:30現在
 キヤノン<7751>が大幅反落している。27日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、営業利益を4600億円から4510億円(前期比61.2%増)へ、純利益を3300億円から3255億円(同2.0倍)へ下方修正したことが嫌気されている。売上高は4兆6000億円から4兆6160億円(同2.4%増)へ上方修正した。カメラやネットワークカメラは成長を継続するほか、生成AI向けを中心に半導体露光装置需要が堅調に推移していることなどが寄与する。ただ、先行きの不透明感から一部の地域で商談の後ろ倒しが見られることや、追加関税影響を織り込んだことで利益は下方修正した。なお、第4四半期の想定為替レートは1ドル=150円(従来予想比約4円の円安)、1ユーロ=175円(同約5円の円安)としている。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高3兆3028億円(前年同期比2.1%増)、営業利益3023億5500万円(同1.9%増)、純利益2195億7100万円(同0.5%増)だった。カメラやネットワークカメラが伸長したほか、生成AI向け需要が高水準で継続したことを受けて後工程向け露光装置の販売が増加。FPD露光装置もスマホ向けパネルの高機能化に伴う追加投資の需要を捉え販売台数を大きく伸ばした。

■サンテック <1960>  1,347円   +300 円 (+28.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サンテック<1960>がストップ高カイ気配となっている。同社は電気工事大手だが海外売上比率が約5割を占めており、マレーシアでのデータセンター(DC)関連の工事などが収益押し上げに寄与している。そうしたなか、同社は27日取引終了後に26年3月期上期(25年4~9月期)の業績予想の修正を発表した。営業利益は従来計画の3億円から11億7800万円(前年同期比77%増)と大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなり投資資金が集中する格好となった。同社は投資指標面からも超割安圏に位置し、PBRは0.5倍台と会社解散価値の半値水準に放置されている一方、配当利回りが3.8%前後と高く株価見直し余地の大きさも意識されている。

●ストップ高銘柄
 アウンコンサルティング <2459>  404円   +80 円 (+24.7%) ストップ高   11:30現在
 テクニスコ <2962>  522円   +80 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 JIG-SAW <3914>  3,435円   +503 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 ジェネレーションパス <3195>  572円   +80 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ニデック <6594>  2,070.5円   -500 円 (-19.5%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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