株価指数先物【引け後】 2σは5万1000円を超えてくる
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大阪12月限 日経225先物 50590 +1270 (+2.57%) TOPIX先物 3331.5 +58.5 (+1.78%) 日経225先物(12月限)は前日比1270円高の5万0590円で取引を終了。寄り付きは5万0020円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万9545円)を上回る形で、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後につけた5万円を安値にロングの動きが一段と強まり、前場終盤にかけて5万0550円まで上げ幅を広げる場面もみられた。 節目の5万0500円突破で利食いも入りやすく、ランチタイムでは5万0400円辺りでの狭いレンジでの推移となり、後場に入り5万0260円まで上げ幅を縮めた。ただし、押し目待ち狙いの買い意欲は強く、終盤にかけてショートカバーを誘う形でのロングが強まり、引け間際には5万0630円まで買われた。 前週末の米国市場の上昇に加え、高市政権に対する期待感が高まっていることが買いに向かわせた。指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]、ファーストリテイリング<9983>[東証P]の3銘柄で日経平均株価を725円押し上げた面はあるものの、東証プライムの値上がり銘柄数は8割を超え、ほぼ全面高商状をみせており、高市政権に対する投資家の期待値の高さがうかがえる。 日経225先物は寄り付きの時点で5万円を突破し、21日につけた高値を上回ったことでショートカバーを誘う形になっただろう。一時5万0630円まで買われボリンジャーバンドの+2σ(5万0740円)に接近するなかで過熱感を警戒視する声も聞かれる。ただし、本日の2%を超える上昇の影響から+2σはナイトセッションで5万1080円まで切り上がってきた。 スキャルピング中心のトレードなかでのショートはあるものの、ショートに傾けるポジションの組成は控えておきたいところであろう。過熱を警戒しつつもスタンスとしては押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。 あす決算発表を控えるアドバンテストは6.5%超の上昇だったが、7日につけた最高値には届かなかった。決算を前に高値を更新してくるのか、もしくは利益確定の動きが強まるかが、投資家心理に与える影響は大きいだろう。利食いが強まる局面においては、今週末に決算を控える東京エレクトロン<8035>[東証P]などへ利食いに向かわせることも考えられ、先物市場では短期的にショートを誘うことになりそうだ。 ボリンジャーバンドの+2σを意識しつつ、まずは5万0500円辺りでの底固めを見極めるとみられ、オプション権利行使価格の5万円から5万1000円のレンジを想定する。 NT倍率は先物中心限月で15.18倍に上昇した。一時15.09倍をつける場面もみられたが、+1σ(15.07倍)が支持線として機能している。その後は15.20倍まで上昇する動きもあり、21日につけた15.25倍のほか、+2σ(15.37倍)辺りをターゲットとしたNTロングに振れやすい需給状況である。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万1575枚、ソシエテジェネラル証券が1万6382枚、SBI証券が4181枚、みずほ証券が2814枚、JPモルガン証券が2800枚、バークレイズ証券が2732枚、サスケハナ・ホンコンが2536枚、野村証券が2323枚、ゴールドマン証券が2238枚、日産証券が2077枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万1979枚、ソシエテジェネラル証券が1万8713枚、JPモルガン証券が4471枚、ゴールドマン証券が4215枚、バークレイズ証券が3709枚、モルガンMUFG証券が3271枚、ビーオブエー証券が3268枚、シティグループ証券が1860枚、BNPパリバ証券が1458枚、サスケハナ・ホンコンが1280枚だった。 株探ニュース
