話題株ピックアップ【夕刊】(2):アイモバイル、GMO-FH、京阪神ビル

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■アイモバイル <6535>  616円   +16 円 (+2.7%)  本日終値
 アイモバイル<6535>は反発。この日正午ごろ、ふるさと納税事業の進捗と今後の方針について発表した。ポイント付与を禁止する制度改正を見据えた駆け込み需要や、物価高を背景としたふるさと納税の活用進展を追い風に、9月末までの寄付受け付けの動向は前年同期を大幅に上回る水準で推移しているという。10月の制度改正後は需要の平準化と健全な市場拡大に資する事業運営を継続していくとし、サービスの進化や官民連携の強化などに取り組む考え。これが手掛かりとなった。

■GMO-FH <7177>  938円   +21 円 (+2.3%)  本日終値
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は3日ぶりに反発。前週末24日の取引終了後、25年12月期第3四半期累計(1~9月)連結決算の速報値を発表した。営業収益が384億1300万円(前年同期比5.0%減)、経常利益が128億5500万円(同61.1%増)、最終利益が89億1000万円(同2.5倍)だった。各利益は第3四半期累計として過去最高を更新しており、大幅増益を評価する買いが優勢になった。各利益は前年同期に販管費へタイの証券事業などに関する貸倒引当金繰入額67億円を計上していた反動により大きく増えた。営業収益は暗号資産事業が増収となった一方、証券・FX事業は減収。店頭FX収益やCFD収益の低下、タイでの信用取引サービスの終了に伴う金融収益の減少などが響いた。

■京阪神ビルディング <8818>  1,770円   +27 円 (+1.6%)  本日終値
 京阪神ビルディング<8818>が3日ぶりに反発。アクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が京阪神ビル株を買い増していたことが、24日の取引終了後に明らかとなった。同日に提出された変更報告書によると、ストラテジックキャピタルの保有割合は7.14%から8.28%に上昇した。報告義務発生日は17日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。

■シンプレクス <4373>  3,975円   +50 円 (+1.3%)  本日終値
 シンプレクス・ホールディングス<4373>が3日ぶりに反発。前週末24日の取引終了後、ユー・エス・エス<4732>のオートオークション事業に関わる基幹業務システム刷新を支援すると発表しており、好材料視された。既存システムのモダナイズだけではなく、USSのオートオークション業務におけるデジタル化を推進し、会員情報、出品データ、クレーム、経理・書類処理、入出庫管理などの全てのデータ管理をワンプラットフォームで実現し、会員の利便性と業務効率の双方を向上させることが目的という。10月中に設計に着手し、28年度中の全面稼働を目指すとしている。

■ボードルア <4413>  3,045円   +25 円 (+0.8%)  本日終値
 ボードルア<4413>が5日ぶりに反発した。SBI証券が前週末24日、ボードルアの目標株価を5250円から5400円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。2年目以降のエンジニアの戦力化に伴い、専門人材や高度専門人材の配属替えによる売り上げの積み上げが見込まれると指摘。懸念材料は特にみられず、短期及び中長期的な業績拡大が期待できるとしている。同証券はボードルアの27年2月期営業利益予想を従来の45億7100万円から46億3700万円に引き上げている。

■TSIホールディングス <3608>  1,007円   +5 円 (+0.5%)  本日終値
 TSIホールディングス<3608>がしっかり。前週末24日の取引終了後、傘の製造・販売を手掛けるウォーターフロント(東京都渋谷区)の全株式を12月1日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。TSIグループのブランドポートフォリオにファッションと高い親和性がある「傘」のライフスタイルグッズブランドを迎え入れることで戦略的補完が図られるとともに、既存ブランドにおいても「雨の日」の日常シーンを起点とした新たな顧客接点機会の獲得を図るのが狙い。また、ウォーターフロント及びTSIHDの既存事業におけるレインウェア事業への新規参入や、関連商品の製造販売を通じた収益機会の拡大なども期待されている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。取得価額は非開示。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  8,390円   -1,500 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 霞ヶ関キャピタル<3498>はストップ安。前週末24日取引終了後、400万株の新株式発行と61万株の株式売り出し、上限69万1500株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。発行価格は11月5日~10日のいずれかの日に決定する。調達資金約390億円(手取り概算額)は、不動産コンサルティング事業における開発用地取得資金や開発資金、物件取得資金などに充てる。株主価値の希薄化を懸念した売りが膨らんだ。

■信越化学工業 <4063>  4,725円   -180 円 (-3.7%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 信越化学工業<4063>が反落。前週末24日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算で、営業利益が3339億3500万円(前年同期比17.7%減)、純利益が2578億4400万円(同12.3%減)と2ケタ減益となったことが嫌気された。半導体材料が伸長し売上高は1兆2845億円(同1.4%増)となったが、中国の供給過剰の影響で塩化ビニール樹脂の価格が軟化したことが響いた。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高2兆4000億円(前期比6.3%減)、営業利益6350億円(同14.4%減)、純利益4700億円(同12.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■アステリア <3853>  1,644円   +300 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 アステリア<3853>はストップ高。フィンテックベンチャーのJPYC(東京都千代田区)が24日、国内初となる円建てステーブルコインの発行を27日から開始すると発表した。これを受け、JPYCに出資するアステリアに思惑的な物色が集中。同じく出資する電算システムホールディングス<4072>、ユナイテッド<2497>なども高い。このほか、ステーブルコイン関連に位置づけられる銘柄に幅広く買いが向かい、Speee<4499>やインタートレード<3747>が急伸。金価格に連動した暗号資産を手掛けるunbanked<8746>も上昇している。

株探ニュース

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