日ギアがマド開け急騰、原子力及び艦艇向けなど防衛関連需要にも思惑◇
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日本ギア工業<6356.T>がマド開け急騰、一時16.9%高と異色の上げ足を披露し870円まで駆け上がった。9月16日につけた年初来高値800円は寄り付き時点で上回り、時価は2015年1月以来約10年9カ月ぶりの高値ゾーンに浮上している。バルブアクチュエーターなどの歯車装置事業を手掛けており、圧倒的商品シェアを誇る原子力発電関連の一角としてテーマ物色の対象となっている。そうしたなか、東京電力ホールディングス<9501.T>の柏崎刈羽原発の再稼働に関する思惑は同社株にも大きな影響を与える材料となっている。一方、防衛省向けでは直接的な取引こそないものの、同社の手掛ける駆動機器関連の技術は、大手企業を経由して艦艇向けで需要を獲得している点も注目。トランプ米大統領の来日と日米首脳会談を目前に防衛関連株としての側面も投資マネーを誘引する手掛かりとなっているようだ。なお、同社は今週末31日に26年3月期上期(25年4~9月)決算発表を控えており、この内容にもマーケットの視線が集まる。 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。 出所:MINKABU PRESS
