話題株ピックアップ【昼刊】:造船関連、キヤノンMJ、ソフトバンクG
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■内海造船 <7018> 15,390円 +1,510 円 (+10.9%) 11:30現在 内海造船<7018>が4連騰し連日の上場来高値更新となっているほか、名村造船所<7014>も新値追いと造船関連が連日の活況となっている。26日には複数のメディアで、日米が造船能力の強化で協力する覚書を結ぶ方向にあることが報じられており、関連銘柄に思惑的な買いが入っているようだ。造船は日米関税交渉の合意に基づく対米投資に盛り込まれた協力分野の一つであり、設計の共通化や造船所の建設や整備への投資などで連携することが盛り込まれるもよう。両社のほか、三井E&S<7003>やジャパンエンジンコーポレーション<6016>、寺崎電気産業<6637>なども買われている。 ■キヤノンMJ <8060> 6,612円 +473 円 (+7.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が大幅高で3日ぶりに反発している。前週末24日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、営業利益を570億円から580億円(前期比9.2%増)へ、純利益を395億円から405億円(同3.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を80円から90円へ引き上げ年間配当予想を160円(前期140円)としたことが好感されている。売上高は従来予想の6800億円(前期比4.0%増)を据え置いたものの、主に全国の中小企業のDXを支援するエリアセグメントで、付加価値の高いITソリューションが好調に推移していることや、拠点統廃合費用などの本社関連費用が想定よりも抑えられたことなどが利益を押し上げる。また、政策保有株式の売却に伴う投資有価証券売却益を計上したことも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高4918億2200万円(前年同期比3.9%増)、営業利益382億100万円(同5.3%増)、純利益272億7500万円(同1.1%増)だった。同時に、上限を200万株(自己株式を除く発行済み株数の1.84%)、または100億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は10月27日から来年1月30日までで、株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的としている。 ■井村屋グループ <2209> 2,645円 +130 円 (+5.2%) 11:30現在 井村屋グループ<2209>が大幅反発し、21年3月以来約4年7カ月ぶりの高値となっている。前週末24日の取引終了後に集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の252億円から262億3700万円(前年同期比7.6%増)へ、営業利益が15億円から19億7200万円(同37.6%増)へ、純利益が11億円から14億5200万円(同37.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。夏場の主力商品である「あずきバー」シリーズが好調に推移したほか、菓子カテゴリーで防災対策への関心が高まるなかにあって長期保存が可能な「えいようかん」「チョコえいようかん」が伸長したことや、点心・デリカテゴリーの新商品が好評だったことが売上高を牽引した。また、一部商品の価格改定や、継続的な生産性向上活動によるコスト低減も寄与した。 ■ソフトバンクグループ <9984> 24,900円 +1,020 円 (+4.3%) 11:30現在 ソフトバンクグループ<9984>が大幅続伸、戻り足を鮮明としている。前週22日に1銘柄で1兆円を超える記録的な売買代金をこなし、株価は急落した。しかし、目先筋の投げが出たことで足もと売り圧力が軽減、機関投資家の買いポジションを高める実需買いの動きなども加わり株価に浮揚力を与えている。前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数が揃って史上最高値を更新。半導体セクターも強くフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が初の7000大台に一時乗せるなど、各指数ともに青空圏に突入している。AI・半導体関連をはじめとする米ハイテク株高はソフトバンクGにとっては追い風材料。同社が投資するAI関連スタートアップは数多いが、折からの生成AIブームで企業評価額が軒並み上昇していることも手掛かり材料となっているもようだ。 ■CCIグループ <7381> 684円 +24 円 (+3.6%) 11:30現在 CCIグループ<7381>は急反発し、9月30日につけた年初来高値にツラ合わせした。24日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、経常利益予想を従来予想の180億円から210億円(前期比70.8%増)、最終利益予想を110億円から130億円(同60.1%増)に上方修正した。あわせて10月1日に実施した、1株につき10株の割合での株式分割後ベースの年間配当予想をこれまでの予想から実質3円増額の23円(前期は実質12円)に引き上げると開示しており、収益の拡大と株主還元姿勢を評価する買いを引き寄せている。同社は10月1日付で北國フィナンシャルホールディングスから現商号に変更。北國銀行を運営する。貸出残高が想定を上回り資金利益が増加するほか、有価証券売買益も増える見通し。第2四半期累計(4~9月)は従来予想から上振れして着地したようだ。中間配当は実質1円増額の11円(前年同期は実質6円)、期末配当予想は2円増額の12円(同6円)とした。 ■GMO-FH <7177> 937円 +20 円 (+2.2%) 11:30現在 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は3日ぶりに反発している。前週末24日の取引終了後、25年12月期第3四半期累計(1~9月)連結決算の速報値を発表した。営業収益が384億1300万円(前年同期比5.0%減)、経常利益が128億5500万円(同61.1%増)、最終利益が89億1000万円(同2.5倍)だった。各利益は第3四半期累計として過去最高を更新しており、大幅増益を評価する買いが優勢になっている。各利益は前年同期に販管費へタイの証券事業などに関する貸倒引当金繰入額67億円を計上していた反動により大きく増えた。営業収益は暗号資産事業が増収となった一方、証券・FX事業は減収。店頭FX収益やCFD収益の低下、タイでの信用取引サービスの終了に伴う金融収益の減少などが響いた。 ■シンプレクス <4373> 4,010円 +85 円 (+2.2%) 11:30現在 シンプレクス・ホールディングス<4373>が3日ぶりに反発している。前週末24日の取引終了後、ユー・エス・エス<4732>のオートオークション事業に関わる基幹業務システム刷新を支援すると発表しており、好材料視されている。既存システムのモダナイズだけではなく、USSのオートオークション業務におけるデジタル化を推進し、会員情報、出品データ、クレーム、経理・書類処理、入出庫管理などの全てのデータ管理をワンプラットフォームで実現し、会員の利便性と業務効率の双方を向上させることが目的という。10月中に設計に着手し、28年度中の全面稼働を目指すとしている。 ■京阪神ビルディング <8818> 1,779円 +36 円 (+2.1%) 11:30現在 京阪神ビルディング<8818>が3日ぶりに反発。アクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が京阪神ビル株を買い増していたことが、24日の取引終了後に明らかとなった。同日に提出された変更報告書によると、ストラテジックキャピタルの保有割合は7.14%から8.28%に上昇した。報告義務発生日は17日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。 ■霞ヶ関キャピタル <3498> 8,390円 -1,500 円 (-15.2%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ 霞ヶ関キャピタル<3498>はストップ安。前週末24日取引終了後、400万株の新株式発行と61万株の株式売り出し、上限69万1500株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。発行価格は11月5日~10日のいずれかの日に決定する。調達資金約390億円(手取り概算額)は、不動産コンサルティング事業における開発用地取得資金や開発資金、物件取得資金などに充てる。株主価値の希薄化を懸念した売りが膨らんでいる。 ■信越化学工業 <4063> 4,787円 -118 円 (-2.4%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位 信越化学工業<4063>が反落している。前週末24日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算で、営業利益が3339億3500万円(前年同期比17.7%減)、純利益が2578億4400万円(同12.3%減)と2ケタ減益となったことが嫌気されている。半導体材料が伸長し売上高は1兆2845億円(同1.4%増)となったが、中国の供給過剰の影響で塩化ビニール樹脂の価格が軟化したことが響いた。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高2兆4000億円(前期比6.3%減)、営業利益6350億円(同14.4%減)、純利益4700億円(同12.0%減)の従来見通しを据え置いている。 ■コンヴァノ <6574> 187円 -1 円 (-0.5%) 11:30現在 コンヴァノ<6574>が反落している。前週末24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したが、好反応は限定的のようだ。上限を50万株(自己株式を除く発行済み株数の0.10%)、または2億円としており、取得期間は12月10日から来年1月31日まで。株主還元の手段の一つとして実施するとしている。 ■アステリア <3853> 1,643円 +299 円 (+22.3%) 一時ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 アステリア<3853>は一時ストップ高。フィンテックベンチャーのJPYC(東京都千代田区)が24日、国内初となる円建てステーブルコインの発行を27日から開始すると発表した。これを受け、JPYCに出資するアステリアに思惑的な物色が集中。同じく出資する電算システムホールディングス<4072>、ユナイテッド<2497>なども高い。このほか、ステーブルコイン関連に位置づけられる銘柄に幅広く買いが向かい、Speee<4499>やインタートレード<3747>が急伸。金価格に連動した暗号資産を手掛けるunbanked<8746>も上昇している。 ■テクノホライゾン <6629> 513円 +80 円 (+18.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 テクノホライゾン<6629>は物色人気を集めている。前週末24日取引終了後、4~9月期連結決算を発表した。売上高は228億7100万円(前年同期比2.7%減)、最終損益は4億5700万円の黒字(前年同期2億7600万円の赤字)に浮上して着地した。ロボティクス事業の減少が売上高に影響した一方、損益面では粗利益率の改善や販管費の削減が奏功した。最終損益は通期計画(4億5000万円の黒字)を上回った。これが好感されている。 ■PLANT <7646> 1,893円 +233 円 (+14.0%) 11:30現在 PLANT<7646>がカイ気配スタートで急騰を演じている。同社は北陸を地盤に大型ディスカウント店を展開しているが、顧客ニーズを捉え足もとの業績は好調に推移している。前週末24日取引終了後、26年9月期の業績予想を発表したが、営業利益は前期比10%増の22億円を予想、16年9月期以来10期ぶりの利益水準に回復する見通しとなった。価値あるプライベート(PB)商品の投入で利益率を改善させ収益に反映させるほか、セルフレジの全店導入完了に伴い人的負担を軽減し、コスト削減への取り組みも万全だ。更に株主還元にも積極的。今期年間配当は前期実績比20円の増配となる95円を計画、配当利回りは前週末終値換算で5.7%と高水準が際立つ。これらを好感する投資資金の攻勢を誘っている。 ■ミロク <7983> 1,460円 +151 円 (+11.5%) 11:30現在 ミロク<7983>が急反発している。全国各地でクマによる被害が発生。26日までに今年度のクマによる死者数が10人に上り、23年度の6人を超えて過去最多を更新し続けていることを受けて、猟銃国内トップの同社に思惑的な買いが向かっているようだ。 ●ストップ高銘柄 ニッチツ <7021> 2,751円 +500 円 (+22.2%) ストップ高 11:30現在 インタートレード <3747> 936円 +150 円 (+19.1%) ストップ高 11:30現在 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 など、1銘柄 株探ニュース
