話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニデック、タカラバイオ、アウン

投稿:

材料

■シャープ <6753>  865.3円   +6 円 (+0.7%)  本日終値
 シャープ<6753>は底堅い。同社はこの日、EV(電気自動車)のコンセプトモデル「LDK+(エルディーケープラス)」の第2弾を開発したと発表した。鴻海製EV「Model A」をベースに開発したという。10月30日~11月9日に開かれる自動車展示会「ジャパンモビリティショー」で初公開する。

■芙蓉総合リース <8424>  4,126円   -334 円 (-7.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 芙蓉総合リース<8424>は大幅反落。23日取引終了後、26年3月期連結業績予想について営業利益を660億円から340億円(前期比47.5%減)へ、純利益を460億円から170億円(同62.5%減)へ下方修正すると発表した。取引先の債権について取り立て不能・遅延の恐れが生じたことに伴う損失を計上するため。米国での再生可能エネルギー分野における事業環境悪化のリスクも織り込んだ。これを嫌気した売りが出た。

■ジャフコ グループ <8595>  2,426.5円   -97.5 円 (-3.9%)  本日終値
 ジャフコ グループ<8595>が後場マイナスに転じた。正午ごろに発表した9月中間期連結決算が、売上高119億1700万円(前年同期比25.5%減)、最終利益19億2400万円(同59.0%減)と大幅減益となったことが嫌気された。新規IPOが1社(国内のみ)にとどまり、キャピタルゲインが前年同期比40.3%減となったことに加えて、ファンド管理収入(管理報酬、成功報酬)も減少した。なお、26年3月期通期業績予想は、業績予想を合理的に行うことは困難であるとして開示していない。

■ニデック <6594>  2,460円   -90.5 円 (-3.6%)  本日終値
 ニデック<6594>が続急落。23日の取引終了後、26年3月期の業績予想を取り下げると発表した。これまで20円と予想していた中間配当は無配とし、期末配当予想は未定に修正。5月に発表した自社株買いに関しては中止する。一連の発表を嫌気した売りが優勢となった。グループでの不適切な会計処理の疑いが発覚し社内調査を進めるなか、現時点の第三者委員会の調査状況などを踏まえ、業績予想を取り下げた。自社株の取得期間は当初は来年5月27日までとしていた。取得期間の開始日となる今年5月28日から10月23日までの間、ニデックは自社株買いを実施しなかった。

■タカラバイオ <4974>  949円   -27 円 (-2.8%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>が続落。23日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の213億円から187億円(前年同期比5.4%減)へ、営業損益が14億5000万円の赤字から23億5000万円の赤字(前年同期4億1700万円の黒字)へ、最終損益が13億2000万円の赤字から69億円の赤字(同5億1300万円の黒字)へそれぞれ下振れて着地したようだと発表しており、嫌気された。米国の政府方針による研究助成金の大幅削減や中国の経済不況などの影響が加わり、産業界及びアカデミアにおける研究開発のアクティビティが世界的に低下し、売上高が未達となったことが響いた。また、細胞加工やウイルスベクターなどの受託製造に係る設備について、将来の回収可能性を検討した結果、増設した一部設備の減損損失を計上したことも最終損益を悪化させた。

■アウンコンサルティング <2459>  324円   +80 円 (+32.8%) ストップ高   本日終値
 アウンコンサルティング<2459>が続騰。23日の取引終了後、AI Hack(東京都港区)と業務提携し、「AIOコンサルティング」サービスの内容をアップデートし、共同で提供すると発表。これを手掛かりとした買いが集まったようだ。同サービスではAI検索での言及・引用状況の分析やウェブサイト上に不足するコンテンツの特定及び制作支援、AIに引用されやすいコンテンツ構造の提案などに取り組む。今回の提携により、アウンのSEO支援のノウハウとAI Hackが持つ生成AI領域における分析技術を組み合わせ、AIが参照する情報の分析内容や施策方針をより明確にできるようになった。今後はグローバル市場を視野に入れ、多言語でのAIO分析や各国の生成AIモデルに対応した評価基準の整備を予定している。

■ケミプロ化成 <4960>  395円   +80 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値
 ケミプロ化成<4960>が急速人気化。化学品メーカーで紫外線吸収剤や酸化防止剤などの添加剤や製紙用薬剤(顕色剤)、有機EL材料など電子材料にも展開する。商品開発力が高く、ペロブスカイト太陽電池材料の開発推進を標榜している点も注目ポイントといえる。産業技術総合研究所の「被災地企業等再生可能エネルギー技術シーズ開発・事業化支援事業」に採択されるなど実績を重ねている。ペロブスカイト太陽電池は国策支援の見込まれる分野で、高市早苗首相が総裁選で掲げた公約にもペロブスカイトの普及促進が盛り込まれており、きょう午後に予定される所信表明演説を前に思惑が募っている。

■東京機械製作所 <6335>  563円   +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 東京機械製作所<6335>がストップ高。新聞向け輪転機の製造を主力とするが、高い技術力を横軸展開させFA分野にも領域を広げている。また、人工知能(AI)を活用した印刷の自動制御など最適化技術への取り組みにも余念がない。最近では、9月上旬に防衛省向けの搬送・格納に関する自動化・省人化装置を受注したことを発表、新境地開拓でマーケットの耳目を驚かせた。これを皮切りに今後は防衛分野向けの需要獲得にも期待がかかる。きょう午後に高市早苗首相が所信表明演説を行う予定だが、日本の防衛力強化に積極的な姿勢を示すことが予想され、2026年中に安保関連3文書の改定を目指す方針などにも言及する見通し。来週28日はトランプ米大統領との日米首脳会談を控え、防衛関連株に対するテーマ物色の流れが強まるなか、個人投資家好みの値ごろ感と小型材料株特有の魅力を内包する同社株に資金が集中する格好となったようだ。

■モブキャスト <3664>  56円   +7 円 (+14.3%)  本日終値
 モブキャストホールディングス<3664>が急動意。同社は23日取引終了後、SBIホールディングス<8473>子会社のビットポイントジャパンと、暗号資産であるソラナ(SOL)を戦略的に保有・活用するソラナ・トレジャリー事業で業務提携したと発表。これが材料視されたようだ。同社は提携を皮切りに、ソラナ・トレジャリー事業におけるトークン保有・運用・管理の基盤を整備し、国内外の複数取引所・マーケットメーカー、OTC取引所との連携を加速させる構え。この取り組みを通じて、ソーシャルエンターテイメント&メディア事業の成長を支えるとともに、トレジャリー事業による財務基盤の強化を両輪として推進し、時価総額の向上及び上場維持基準の達成を通じて、株主価値の最大化を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 ソフト99 <4464>  3,885円   +700 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 テクニスコ <2962>  453円   +80 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 エブレン <6599>  3,425円   +500 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 カラダノート <4014>  578円   +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 第一稀元素化学工業 <4082>  1,094円   +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 インフォメティス <281A>  728円   -300 円 (-29.2%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。