話題株ピックアップ【夕刊】(3):THECOO、エルイズビー、塩水糖
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■THECOO <4255> 1,200円 +111 円 (+10.2%) 本日終値 THECOO<4255>が切り返し急。同社は22日の取引終了後、株主優待制度の内容を拡充すると発表しており、材料視されたようだ。今年12月末日を基準日とする株主優待から変更する。従来は継続保有期間を問わず、同社サービス「Fanicon」や同社がOEMで提供しているファンコミュニティーサービスで利用できるポイントを100ポイント(3200円相当)贈呈していたが、変更後は継続保有期間1年未満の場合は250ポイント(8000円相当)、1年以上の場合は300ポイント(9600円相当)に増額する。 ■L is B <145A> 1,162円 +92 円 (+8.6%) 本日終値 L is B<145A>は大幅高で4日続伸。22日の取引終了後、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)事業を営むIU BIM STUDIO(大阪市西区)の全株式を31日付で取得し子会社化すると発表しており、将来的な業績貢献を期待する買いが集まった。エルイズビーによると、国道交通省が推進する方針により2023年度から公共事業においてBIMとCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)が原則適用されるなど、BIM市場の急速な拡大が確実視され、顧客からのBIM導入・活用に関する相談が増えている。エルイズビーの注力領域である現場DXソリューションの提供範囲が今回の子会社化で大きく拡充されるという。取得価額は概算額でアドバイザリー費用を含め5億8200万円。株式取得を目的にみずほ銀行から5億5000万円の借入を実施する。また、IU BIM STUDIOの26年10月期の業績達成度合いに応じて、最大5000万円のアーンアウト対価を買収対象企業の現株式所有者に支払う条項を締結する予定。25年12月期第4四半期に貸借対照表のみ連結対象とし、損益計算書の連結は26年12月期第1四半期からとする。正ののれん金額と会計処理については現時点では確定していない。25年12月期の業績予想は従来の数値を踏襲する方針。 ■塩水港精糖 <2112> 512円 +36 円 (+7.6%) 本日終値 塩水港精糖<2112>は大幅続伸し、2005年以来となる20年ぶりの高値をつけた。22日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高予想をこれまでの319億円から322億円(前期比1.0%減)、営業利益予想を21億円から25億円(同13.2%減)、最終利益予想を16億円から24億円(同12.4%増)に引き上げた。最終利益は減益予想から一転して過去最高益を見込んでおり、好感した買いが流入した。主力の砂糖事業は家庭用製品が低調だった一方、業務用製品における観光需要が好調に推移。猛暑により飲料ユーザー向けなどへの販売も順調だったほか、適正価格による仕入れ・販売にも努めたことで一定の利益が確保できる見通しになった。加えて、保有する投資有価証券を一部売却し、特別利益6億500万円を計上した。 ■理経 <8226> 541円 +30 円 (+5.9%) 本日終値 理経<8226>が全体地合い悪に逆行し、マドを開けて買われる人気となった。トランプ米大統領と高市早苗首相の日米首脳会談を来週に控え、東京市場では防衛関連にテーマ買いの動きが顕著となっている。IT機器などの輸入販売商社である同社は国内外の最先端技術を活用したソリューションの提案で優位性を発揮、官公庁向けで強みを持ち、防衛省にも納入実績が豊富だ。防衛機器向けマイクロ波発生装置を手掛け、対ドローン対策関連としての位置付けでも存在感を高めている。株価は4月7日の年初来安値267円から既に2倍以上となっているが、2000年以来約25年ぶりの高値圏にあり、実質的な青空圏で戻り売り圧力に乏しい点も強みとなっている。 ■三洋工業 <5958> 4,590円 +225 円 (+5.2%) 本日終値 三洋工業<5958>は高い。連日で年初来高値を更新した。22日取引終了後、22万株(自己株式を除く発行済み株数の7.32%)を上限に23日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は22日終値の4365円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、三洋工は予定通り買い付けを実施し、20万1000株を取得した。 ■ニューラルグループ <4056> 551円 +26 円 (+5.0%) 本日終値 ニューラルグループ<4056>は続伸。23日午前10時15分ごろ、クラウド不要で、PC上でローカル動作する高性能自動音声認識技術(ASR)を開発したと発表した。同社の1on1支援サービス「KizunaNavi」での導入を始めており、今後のサービス拡大を期待した買いが入った。同技術はニューラルGが培ってきた音声信号処理技術とトランスフォーマーモデルを組み合わせ、軽量なモデルサイズで高精度な音声認識を実現。従来のクラウド型ASRでは対応が難しかった機密性の高い会議やネットワーク環境が不安定な現場でも安定したサービスを提供できるという。今後も更なるモデルの軽量化・専門用語辞書などへの対応を進めていく。 ■靜甲 <6286> 1,131円 +50 円 (+4.6%) 本日終値 靜甲<6286>は4連騰。22日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を400億円から440億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を10億円から13億円(同9.0%減)へ上方修正すると発表した。営業体制の強化による受注増加などが寄与する。これが好感された。 ■窪田製薬HD <4596> 66円 +2 円 (+3.1%) 本日終値 窪田製薬ホールディングス<4596>が急伸。同社はきょう午前11時ごろ、9~11日にタイ・バンコクで開催された「WOF ASEAN 国際眼鏡展2025」に出展し、「Kubota Glass(クボタグラス)」の高い認知拡大と販売提携への具体的な商談機会を獲得したと発表。これが材料視されたようだ。同社によると、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどASEAN主要国やインドの医療機関・販売パートナー候補との協業に向けた初期対話が複数進行しているという。 ■Arent <5254> 4,350円 +105 円 (+2.5%) 本日終値 Arent<5254>が売り物をこなし4連騰と上値指向を強めている。建設業界向けを中心にデジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティングを手掛けるほか、システムの受託開発なども行っている。22日取引終了後、建築業2社から設計・施工領域の業務自動化・効率化を目的とした開発プロジェクトの大型案件を受注したことを発表。契約規模はそれぞれ3億~4億円と3億~4億5000万円の規模としており、26年6月期及び27年6月期に売上高として計上する予定にある。これを手掛かり材料に上値指向が続いている。株価は9月下旬から下値模索の動きにあったが、前週末17日に年初来安値3935円をつけたばかり。今週に入って売り物が一巡し大底離脱局面に入った形だ。 ■ツナグGHD <6551> 808円 +19 円 (+2.4%) 本日終値 ツナググループ・ホールディングス<6551>が4日続伸。同社は22日の取引終了後、RPO(採用業務代行)サービスの価格改定を実施すると発表。収益性の向上を期待した買いが入ったようだ。採用戦略の立案から選考プロセスの最適化、内定者のフォローまで採用活動の全工程の効率化を促すサービスの提供範囲を広げつつ、高品質なサービスを持続的に提供できるようにする。来年1月1日以降、新たな価格について順次反映する予定としている。 ■インフォメティス <281A> 1,028円 -300 円 (-22.6%) ストップ安 本日終値 インフォメティス<281A>はストップ安。22日取引終了後、通期業績予想を下方修正する可能性があると発表した。大口顧客との取引終了に伴うもの。加えて案件のプロジェクト進行や顧客導入時期の遅れ、新規獲得の後ろ倒しなども響く見通し。同社は現時点で25年12月期の売上高を13億2500万~17億4700万円(前期比34.9~77.9%増)、純利益を1億1500万~2億8500万円(同2.0~5.1倍)と見込んでいる。具体的な影響額の算定は現在精査中であり、精査が完了次第速やかに開示するという。これをネガティブ視した売りが膨らんだ。 ●ストップ高銘柄 第一稀元素化学工業 <4082> 944円 +150 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値 ユーソナー <431A> 3,295円 +504 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値 日本調理機 <2961> 4,790円 0 円 (0.0%) ストップ高 本日終値 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 インフォメティス <281A> 1,028円 -300 円 (-22.6%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース
