話題株ピックアップ【夕刊】(2):アイスペース、住友ベ、神戸物産
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■ispace <9348> 480円 +5 円 (+1.1%) 本日終値 ispace<9348>は続伸。22日取引終了後、現在開発を進めている次世代小型探査車(次世代小型ローバー)の概念設計について技術評価と品質向上の支援を受けるため、トヨタ自動車<7203>と契約を締結したと発表した。これが材料視された。トヨタからシステムレベルで技術的な評価を受け、小型探査車の開発において最適なシステム設計解を導くことを目指す。トヨタは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で月面探査車の開発に取り組んでいる。 ■住友ベークライト <4203> 4,965円 +42 円 (+0.9%) 本日終値 住友ベークライト<4203>が朝安後に切り返した。同社はきょう、自動車用ブレーキ摩擦材向け耐摩耗フェノール樹脂「スミライトレジンPR-56531」を開発したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。この製品は、自社の海外拠点でも生産することができるため、中国や東南アジア、欧米など各エリアからの現地供給が可能。同製品の使用により、欧州排ガス規制Euro7で規制されるブレーキダストの発生量低減が期待できるとしている。 ■神戸物産 <3038> 3,736円 -73 円 (-1.9%) 本日終値 神戸物産<3038>が反落。同社は22日の取引終了後、25年9月度の単独業績を開示。売上高は前年同月比6.9%増の457億2000万円、経常利益は同3.8倍の27億2500万円となった。大幅な経常増益となったものの、23日午前の外国為替市場でドル円相場は1ドル=152円40銭台と前日夕方時点に比べてドル高・円安方向に振れており、円高メリット銘柄とされる神戸物産の株価に対しては重荷となったようだ。前年9月は為替に絡んだ時価評価損を計上していた。今年9月に関しては為替変動が軽微となり時価評価額の影響は限られた。 ■未来工業 <7931> 3,695円 -20 円 (-0.5%) 本日終値 未来工業<7931>が冴えない。同社は23日午後3時、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.6%増の229億4600万円、最終利益は同8.5%減の21億9500万円となった。発表直後は機械的な買いが入って株価は動意づいたが、減益決算とあって上値を追う姿勢は限られ、再びマイナス圏に沈んだ。電材や管材の一部製品や、配線器具の価格改定が浸透した一方で、原材料単価の上昇が収益を圧迫した。 ■SPDR <1326> 57,760円 -120 円 (-0.2%) 本日終値 金ETFが続落。SPDRゴールド・シェア<1326>やNEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>、純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が値を下げた。22日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、12月限が前日比43.7ドル安の1トロイオンス=4065.4ドルと続落した。前日に過去最大の下げ幅を記録したが、足もとで急激な上昇が続いてきたことから引き続き利益確定やポジション調整の売りに押される展開となった。金先物相場は4000ドル台を維持できるかが焦点となっている。 ■エブレン <6599> 2,925円 +500 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値 エブレン<6599>が急騰。産業用コンピューターの拡張やハイスペック化に使われるバックプレーンの受託生産を行う独立系メーカーで、半導体製造装置用で高水準のニーズを獲得しているほか、ハイパーコンピューティングやエッジコンピューティング分野の開発案件でも実力を発揮している。防衛関連分野も新規案件の獲得など受注増勢にあり、防衛関連株の一角としてもにわかに頭角を現している。高い技術力を背景とした将来的な成長力にスポットがあたるなか、PBR0.8倍台とバリュー株としてのポジションに放置されていることから見直しムードが高まった格好だ。 ■カラダノート <4014> 498円 +80 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値 カラダノート<4014>がストップ高。22日の取引終了後、中期経営計画を発表した。28年7月期の経営目標について、売上高目標を30億円以上(25年7月期12億7000万円)、営業利益目標は15億円以上(同3400万円の営業赤字)に設定した。東証プライム基準の適合も目指す。収益拡大路線を示したことを評価した買いが入ったようだ。宅配水事業やヘアケア衛生用品関連事業からの撤退など事業構造改革に踏み切った同社は今後、住友生命との資本・業務提携を契機に持続的かつ安定的な企業成長を図る。 ■JIG-SAW <3914> 2,750円 +440 円 (+19.1%) 本日終値 JIG-SAW<3914>が後場急伸。同社はきょう、米国法人がAI powered IoTダッシュボード「NEQTO.ai」を正式にリリースしたと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。NEQTO.aiは、あらゆるIoTデバイスから収集したデータを瞬時にダッシュボード上に可視化し、アラートやインサイトを提供する人工知能(AI)を活用したサービス。米国では既に100件を超える試験導入が進行しており、多数のプロジェクトが本番稼動に移行しているという。 ■アドソル日進 <3837> 1,533円 +218 円 (+16.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 アドソル日進<3837>はマドを開けて上放れし続騰。2021年2月以来、約4年8カ月ぶりの高値圏に浮上した。22日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高予想をこれまでの164億円から171億円(前期比10.6%増)、営業利益予想を19億円から21億円(同22.8%増)に引き上げた。あわせて期末配当予想をこれまでから4円増配の23円に引き上げると開示。4月1日付の株式分割後の基準で実質5円50銭の増配となる。年間配当予想は41円(前期比で実質11円増配)となった。好業績と株主還元姿勢を評価する買いが集中した。第2四半期累計(4~9月)業績が従来計画を上振れて着地。第3四半期以降も幅広い分野でDX・デジタル化への対応が継続する見通しであるうえ、複数の顧客による新たなIT投資が予定されている。利益面に関しては期初から予定していた戦略投資のほか、来期以降の成長を見据えた人材投資を重点的に実施することも織り込んだ。 ■CEホールディングス <4320> 1,110円 +133 円 (+13.6%) 一時ストップ高 本日終値 CEホールディングス<4320>が急伸し1000円台に乗せ、上場来高値を更新した。22日、シンガポールに本拠を置く投資運用会社のアクシウム・キャピタルがCEHDの株式を6.90%保有していることが明らかになった。アクシウムの代表は東京コスモス電機<6772>社長でもある門田泰人氏。同日に提出された大量保有報告書で保有目的は「純投資」となっているものの、アクティビストとして投資をしたコスモスのトップとなった経緯もあって、CEHDの企業価値向上への思惑を誘う格好となり、買いが集まったようだ。報告義務発生日は15日となっている。 株探ニュース
