話題株ピックアップ【昼刊】:名村造、平河ヒューテ、フロンテオ

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■名村造船所 <7014>  4,310円   +470 円 (+12.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 名村造船所<7014>が一時ストップ高の水準となる前営業日比700円高の4540円に買われ、上場来高値を更新。内海造船<7018>が急騰するなど、造船関連株への資金流入が顕著となっている。23日付の日本経済新聞朝刊は、「日本の造船業の建造量倍増を目指し、今治造船など国内17社でつくる業界団体は近く3500億円の設備投資を表明する」と報じた。大型投資を自前で賄うことには限界があるとし、23日に政府に「必要な支援規模と支援割合を備えた基金」も要望するという。報道を受け、造船関連企業による生産能力増強による中期的な業績拡大シナリオが改めて意識され、株価の刺激材料となった。中国塗料<4617>や三井E&S<7003>、ダイハツインフィニアース<6023>も大幅高となっている。

■平河ヒューテック <5821>  2,381円   +169 円 (+7.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 平河ヒューテック<5821>は大幅高で年初来高値を更新。22日に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資運用業のアクシウム・キャピタル(シンガポール)が大株主に浮上したことが判明した。保有割合は5.52%で、保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は10月15日。これを受けて思惑的な買いを呼び込んでいるようだ。

■FRONTEO <2158>  1,028円   +57 円 (+5.9%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が4日続伸している。同社はきょう午前9時ごろ、明治ホールディングス<2269>傘下のMeiji Seika ファルマと人工知能(AI)技術を活用したドラッグリポジショニングに関するプロジェクトを開始したと発表。これが材料視されているようだ。ドラッグリポジショニングとは、既存・開発中の医薬品・創薬モダリティを活用し、当初想定していた疾患とは異なる疾患に転用すること。このプロジェクトではフロンテオの仮説生成に特化したAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」と、Meiji Seika ファルマが蓄積してきた医薬品研究開発の知見を掛け合わせ、既存薬における新たな価値の創出を加速するとしている。

■エフアンドエム <4771>  2,941円   +129 円 (+4.6%)  11:30現在
 エフアンドエム<4771>が寄り付きから大口の買い注文で切り返し急となっている。記帳代行事業や中小企業向け会計及び管理部門支援サービスなどを展開するが、業績は好調を極めており、26年3月期営業利益は前期比15%増の31億3200万円と2ケタ成長を継続するとともに過去最高利益を連続で更新する見通しにある。22日取引終了後、独立系アクティビスト・ファンドで、著名投資家の井村俊哉氏の助言に基づいた株式投資を行う日本株Kaihouファンドを運用するfundnoteが同社株を5.8%保有していることが判明、これを材料視する買いを呼び込んでいる。保有目的として「スチュワードシップ・コードに則り建設的な対話により、IR・資本効率・ガバナンスの高度化と企業価値向上を促す。ただし、受益者の利益を保全するために、保有目的を『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」としており、これが同社株の先高期待につながっているもようだ。

■マーベラス <7844>  574円   +10 円 (+1.8%)  11:30現在
 マーベラス<7844>が反発している。同社は22日の取引終了後、新作スマートフォンアプリゲーム「ブラウザ三国志 天」の配信を同日から開始したと発表。収益貢献を期待した買いが入ったようだ。事前登録者数は11万人を突破しており、リリース記念としてイベントやキャンペーンを開催中。また、サービス開始と同時にウェブサイト上でアイテムを購入できる決済サービスも導入した。決済サービス「アプリペイ」では通常のゲーム内購入よりもアイテムを最大20%増量で購入できるという。

■ispace <9348>  483円   +8 円 (+1.7%)  11:30現在
 ispace<9348>は続伸。22日取引終了後、現在開発を進めている次世代小型探査車(次世代小型ローバー)の概念設計について技術評価と品質向上の支援を受けるため、トヨタ自動車<7203>と契約を締結したと発表した。これが材料視されている。トヨタからシステムレベルで技術的な評価を受け、小型探査車の開発において最適なシステム設計解を導くことを目指す。トヨタは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で月面探査車の開発に取り組んでいる。

■INPEX <1605>  2,756円   +28.5 円 (+1.0%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。米トランプ政権は22日、ロシアの二大石油会社であるロスネフチとルクオイルを経済制裁の対象とすると発表した。ウクライナでの即時停戦に応じることを求め制裁に踏み切った。トランプ大統領とロシアのプーチン大統領との首脳会談の中止も発表された。ロシアに対する経済制裁を受け、この日の時間外取引でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が一時60ドル台に上昇した。これを受け、INPEXなど石油関連株は買い先行の動きとなっている。

■大垣共立銀行 <8361>  3,585円   +35 円 (+1.0%)  11:30現在
 大垣共立銀行<8361>が3日ぶりに反発した。元芸人で著名投資家の井村俊哉氏が共同で代表取締役を務める投資顧問会社Kaihou(東京都港区)の助言を受けたファンドを手掛けるfundnote(同)が、大垣共立の株式を買い増していたことが22日の取引了後に明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、fundnoteの保有割合はこれまでの5.39%から6.65%に上昇した。報告義務発生日は10月15日。保有目的の項目において「Kaihouの投資助言に基づき投資信託の信託財産の運用のため保有」としつつ、対話を通じて「IR・資本効率・ガバナンスの高度化と企業価値向上を促す」と記載。更に、「受益者の利益を保全するために、保有目的を『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」としている。

■SPDR <1326>  57,260円   -620 円 (-1.1%)  11:30現在
 金ETFが続落。SPDRゴールド・シェア<1326>やNEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>、純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が値を下げている。22日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、12月限が前日比43.7ドル安の1トロイオンス=4065.4ドルと続落した。前日に過去最大の下げ幅を記録したが、足もとで急激な上昇が続いてきたことから引き続き利益確定やポジション調整の売りに押される展開となった。金先物相場は4000ドル台を維持できるかが焦点となっている。

■フューチャー <4722>  2,164円   -11 円 (-0.5%)  11:30現在
 フューチャー<4722>は続落。一時6.9%安の2025円まで下落した。22日取引終了後に1~9月期連結決算を発表し、売上高は552億8200万円(前年同期比6.5%増)、最終利益は79億1700万円(同1.1%減)だった。企業の活発なIT投資が追い風となった。営業利益段階では増益だったものの、防衛特別法人税の影響を反映し最終利益はマイナスに沈んだ。これがネガティブ視されているようだ。

■エブレン <6599>  2,925円   +500 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在
 エブレン<6599>がストップ高に買われている。産業用コンピューターの拡張やハイスペック化に使われるバックプレーンの受託生産を行う独立系メーカーで、半導体製造装置用で高水準のニーズを獲得しているほか、ハイパーコンピューティングやエッジコンピューティング分野の開発案件でも実力を発揮している。防衛関連分野も新規案件の獲得など受注増勢にあり、防衛関連株の一角としてもにわかに頭角を現している。高い技術力を背景とした将来的な成長力にスポットがあたるなか、PBR0.8倍台とバリュー株としてのポジションに放置されていることから見直しムードが高まった格好だ。

■カラダノート <4014>  492円   +74 円 (+17.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 カラダノート<4014>が一時ストップ高の水準となる前営業日比80円高の498円に買われた。22日の取引終了後、中期経営計画を発表した。28年7月期の経営目標について、売上高目標を30億円以上(25年7月期12億7000万円)、営業利益目標は15億円以上(同3400万円の営業赤字)に設定した。東証プライム基準の適合も目指す。収益拡大路線を示したことを評価した買いが入ったようだ。宅配水事業やヘアケア衛生用品関連事業からの撤退など事業構造改革に踏み切った同社は今後、住友生命との資本・業務提携を契機に持続的かつ安定的な企業成長を図る。

■アドソル日進 <3837>  1,494円   +179 円 (+13.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 アドソル日進<3837>はマドを開けて上放れし続騰。2021年2月以来、約4年8カ月ぶりの高値圏に浮上した。22日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高予想をこれまでの164億円から171億円(前期比10.6%増)、営業利益予想を19億円から21億円(同22.8%増)に引き上げた。あわせて期末配当予想をこれまでから4円増配の23円に引き上げると開示。4月1日付の株式分割後の基準で実質5円50銭の増配となる。年間配当予想は41円(前期比で実質11円増配)となった。好業績と株主還元姿勢を評価する買いが集中している。第2四半期累計(4~9月)業績が従来計画を上振れて着地。第3四半期以降も幅広い分野でDX・デジタル化への対応が継続する見通しであるうえ、複数の顧客による新たなIT投資が予定されている。利益面に関しては期初から予定していた戦略投資のほか、来期以降の成長を見据えた人材投資を重点的に実施することも織り込んだ。

■CEホールディングス <4320>  1,084円   +107 円 (+11.0%)  11:30現在
 CEホールディングス<4320>が急伸し1000円台に乗せ、上場来高値を更新した。22日、シンガポールに本拠を置く投資運用会社のアクシウム・キャピタルがCEHDの株式を6.90%保有していることが明らかになった。アクシウムの代表は東京コスモス電機<6772>社長でもある門田泰人氏。同日に提出された大量保有報告書で保有目的は「純投資」となっているものの、アクティビストとして投資をしたコスモスのトップとなった経緯もあって、CEHDの企業価値向上への思惑を誘う格好となり、買いが集まったようだ。報告義務発生日は15日となっている。

■理経 <8226>  562円   +51 円 (+10.0%)  11:30現在
 理経<8226>が全体地合い悪に逆行し、マドを開けて買われる人気となっている。トランプ米大統領と高市早苗首相の日米首脳会談を来週に控え、東京市場では防衛関連にテーマ買いの動きが顕著となっている。IT機器などの輸入販売商社である同社は国内外の最先端技術を活用したソリューションの提案で優位性を発揮、官公庁向けで強みを持ち、防衛省にも納入実績が豊富だ。防衛機器向けマイクロ波発生装置を手掛け、対ドローン対策関連としての位置付けでも存在感を高めている。株価は4月7日の年初来安値267円から既に2倍以上となっているが、2000年以来約25年ぶりの高値圏にあり、実質的な青空圏で戻り売り圧力に乏しい点も強みとなっている。

●ストップ高銘柄
 第一稀元素化学工業 <4082>  944円   +150 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本調理機 <2961>  4,790円   0 円 (0.0%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 インフォメティス <281A>  1,028円   -300 円 (-22.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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