話題株ピックアップ【夕刊】(3):稀元素、セレンHD、アステリア
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■西松屋チェーン <7545> 2,102円 -12 円 (-0.6%) 本日終値 西松屋チェーン<7545>は小高い場面があったもののその後冴えない動き。21日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比4.4%減と、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されたようだ。気温の高い日が続いたことで、秋物衣料や冬物衣料の売上高が前年を下回った。なお、全店売上高は同0.2%増だった。 ■第一稀元素化学工業 <4082> 794円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位 第一稀元素化学工業<4082>はストップ高水準となる前営業日比100円高の794円に買われ、年初来高値を更新した。21日、セラミックス製品の材料となるジルコニア粉末シリーズ「DURAZR-Sシリーズ」の「HSY-0774」を新規開発したと発表した。中国によるレアアースの輸出規制が話題になるなか、新規開発品はレアアースを使わないという特徴を持っており、事業の成長を期待する買いが流入した。稀元素によると、セラミックス製品の材料となるジルコニアには一般的に安定化剤としてイットリアなどのレアアースが使われている一方、新規開発品では入手が容易な酸化カルシウムを安定化剤として使うことに成功した。 ■セレンHD <7318> 5,600円 +550 円 (+10.9%) 本日終値 セレンディップ・ホールディングス<7318>が急反発。21日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。 ■アステリア <3853> 1,556円 +143 円 (+10.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 アステリア<3853>が動兆しきり。3連騰で25日移動平均線のブレークを目前に捉え、なおかつ5日移動平均線とのゴールデンクロスも接近するなど目先注目場面を迎えている。同社は企業向けにシステム開発を手掛けるが、仮想通貨分野への展開でも業界を先駆し強みを発揮している。直近ではメガバンク3社がステーブルコインを共同で発行するとの一部報道を受け、関連有力株として投資資金を引き寄せた。そうしたなか、今月27日にはトランプ米大統領が来日し、翌28日に高市首相と日米首脳会談を行う予定にある。トランプ氏は仮想通貨ビジネスに積極的な姿勢で知られ、今年7月には暗号資産ステーブルコインに関する規制の枠組みを整備するための初の連邦法「ジーニアス法」を成立させたことでもマーケットの耳目を集めた経緯があり、首脳会談の日程に先立って同社の株価が刺激されている面もあるようだ。 ■イワブチ <5983> 10,760円 +780 円 (+7.8%) 本日終値 イワブチ<5983>が大幅反発。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を1万9000株(自己株式を除く発行済み株数の1.80%)、または2億1000万円としており、取得期間は11月1日から11月30日まで。東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けで取得する。 ■イルグルム <3690> 636円 +36 円 (+6.0%) 本日終値 イルグルム<3690>が大幅続伸。21日の取引終了後、集計中の25年9月期連結業績について、売上高が従来予想の48億円から49億3000万円(前の期比35.6%増)へ、営業利益が2億円から2億7000万円(同64.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。主にコマース支援事業のM&Aにより、前期から子会社となったルビー・グループの業績が想定を上回ったことが売上高を押し上げた。また、業務効率化により販売管理費が抑制されたことも寄与した。なお、最終損益は、ルビー・グループ及びトピカに係るのれんなどの減損損失を計上することなどから、1億円の黒字から1億4000万円の赤字(前の期6800万円の黒字)へ下方修正した。 ■ラクサス <288A> 168円 +8 円 (+5.0%) 本日終値 ラクサス・テクノロジーズ<288A>が大幅高で3日続伸と上値指向を強めている。同社は高級ブランドバッグのサブスクリプション型シェアリング事業を展開するが、21日取引終了後、ネットオークションを手掛けるオークネット<3964>のグループ会社であるサークラックスと業務提携を進展させることを発表した。具体的にはブランドバッグのシェアリングサービス「ラクサス」とリユース事業「ブランディア」で相互送客を本格的にスタートさせる。これに伴う収益機会の拡大に期待する買いを引き寄せる格好となった。ラクサスの株価は6月中旬に308円の戻り高値を形成後、大幅な調整を強いられていたが、時価は底値圏で売り物が枯らした状態にあり、160円台という値ごろ感に着目した短期筋の攻勢を誘っている。 ■市進ホールディングス <4645> 473円 +22 円 (+4.9%) 本日終値 市進ホールディングス<4645>は3日続伸。21日の取引終了後、取得総数20万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.43%)、取得総額9020万円を上限とする自社株買いを立会外で実施すると発表しており、資本効率の向上につながると評価する買いが入った。経営環境の変化に柔軟に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にする狙い。同社は22日午前11時ごろ、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において上限の20万株を買い付けたと発表。取得価額は1株451円だった。 ■トーア紡 <3204> 526円 +23 円 (+4.6%) 本日終値 トーア紡コーポレーション<3204>が目先筋の売り物をこなし上値指向を継続。10月に入ってからこれまで下落した日はわずかに2営業で、直近は6連騰と異彩を放っている。大阪市に本社を構える毛織物の老舗企業として名を馳せるが、利益の主柱を担っているのが不動産事業。自民党と日本維新の会の連立政権樹立で、投資マネーの視線も大阪関連銘柄に向きやすくなっており、同社はその関連有力銘柄として頭角を現している。維新の会が掲げる大阪の副首都構想では不動産市況の活性化も想定され、同社のビジネスチャンス拡大が見込まれるほか、老舗企業としての含み資産も評価の対象となる。一方、時価500円近辺の水準はPBRに換算して0.3倍台という超割安圏に放置されていることから、一段の水準訂正余地が意識されやすい。 ■コラボス <3908> 358円 +14 円 (+4.1%) 本日終値 コラボス<3908>は堅調。21日取引終了後、統合CRMマーケティングシステム「GROWCE(グロウス)」について、AI CROSS<4476>が提供する「絶対リーチ!RCS」の「SMS(ショートメッセージサービス)一斉配信機能」と連携を開始したと発表した。郵送コストの大幅な削減とデータ取り込み作業工数ゼロを実現するという。あわせて、AIクロスと販売協力に関する契約も締結したとしている。 ●ストップ高銘柄 要興業 <6566> 1,584円 +300 円 (+23.4%) ストップ高 本日終値 東洋エンジニアリング <6330> 2,787円 +500 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値 堀田丸正 <8105> 644円 +100 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値 アールシーコア <7837> 710円 +100 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース