話題株ピックアップ【昼刊】:IHI、トヨタ、SBG

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材料

■コンヴァノ <6574>  192円   +24 円 (+14.3%)  11:30現在
 コンヴァノ<6574>が急騰。前日取引終了後、韓国HM Solution社と鼻筋形成用糸リフト素材の共同開発及び独占輸入代行に関する業務提携契約を締結したことを発表した。糸リフト市場における製品ポートフォリオを拡充し、注入系施術に続く第二の事業の柱を構築する構えにある。

■IHI <7013>  2,998円   +158 円 (+5.6%)  11:30現在
 IHI<7013>が急反発。川崎重工業<7012>が買われ、三菱重工業<7011>が堅調に推移している。21日に高市早苗内閣が発足した。同日夜の記者会見で、高市首相は防衛費の増額に向けて、国家安全保障戦略など「安保3文書」の改定を指示する考えを表明した。これを手掛かりとし、日経平均株価の騰勢が一服するなかで防衛関連株の一角を物色する姿勢が広がっている。高市内閣では防衛相に小泉進次郎氏が起用された。

■イー・ギャランティ <8771>  1,631円   +63 円 (+4.0%)  11:30現在
 イー・ギャランティ<8771>が3日続伸している。21日の取引終了後、地銀を中心に投資するありあけキャピタル(東京都中央区)がイー・ギャラ株を買い増していたことが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、ありあけキャピタルの保有割合は7.24%から8.33%に上昇した。保有目的の項目では「純投資」とともに、「状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」と記載している。報告義務発生日は14日。

■トヨタ自動車 <7203>  3,096円   +91 円 (+3.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>がマドを開けて急伸し、年初来高値を更新。ホンダ<7267>やSUBARU<7270>など自動車株が軒並み高となっている。米自動車大手のゼネラル・モーターズが21日に発表した25年7~9月期(第3四半期)の決算は、減益ながら調整後1株利益は市場予想を上回った。あわせて通期の見通しを上方修正しており、同日の米株式市場でGM株は15%近く上昇して取引を終えた。決算発表後のGM株の好反応が、自動車株の刺激材料となったようだ。GMは関税影響が見込みよりも小さいものとなるなどと想定して今回、業績予想の修正に踏み切った。日産自動車<7201>やマツダ<7261>も高い。

■日揮ホールディングス <1963>  1,530.5円   +29.5 円 (+2.0%)  11:30現在
 日揮ホールディングス<1963>が反発している。21日の取引終了後、傘下の日揮がJR九州<9142>及びエネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)と博多駅ホーム上にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し、発電実証実験を開始したと発表しており、好材料視されている。駅ホーム屋根におけるペロブスカイト太陽電池を用いた発電実証実験として国内初の取り組みとなる今回の実証実験では、エネコートが開発したフィルム型ペロブスカイト太陽電池を日揮が軽量・着脱容易なシート工法用に成型のうえ太陽光発電システムとして開発し、JR九州が博多駅第2ホーム先端の屋根上に設置して実証実験を行う。鉄道運行では列車や駅舎などに大規模に電力を使用することから、ペロブスカイト太陽電池を実装することで再生可能エネルギー使用率向上の可能性に期待しているという。

■ERIホールディングス <6083>  3,945円   +70 円 (+1.8%)  11:30現在
 ERIホールディングス<6083>は反発。21日取引終了後、小型ドローン開発ベンチャーのTOMPLA(トンプラ、川崎市幸区)の株式を取得し、子会社化すると発表した。株式譲渡日は月内を予定している。これが材料視されているようだ。

■アイスタイル <3660>  479円   +8 円 (+1.7%)  11:30現在
 アイスタイル<3660>は3日続伸。21日取引終了後、海外初のフラッグシップショップ「@cosme HONG KONG」を12月5日にオープンすると発表した。東京、大阪、名古屋に次ぐ、4つ目の旗艦店になるという。これが手掛かりとなっているようだ。

■イオン九州 <2653>  2,991円   +46 円 (+1.6%)  11:30現在
 イオン九州<2653>が反発している。21日の取引終了後、大分県でスーパーマーケットなど23店舗を運営するトキハインダストリー(大分県大分市)の全株式を26年1月末日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。今回の子会社化は、新規顧客の獲得に加えて、大分県における強固なドミナント形成によりグループの企業価値向上を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、26年2月期業績への影響は軽微としている。

■PAコンサル <4071>  2,428円   +29 円 (+1.2%)  11:30現在
 プラスアルファ・コンサルティング<4071>は3日続伸。21日取引終了後、タレントマネジメントシステム「Talent Palette」について三井住友信託銀行が導入したと発表した。また、22日朝方には対話力向上支援サービス「AIトークトレ」を提供開始すると発表。実際の顧客応対に近いリアルなペルソナを生成AIが生成し、実践的な応対練習を可能にするという。リリースが相次ぎ材料視されたようだ。

■帝人 <3401>  1,341円   +15.5 円 (+1.2%)  11:30現在
 帝人<3401>は3日続伸している。旧村上ファンド関係者が設立したシンガポール拠点の投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントは21日の取引終了後、関東財務局に変更報告書を提出した。同報告書によると、株式保有比率が従来の11.08%から12.12%に上昇しており、思惑的な買いが入っている。報告義務発生日は10月14日。保有目的は純投資としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  23,630円   -1,290 円 (-5.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 ソフトバンクグループ<9984>が急落、一時10%を超える急落となり、ここまで上昇相場のサポートラインとなっていた5日移動平均線を大陰線で下放れる格好となっている。同社の株価は今月に入ってから上げ足を強め、前日につけた最高値2万5735円まで3週間で4割強も株価水準を切り上げていたが、足もとでその反動が出ている。日経平均の構成比率ではソフトバンクGは225銘柄の中でアドバンテスト<6857>を凌ぎトップに位置している。きょうは日経平均が一時700円あまりの下落をみせるなど波乱含みの値動きとなったが、その下げ分の8割強をソフトバンクGが1銘柄で占める状況となっており、「(同社株固有の)悪材料に反応しているということではないが、AIアルゴリズムの機械的な売りが下げを助長している」(中堅証券ストラテジスト)という指摘が聞かれる。株式需給面では直近17日現在で信用買い残が増勢となる一方、売り残は減少しているが、信用倍率は1.3倍台と引き続きタイト感がある。また、日証金の貸借倍率は21日現在で1.02倍と売り買い拮抗した状態にある。

■SPDR <1326>  57,370円   -2,990 円 (-5.0%)  11:30現在
 金ETFが急落。SPDRゴールド・シェア<1326>が一時、前日に比べ7%超安に売られたほか、NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>や純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が大幅安となっている。21日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、12月限が前日比250.3ドル(5.7%)安の1トロイオンス=4109.1ドルと急落した。一日の下落幅としては過去最大とみられている。年初から大幅な上昇を演じ、前日には最高値を更新していたが、利益確定やポジション調整の売りが膨らんだ。米中通商協議の進展期待やドル高が金価格には逆風になったとの見方も出ている。21日にNYダウが最高値を更新したことも、資金がリスク資産の株式に向かい、安全資産の金から離散したとみられている。

■アドバンテスト <6857>  16,815円   -585 円 (-3.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連は売り優勢。前日の米国株市場ではエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイシズ、マイクロン・テクノロジーなど半導体の主力銘柄が軟調に推移しフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。SOX指数は最高値圏での推移が続いているが、足もとで上値がやや重くなっている状況だ。また、前日の米株市場取引終了後に発表された半導体大手テキサス・インスツルメンツの10~12月期見通しが市場コンセンサスを下回る内容で、時間外で急落していることもネガティブ視される。一方、外国為替市場で足もとドル高・円安方向に振れていることは株価の下支え材料として意識される。アドテストや東エレクは日経平均構成比で上位に位置しており、日経平均株価への影響力も大きいだけに、その値動きが注目される。

■西松屋チェーン <7545>  2,108円   -6 円 (-0.3%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は小高い場面があったもののその後冴えない動き。21日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比4.4%減と、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されているようだ。気温の高い日が続いたことで、秋物衣料や冬物衣料の売上高が前年を下回った。なお、全店売上高は同0.2%増だった。

■第一稀元素化学工業 <4082>  794円   +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 第一稀元素化学工業<4082>はストップ高水準となる前営業日比100円高の794円に買われ、年初来高値を更新した。21日、セラミックス製品の材料となるジルコニア粉末シリーズ「DURAZR-Sシリーズ」の「HSY-0774」を新規開発したと発表した。中国によるレアアースの輸出規制が話題になるなか、新規開発品はレアアースを使わないという特徴を持っており、事業の成長を期待する買いが流入している。稀元素によると、セラミックス製品の材料となるジルコニアには一般的に安定化剤としてイットリアなどのレアアースが使われている一方、新規開発品では入手が容易な酸化カルシウムを安定化剤として使うことに成功した。

●ストップ高銘柄
 要興業 <6566>  1,584円   +300 円 (+23.4%) ストップ高   11:30現在
 JDSC <4418>  1,681円   +300 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在
 アールシーコア <7837>  710円   +100 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 櫻島埠頭 <9353>  2,875円   -700 円 (-19.6%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

株探ニュース

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