話題株ピックアップ【夕刊】(3):ユニバンス、JDSC、FフォースG

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材料

■ユニバンス <7254>  676円   +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 ユニバンス<7254>はストップ高、年初来高値を更新した。前週末17日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、売上高が従来予想の242億5000万円から280億円(前年同期比1.0%減)、営業利益が8億円から21億円(同5.1%減)、最終利益が5億3000万円から11億円(同42.0%減)に上振れて着地したようだと発表しており、材料視されたようだ。主にアジア拠点でのユニット及び日本拠点での部品の販売が計画を上回り、為替も想定より円安で推移した。一方、子会社の遠州クロムの工場敷地内における土壌及び地下水汚染への対応に関する環境対策引当金などの特別損失を5億8000万円計上する。

■JDSC <4418>  1,081円   +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 JDSC<4418>がストップ高。この日、ソフトバンク<9434>を割当先とする第三者割り当てにより160万株の新株式を11月7日を払込期日として発行し、資本・業務提携すると発表しており、これを好感した買いが入った。両社はこれまでもAI関連ソリューションや、ソフトバンク子会社であるGen-AXのAIソリューションの開発などにおいて技術面及び人材面で連携してきたが、資本・業務提携を行うことで、AI領域における中長期的な戦略パートナーとして協働し、AGI(汎用人工知能)時代を見据えて、最先端AI技術の社会実装を加速させるのが狙い。第三者割当増資により調達する資金14億8358万円は、人材投資及び経営基盤の強化にあてる方針だ。

■FフォースG <7068>  735円   +99 円 (+15.6%)  本日終値
 フィードフォースグループ<7068>がカイ気配スタートで急騰。同社は前週末17日の取引終了後、26年5月期の連結業績予想の上方修正を発表。これを好感した買いが優勢となっている。今期の売上高予想は従来の見通しから1億5800万円増額して50億8100万円(前期比16.2%増)、最終利益予想は2億5200万円増額して14億5200万円(同44.9%増)に引き上げた。プロフェッショナルサービス事業の売り上げが想定を上回って推移したという。繰延税金資産の計上による影響も反映した。

■安永 <7271>  760円   +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 安永<7271>がストップ高。前週末17日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を317億円から327億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を8億5000万円から14億円(同84.7%増)へ、純利益を3億円から7億円(同5.7%減)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各5円の年10円から中間7円・期末5円の年12円(前期13円)へ引き上げたことを好感した買いが流入した。主にエンジン部品事業において、国内及び北米市場向け需要が想定を上回る見通しとなったことに加えて、新製品のスマートフォン向けベイパーチャンバー用ウィックも需要が想定を上回る見込みであることが要因。また、モデル末期により生産終了を予定していた製品が生産継続となったことによる採算性向上も寄与する。

■日本アジア投資 <8518>  255円   +23 円 (+9.9%)  本日終値
 日本アジア投資<8518>が急反発。前週末17日の取引終了後、来年1月をメドに子会社化するKICホールディングス(東京都千代田区)が開発しているデータセンタープロジェクトに3億円を出資すると発表しており、好材料視された。同プロジェクトは、受電容量が国内でも最大級規模となる大型プロジェクトで、アジア投資はデータセンター施設の開発に向けた第1段階を担う事業主体となる特別目的会社(SPC)へ匿名組合出資を行う。SPCの運営は、KICHDの子会社であるKIC アセット・マネジメント(KICAM)が担当し、同匿名組合はアジア投資の特定子会社となる。なお、第1期の施設開発については、土地の取得や造成、建物の建設などに要する開発事業費が2200億円規模となる見込みで、KICAMがこれらのプロジェクト資産を運用する計画だ。

■フーバーブレイン <3927>  778円   +55 円 (+7.6%)  本日終値
 フーバーブレイン<3927>は急反発。20日寄り前に、同社が展開するPCログ管理ツール「Eye“247”Work Smart Cloud(アイ247ワークスマートクラウド)」が、三井住友フィナンシャルグループ<8316>子会社のプラリタウンが運営する法人向けDX・デジタル化プラットフォーム「PlariTown(プラリタウン)」での提供が始まったと発表しており、サービスの普及を好感した買いを引き寄せている。F-ブレインが提供するアイ247ワークスマートクラウドは社員のPC操作ログを1分単位で自動収集。業務の可視化や労務管理、情報漏洩対策、IT資産管理をワンストップで実現するという。

■セック <3741>  2,478円   +163 円 (+7.0%)  本日終値
 セック<3741>が切り返し急。同社は公共分野向けのリアルタイムソフトウェアやソリューションの提供などを手掛け、防衛・宇宙関連分野で一定の存在感を持つ。週明け20日に日本維新の会の吉村洋文代表が、自民党と連立政権を樹立することで合意する方針を明らかにした。これを受けて21日の首相指名選挙を経て、高市早苗首相の誕生が確実視されるなか、20日の株式市場では国内企業でシステム障害が相次いだことも背景に、高市総裁が取り組んできた経済安全保障政策に関連する銘柄が物色人気化したほか、防衛・宇宙関連銘柄にも投資マネーが流入した。セックは更に、量子コンピューターの実用化に向けた研究開発も行っているとあって、高市トレードの投資対象となりうる出遅れ銘柄として脚光を集める形となった。

■PRISMバ <206A>  170円   +10 円 (+6.3%)  本日終値
 PRISM BioLab<206A>が反発。前週末17日の取引終了後、同社がエーザイ<4523>と共同創出し、現在固形がんを対象に開発中の「E7386」について、22日までドイツ・ベルリンで開催される欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次総会で、レンバチニブメシル酸塩(以下レンバチニブ)との併用試験の臨床試験結果とバイオマーカー探索の結果がエーザイにより発表される予定であると発表しており、好材料視されたようだ。

■サイバーリンクス <3683>  1,480円   +60 円 (+4.2%)  本日終値
 サイバーリンクス<3683>が反発。前週末17日の取引終了後、ユニバーサルエンターテインメント<6425>100%子会社のイクシーズラボ(東京都江東区)の全株式を11月28日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。イクシーズラボは、独自開発したAI会話プラットフォーム「CAIWA」をベースとしたチャットボットなどの製品を提供するほか、AIに関する各種技術の応用研究を手掛けており、今回の子会社化はサイバーリングループの官公庁クラウド事業におけるサービスの拡充を図るのが狙い。取得価額は500万円(ほかにアドバイザリー費用2700万円を予定)。なお、イクシーズラボは子会社化後、サイバーリン100%子会社であるシナジーを存続会社とする吸収合併方式により、12月1日付でシナジーと合併させるとしている。

■ライトアップ <6580>  2,720円   +105 円 (+4.0%)  本日終値
 ライトアップ<6580>が4日ぶりに反発。この日の寄り前に、AIを活用して地方創生を加速する「チホウノミライProject」を始動すると発表しており、好材料視された。同プロジェクトは、AIを活用した経営支援ノウハウを提供し、地方の中小企業におけるAI導入・経営改善を推進する取り組み。地方での情報格差や人材不足という社会課題を解決し、地域経済の活性化を実現するのが狙いで、地域に密着した中小企業支援を担う「AI経営コンサルタント」を全国で募集し、AI導入支援ノウハウと独自AIエージェントシステムを活用することで、地域に根ざしたAI経営コンサルタントを育成・支援する。

●ストップ高銘柄
 誠建設工業 <8995>  1,411円   +300 円 (+27.0%) ストップ高   本日終値
 イトーヨーギョー <5287>  1,663円   +300 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 ZenmuTech <338A>  8,510円   +1,500 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 助川電気工業 <7711>  11,120円   +1,500 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 THECOO <4255>  1,122円   +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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