話題株ピックアップ【夕刊】(2):アイシン、アンビスHD、良品計画
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■アイシン <7259> 2,575円 +60.5 円 (+2.4%) 本日終値 アイシン<7259>が3営業日ぶりに反発。同社は17日、経済産業省の「令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に応募し、「インド/日本品質自動変速機の海外生産実証事業」が採択されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社は支援を受け、インドで無段自動変速機(CVT)の生産実証を進める予定。同社は既に同国でeAxle(電気自動車などモーターを主動力とするクルマが走るために必要な主要部品をパッケージ化したもの)の現地生産を行っているが、今回のCVTはeAxleと比較して構造が複雑で、現地生産の難易度がより高い製品だとしている。 ■ナガワ <9663> 6,260円 +110 円 (+1.8%) 本日終値 ナガワ<9663>が反発。前週末17日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに本拠を置く投資ファンドであるシンフォニー・フィナンシャル・パートナーズの保有割合が15.58%から15.91%に上昇したことが判明しており、思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり得るとしており、報告義務発生日は10月9日となっている。 ■あすか薬HD <4886> 2,129円 +14 円 (+0.7%) 本日終値 あすか製薬ホールディングス<4886>が続伸。午前11時ごろ、緊急避妊薬「ノルレボ」スイッチOTC医薬品の製造販売承認をきょう付で取得したと発表しており、好材料視された。承認取得を受けて、第一三共<4568>子会社の第一三共ヘルスケアを販売元として、発売に向けて情報提供体制の整備を進めるとしている。なお、製品の仕様及び発売時期などに関しては、改めて発表する。 ■アンビスHD <7071> 517円 -80 円 (-13.4%) 一時ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ アンビスホールディングス<7071>が急落。前週末17日の取引終了後、集計中の25年9月期連結業績について、売上高が従来予想の536億4700万円から491億円(前の期比15.6%増)へ、営業利益が86億2700万円から61億円(同42.5%減)へ、純利益が58億400万円から36億円(同51.6%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りに押されたようだ。下期に入り、特別調査委員会の調査協力に対応していた影響などにより、拠点職員及び本社職員の相当数が通常業務を離れ、特に新規開設拠点の入居調整や訪問看護・訪問介護などの売り上げが想定未達となったことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年10月~25年6月)決算は、売上高363億6400万円(前年同期比18.4%増)、営業利益46億9700万円(同42.4%減)、純利益29億9800万円(同47.8%減)だった。 ■アスクル <2678> 1,400円 -76 円 (-5.2%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 アスクル<2678>は急落。同社は19日、ランサムウェアの感染に伴いシステム障害が発生したと発表した。これにより「ASKUL」や「LOHACO」の受注・出荷業務を停止したという。収益面でのネガティブな影響を警戒した売りが優勢となっている。個人情報や顧客データなどの外部への流出を含めた影響範囲については、現在調査を進めているとしている。 ■良品計画 <7453> 3,053円 -78 円 (-2.5%) 本日終値 東証プライム 下落率6位 良品計画<7453>が大幅続落。同社は「無印良品」において、ネットストアの物流障害の影響により、19日午後9時からネットストアの閲覧や購入などのサービス・機能を停止していると発表した。事業展開への影響を懸念した売りが出たようだ。再開の予定は未定としている。 ■アイコム <6820> 2,972円 -53 円 (-1.8%) 本日終値 アイコム<6820>は軟調。前週末17日取引終了後、4~9月期連結業績予想について売上高を184億円から170億1000万円(前年同期比5.0%減)へ、純利益を12億円から4億3000万円(同59.0%減)へ下方修正すると発表した。米州における余剰在庫の影響に加え、地政学リスクの高まりや米関税政策の影響による経済の先行き不透明感から業務用市場、民生用市場ともに需要が弱含みで推移したことが要因。特許権侵害訴訟における和解金の特別損失計上も響く見通し。これが嫌気された。なお、通期予想は現在精査中であり、4~9月期決算と同時に公表する予定という。 ■Speee <4499> 2,586円 +500 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値 Speee<4499>はストップ高。三菱UFJ銀行などメガバンク3社が法定通貨に価値を連動させたステーブルコインを共同発行する方向で検討していると、17日に複数のメディアが一斉に報じた。メガバンク3社が出資する新興フィンテック企業、Progmat(プログマ、東京都千代田区)のシステムを使い、今後実証を進めていく予定という。スピーは子会社Datachainを通じてプログマに出資しており、思惑的な買いが集まったようだ。また、報道を受けて他のステーブルコイン関連株を物色する動きも出ている。今秋にもステーブルコインを国内で初めて発行するとみられる新興フィンテックのJPYC(東京都千代田区)に出資するアステリア<3853>、電算システムホールディングス<4072>が上昇。グループ会社を通じて電算システムのステーブルコイン決済送金基盤の構築支援を決めたインタートレード<3747>も高い。 ■扶桑電通 <7505> 1,758円 +300 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値 扶桑電通<7505>がストップ高。前週末17日の取引終了後、集計中の25年9月期単独業績について、売上高が従来予想の520億円から546億8400万円(前の期比16.9%増)へ、営業利益が26億円から34億2800万円(同83.8%増)へ、純利益が18億5000万円から25億1700万円(同76.3%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表。これを好感した買いが集中している。民需向けのパソコンやソフトウェア販売を手掛けるオフィス部門の売上高が従来予想を大きく上回り、それに伴い粗利益率が改善したことが売上高・利益を押し上げた。なお、業績上振れに伴い、期末配当予想を113円から159円へ引き上げ年間配当予想を174円とした。 ■櫻島埠頭 <9353> 3,150円 +503 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値 櫻島埠頭<9353>がストップ高。自民党と日本維新の会による連立政権樹立の方向が固まったことを受けて、「大阪関連」の一角として朝方からカイ気配のまま推移していたが、午後3時に26年3月期連結業績予想の上方修正を発表したことで更に買いを集めている。売上高を41億円から42億円(前期比3.2%減)へ、営業利益を2億円から2億3000万円(同13.3%増)へ、純利益を2億2000万円から2億6000万円(同12.1%増)へ上方修正し、減益予想から一転増益予想としたほか、期末一括配当予想を40円から45円へ引き上げた。上期において、液体貨物セグメントのタンクの稼働率が堅調に推移したことや物流倉庫セグメントの各倉庫が安定して稼働したことが貢献。また、ばら貨物セグメントで、年間の取扱数量が期初の予定を上回る見通しとなったことなども寄与する。 株探ニュース