話題株ピックアップ【夕刊】(3):桜島埠、イトヨーギョ、ウルフハンド

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■櫻島埠頭 <9353>  2,647円   +331 円 (+14.3%) 一時ストップ高   本日終値
 櫻島埠頭<9353>が前日のストップ高に続きこの日も一時ストップ高の2816円に買われる場面があった。自民党の高市早苗総裁と日本維新の会の吉村洋文代表が会談を行い、16日に両党の政策協議がスタートしたことで、維新の会が目指す「副首都構想」が現実味を帯びてきたことから、その関連銘柄として思惑的な買いが入ったようだ。

■イトーヨーギョー <5287>  1,363円   +131 円 (+10.6%)  本日終値
 イトーヨーギョー<5287>が急騰。マンホールなどのコンクリート2次製品の製造・販売を手掛けるが、ライン導水ブロックを中心とした道路関連製品などで実績が高く、国家的な課題となっている下水道インフラの点検・補修や予防保全で同社製品への需要拡大が見込まれる。自民党の高市早苗総裁と日本維新の会の吉村洋文代表が会談を行い、17日午後に政策の再協議をスタートさせる。そうしたなか、維新の「副首都構想」に絡み大阪に本社を構える不動産や社会インフラに関わる企業に物色の矛先が向いている。同社はその条件にも沿う銘柄として水準訂正狙いの買いが集中した格好だ。

■WOLVES HAND <194A>  1,242円   +92 円 (+8.0%)  本日終値
 WOLVES HAND<194A>が大幅高で3日続伸。この日、「おかにわ動物病院」(茨城県水戸市)、「横浜ねこ病院」(横浜市神奈川区)の2つの動物病院を運営するヒルズ(茨城県水戸市)の全株式を10月31日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。茨城県で動物病院を運営するヒルズをグループ化することで、北関東エリアにおける収益基盤の強化につながると期待。また、グループが運営する関東エリアの病院との連携によりグループの更なる成長・発展が見込めると判断したという。取得価額は非開示。なお、26年6月期業績予想への影響は軽微としている。

■アクリート <4395>  1,010円   +61 円 (+6.4%) 一時ストップ高   本日終値
 アクリート<4395>が一時ストップ高に買われた。同社は16日の取引終了後、量子暗号通信技術をもとに事業を展開し、国家安全保障に向けたAIの開発も手掛ける米Forward Edge-AI社との間で、合弁会社の設立に関する契約を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。合弁会社としてフォワードエッジAIジャパンを設立する。アクリートの持ち株比率は60%。Forward Edge-AI社の技術を活用した製品の日本国内販売代理店として、12月に事業を開始する予定。25年12月期の業績への影響は精査中とした。

■博展 <2173>  663円   +18 円 (+2.8%)  本日終値
 博展<2173>が3日続伸。16日の取引終了後に、25年12月末日時点の株主から株主優待制度の一部を変更すると発表したことが好感された。現行制度では毎年12月末日時点で6カ月以上継続する株主を対象に、保有株数と継続保有期間に応じてJCB PREMOを500円~2000円贈呈していたが、変更後は優待品をJCBギフトカードとしたうえで、保有株数と継続保有期間に応じて1000円~3000円分贈呈する。

■エムビーエス <1401>  1,348円   +35 円 (+2.7%)  本日終値
 エムビーエス<1401>が急反発。16日の取引終了後、取得総数10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.42%)、取得総額1億5000万円を上限とする自社株買いの実施を発表。加えて、建設・土木現場のAIロボット化に向け、ヒューマノイド(人型ロボット)を開発するドーナッツロボティクス(東京都港区)と資本・業務提携をすると公表した。資本効率の向上に向けた取り組みへの評価とともに、AI搭載の人型ロボット領域での事業展開への期待から、物色されたようだ。自社株の取得期間は10月17日から11月20日まで。ドーナッツロボティクスへの出資予定額は約1億円。払い込み期日は10月31日を予定する。

■VLCセキュリティ <2467>  210円   +5 円 (+2.4%)  本日終値
 VLCセキュリティ<2467>が前日比15%高となる場面があった。データセクション<3905>はきょう、東急不動産ホールディングス<3289>傘下の東急不動産とAIデータセンター事業における包括的業務提携に向けた覚書を締結したと発表しており、これが思惑買いにつながったもよう。同社は包括業務提携先のデータセクが運営するAIデータセンターのサイバーセキュリティー対策を担うため、AIデータセンター・クラウドコンピューティングサービス向けサイバーセキュリティーソリューションの提供体制をグループ全体で構築・強化している。また、同社はきょう、FRT(沖縄県浦添市)が提供するASM(アタックサーフェスマネジメント:サイバー攻撃の対象となりうるIT資産を発見し、継続的にリスクの探索・評価を実施すること)サービス「Orion Risk Radar.-Powered by Rescana-」の取り扱いを開始したことも明らかにしている。

■メディシス <4350>  479円   +10 円 (+2.1%)  本日終値
 メディカルシステムネットワーク<4350>は堅調。光通信<9435>のグループ会社が16日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、メディシス株を5.02%(共同保有分を含む)取得したことが判明した。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は10月8日。これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。

■学情 <2301>  1,728円   +4 円 (+0.2%)  本日終値
 学情<2301>がしっかり。午前10時ごろ、運営する「Re就活キャンパス」の9月のWeb会員登録数が前年同月比45.8%増と大幅に伸長したと発表しており、好材料視された。また、インターンシップ応募数も同39.7%増と好調に推移し、秋季インターンシップへ向けて、学生の応募行動が再び活発化しているとした。

■ELEMENTS <5246>  752円   -67 円 (-8.2%)  本日終値
 ELEMENTS<5246>が大幅反落。16日の取引終了後、9月30日に発表した海外募集による240万株の新株発行に関して、発行価格を755円に決定したと発表。前日終値819円から7.8%もディスカウントされたことが売り材料視された。払込期日は10月20日で、調達資金16億9200万円は「ELEMENTS CLOUD」の事業拡大に必要な人件費などの運転資金及びデータセンターなどの設備資金や、「LIQUIDシリーズ」を中心とした個人認証事業における高付加価値ソリューションの開発・拡充に必要な人件費、ソフトウェア関連費用などの運転資金にあてられる。

●ストップ高銘柄
 アールシーコア <7837>  621円   +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 リップス <373A>  2,075円   -500 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

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