話題株ピックアップ【夕刊】(1):ツガミ、三井E&S、任天堂

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■ツガミ <6101>  2,610円   +176 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ツガミ<6101>が後場急伸。午後1時ごろ、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の540億円から600億5000万円(前年同期比20.6%増)へ、営業利益が105億円から152億円(同53.3%増)へ、純利益が45億円から71億4000万円(同48.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。中国市場をはじめとして多少の動きが見られたものの、全体的には不透明感の否めないなか、各拠点で着実に事業を推進したことが奏功したという。また業績上振れに伴い、中間配当予想を32円から36円へ引き上げた。

■三井E&S <7003>  4,900円   +310 円 (+6.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 三井E&S<7003>は大幅高で約18年ぶりの高値圏を舞う展開。SMBC日興証券が16日付で目標株価を3400円から5400円へ引き上げており、これが材料視された。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券では、今第1四半期に舶用推進システムと物流システムで大きな収益性改善を確認でき、第2四半期決算時には会社計画の増額修正に期待したいとしている。また、同社の松村竹実副社長兼財務統括責任者が米ブルームバーグ通信の17日付インタビュー記事で、船用エンジン事業と港湾クレーン事業の今第2四半期の利益成長が予想を大幅に上回ったと述べた。これも材料視されたようだ。

■太平洋工業 <7250>  2,650円   +87 円 (+3.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 太平洋工業<7250>が続伸。16日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントの保有割合が11.47%から12.49%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は10月8日となっている。

■東洋証券 <8614>  559円   +17 円 (+3.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 東洋証券<8614>が大幅高。正午ごろに発表した9月中間期連結決算速報で、営業収益62億400万円(前年同期比11.6%増)、営業利益8億8600万円(同3.8倍)、純利益14億8200万円(同4.4%増)となったことが好感された。投信販売手数料、国内株委託手数料、ソリューションビジネス関連収益が増加したことが牽引した。なお、最終利益は投資有価証券売却益が前年同期に比べて減少したため、小幅な増益にとどまった。

■任天堂 <7974>  12,470円   +320 円 (+2.6%)  本日終値
 任天堂<7974>は高い。米ブルームバーグ通信は17日、「任天堂が、新型ゲーム機『スイッチ2』について、2026年3月末までに最大2500万台規模を生産する計画だとわかった」と報じた。発売初年度としても史上最高の販売台数を達成する見込みだ、とも伝えており、業績上振れを期待した買いが入ったようだ。報道では、生産計画をもとに予測すると今期中にニンテンドースイッチ2の販売台数は約2000万台を超える可能性があると指摘。任天堂が発表した今期のニンテンドースイッチ2の予想販売数量1500万台から大きく上振れすることになる。

■千代田インテグレ <6915>  3,165円   +25 円 (+0.8%)  本日終値
 千代田インテグレ<6915>が反発。16日の取引終了後に、自社株200万株(消却前発行済み株数の17.20%)を11月28日付で消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は962万8929株となる。

■旭化成 <3407>  1,194円   +6.5 円 (+0.6%)  本日終値
 旭化成<3407>は小幅に3日続伸。大和証券は16日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は1110円から1410円に見直した。医薬品が利益をけん引するとみており、IgA腎症治療薬「Tarpeyo」などの成長に期待している。同証券では26年3月期の連結営業利益は2270億円(会社計画2150億円)と予想している。

■ヤマタネ <9305>  2,547円   +13 円 (+0.5%)  本日終値
 ヤマタネ<9305>は高い。17日午後1時20分ごろ、26年3月期の中間配当を前回予想から10円増額の35円にしたと発表した。6月1日付の株式分割後の基準で実質15円の増配となる。株主還元指標にDOE(株主資本配当率)を採用し安定的な配当実施を図る株主還元方針と最近の業績を踏まえた。期末配当は37円50銭で据え置いているものの、株主還元方針と今後の業績動向を考慮し検討を進めると言及しており、株主還元姿勢を評価する買いが入った。中間配当の増額により、年間配当予想は72円50銭(前期比で実質20円増配)となった。

■いちよし証券 <8624>  840円   +3 円 (+0.4%)  本日終値
 いちよし証券<8624>は後場プラスに転じた。正午ごろに発表した9月中間期連結業績速報で、最終利益が12億8600万円(前年同期比23.5%増)と大幅増益となったことが好感された。ファンドラップや投資信託の残高が順調に積み上がったことでストック型ビジネスモデルへの転換が着実に進み、安定収益である受益証券のその他の受入手数料が増加したことが牽引した。

■東京製鐵 <5423>  1,359円   -123 円 (-8.3%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 東京製鐵<5423>が後場に下げ幅を拡大した。同社は17日午後2時、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の単独決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正しており、嫌気されたようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから292億円減額して2643億円(前期比19.1%減)、最終利益予想は10億円減額して100億円(同52.8%減)に見直した。7~9月期において製品出荷数量が想定を下回った。今後は円安によるスクラップ価格の上昇が収益を圧迫することも懸念されるとしている。9月中間期の売上高は1338億9400万円(前年同期比23.2%減)、最終利益は45億6800万円(同53.5%減)だった。

株探ニュース

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