前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■テンシャル <325A>  4,290円 (-700円、-14.0%) ストップ安

 TENTIAL <325A> [東証G]がストップ安。同社は15日の取引終了後、25年8月期の単独決算(7ヵ月の変則決算)を発表。売上高は111億3400万円、最終利益は8億1700万円だった。決算期間の変更のため、前の期と比較した増減率の記載はない。あわせて100株以上を6ヵ月以上継続保有する株主を対象に、保有株式数に応じてオンラインストアや直営店で利用できるマイルを贈呈する株主優待制度の導入も発表した。株式市場ではいったん材料出尽くしとの受け止めから、売りが優勢となったようだ。26年8月期の売上高は280億4600万円、最終利益は20億5400万円を計画する。

■TKP <3479>  1,629円 (-196円、-10.7%)

 ティーケーピー <3479> [東証G]が3日ぶり急反落。同社が15日に発表した第2四半期(6-8月)の連結営業利益は14億3800万円(前年同期比38.1%増)となった。オフィス回帰の動きが強まるなか、貸し会議室は好調を継続している。インテリア事業などを手掛けるリリカラは赤字だった。足もとの業績は堅調だったが、市場には15億円超の利益を予想する見方も出ていた模様で、一気に売りが膨らんだ格好だった。

■ベイカレント <6532>  7,648円 (-709円、-8.5%)

 東証プライムの下落率3位。ベイカレント <6532> [東証P]が7日続急落。同社は15日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比26.6%増の684億6200万円、最終利益は同28.9%増の172億2900万円となった。大幅な増収増益となったが、市場の高い期待には届かず物足りなさが意識されたもよう。株価は日足・一目均衡表の雲領域を一気に下抜けた。8月中間期の実績や進捗率について会社側は例年と同水準で計画通りだと言及。コンサルタント数や案件数は順調に増加したとしている。

■ホギメデ <3593>  5,250円 (-100円、-1.9%)

 ホギメディカル <3593> [東証P]が反落。同社は15日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。今期の営業利益予想は従来の見通しから15億3000万円減額して27億7000万円(前期比27.3%減)、最終利益予想は9億9000万円減額して20億3000万円(同33.6%増)に引き下げた。営業利益は増益予想から一転、減益を計画する格好となり、株価の重荷となった。もっとも同社はこれまで非公開化の検討に関する一部報道を受けて、7月と9月にコメントを開示している。9月のコメントでは「非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を継続的に検討している」と表明していることもあって、TOB(株式公開買い付け)を巡る思惑がくすぶっており、深押しは回避している。今期の売上高予想は25億5000万円減額して392億4000万円(同0.3%増)に見直した。医療機関における赤字施設の拡大など、事業環境が一段と悪化するなか、4-9月期の売上高が計画に対し未達となった。人材関連や研究開発、DXに関連する費用に加え、本社移転や構造改革に伴う一時費用も発生し、利益を押し下げる。配当予想は据え置いた。

※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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