話題株ピックアップ【夕刊】(2):H2Oリテイ、スギHD、Sansan(訂正)

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材料

■H2Oリテイ <8242>  2,099円   +85.5 円 (+4.3%)  本日終値
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は7日ぶりに反発。15日の取引終了後、東宝<9602>が実施する自社株の公開買い付け(TOB)に対し、保有株の一部について応募することを決めたと発表した。発行済み株式総数の1%に相当する170万株を1株8782円で売却する。売却予定総額は149億2940万円。応募株式の全部の買い付けが行われた場合、H2Oリテイは26年3月期第3四半期(10~12月)において約133億円の譲渡益を特別利益として計上する予定とあって、発表内容を材料視した買いが入ったようだ。H2Oリテイは東宝の発行済み株式の5.19%に相当する879万7852株を保有する。26年3月期の業績予想への影響は現在精査中とし、公表すべき事象が発生した場合は速やかに開示する。なお、H2Oリテイは9月度の営業概況も発表。連結売上高は前年同月比3.9%増となった。百貨店事業は同2.5%増だった。

■スギホールディングス <7649>  3,529円   +128 円 (+3.8%)  本日終値
 スギホールディングス<7649>は反発。15日の取引終了後に発表した9月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比5.8%増となった。2022年5月以来、41カ月連続で前年同月を上回ったことが好感された。

■Sansan <4443>  1,800円   +58 円 (+3.3%)  本日終値
 Sansan<4443>が続伸。SBI証券が15日、Sansanの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は2100円から2400円に増額修正している。営業強化施策の奏功により「SanSan」の売上高の成長率がやや加速するなか、解約率はほぼ横ばいであると指摘。利益成長自体は期待できるとし、実績を踏まえて同証券はSansanの27年5月期営業利益予想を従来の93億700万円から102億4900万円に見直した。

■弁護士ドットコム <6027>  3,030円   +80 円 (+2.7%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が続伸。15日の取引終了後、同社が提供する契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」について、石川県が導入したと発表しており、自治体への採用拡大を好感する買いが入った。石川県は行政サービスの利便性向上や事務の効率化などを図り、2022年に「石川県デジタル化推進計画」を策定。同取り組みの一環として、今月1日からクラウドサインを活用した電子契約サービスの運用を試験的に始めていた。

■ジーエヌアイグループ <2160>  2,514円   +32 円 (+1.3%)  本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>は3日続伸。同社は16日午前9時ごろ、米子会社ジャイア・セラピューティクスがじん肺治療を新たな適応症とするクラス1.1の新薬「ピルフェニドン」の第3相臨床試験における被験者登録が完了したと発表した。ジーエヌアイによると、じん肺は持続的な炎症と肺組織への線維化を引き起こし、時間の経過とともに過剰な瘢痕形成が進むことでびまん性線維化や不可逆的な肺機能の悪化が起きる。中国で約45万人以上の患者が存在し、毎年数千件の新規症例が報告されている。

■TENTIAL <325A>  4,290円   -700 円 (-14.0%) ストップ安   本日終値
 TENTIAL<325A>がストップ安。同社は15日の取引終了後、25年8月期の単独決算(7カ月の変則決算)を発表。売上高は111億3400万円、最終利益は8億1700万円だった。決算期間の変更のため、前の期と比較した増減率の記載はない。あわせて100株以上を6カ月以上継続保有する株主を対象に、保有株式数に応じてオンラインストアや直営店で利用できるマイルを贈呈する株主優待制度の導入も発表した。株式市場ではいったん材料出尽くしとの受け止めから、売りが優勢となったようだ。26年8月期の売上高は280億4600万円、最終利益は20億5400万円を計画する。

■ティーケーピー <3479>  1,629円   -196 円 (-10.7%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が急落。同社が15日に発表した第2四半期(6~8月)の連結営業利益は14億3800万円(前年同期比38.1%増)となった。オフィス回帰の動きが強まるなか、貸し会議室は好調を継続している。インテリア事業などを手掛けるリリカラは赤字だった。足もとの業績は堅調だったが、市場には15億円超の利益を予想する見方も出ていた模様で、一気に売りが膨らんだ格好だ。

■ベイカレント <6532>  7,648円   -709 円 (-8.5%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 ベイカレント<6532>が大幅安で7日続落した。同社は15日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比26.6%増の684億6200万円、最終利益は同28.9%増の172億2900万円となった。大幅な増収増益となったが、市場の高い期待には届かず物足りなさが意識されたもよう。株価は日足・一目均衡表の雲領域を一気に下抜けた。8月中間期の実績や進捗率について会社側は例年と同水準で計画通りだと言及。コンサルタント数や案件数は順調に増加したとしている。

■ホギメディカル <3593>  5,250円   -100 円 (-1.9%)  本日終値
 ホギメディカル<3593>が反落した。同社は15日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。今期の営業利益予想は従来の見通しから15億3000万円減額して27億7000万円(前期比27.3%減)、最終利益予想は9億9000万円減額して20億3000万円(同33.6%増)に引き下げた。営業利益は増益予想から一転、減益を計画する格好となり、株価の重荷となった。もっとも同社はこれまで非公開化の検討に関する一部報道を受けて、7月と9月にコメントを開示している。9月のコメントでは「非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を継続的に検討している」と表明していることもあって、TOB(株式公開買い付け)を巡る思惑がくすぶっており、深押しは回避している。今期の売上高予想は25億5000万円減額して392億4000万円(同0.3%増)に見直した。医療機関における赤字施設の拡大など、事業環境が一段と悪化するなか、4~9月期の売上高が計画に対し未達となった。人材関連や研究開発、DXに関連する費用に加え、本社移転や構造改革に伴う一時費用も発生し、利益を押し下げる。配当予想は据え置いた。

■インタライフ <1418>  474円   +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 インターライフホールディングス<1418>がストップ高。同社は15日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の最終利益予想について従来の見通しから1億5000万円増額して7億5000万円(前期比6.4%増)に見直した。減益予想から一転、最終増益を計画する。期末配当予想は5円増額して15円とした。年間配当は25円(前期比5円増配)となる。これらを評価した買い注文が集まった。今期の売上高予想は据え置いた。内装工事事業や音響・照明設備事業で大型工事の売上高の計上が計画以上に進んだ。利益率の高い案件の完工や粗利の改善効果もあって、業績予想に反映した。8月中間期の売上高は前年同期比9.3%増の89億1700万円、最終利益は同70.2%増の6億5500万円だった。

株探ニュース

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