話題株ピックアップ【夕刊】(1):グロービング、助川電気、サイゼリヤ

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■グロービング <277A>  2,854円   +484 円 (+20.4%) 一時ストップ高   本日終値
 グロービング<277A>が一時ストップ高。同社は15日の取引終了後、26年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正しており、これを好感した買いが集まった。今期の最終利益予想を従来の見通しから2億9200万円増額して25億5700万円(前期比44.6%増)に引き上げた。AI事業を起点としたコンサルティングが拡大。利益率の上昇による影響を反映した。売上高予想は据え置いた。6~8月期の売上高は前年同期比54.6%増の26億6000万円、最終利益は同69.9%増の6億7900万円だった。

■助川電気工業 <7711>  9,460円   +1,500 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 助川電気工業<7711>が強烈な上昇波動を形成、連日のストップ高に買われた。前日に高市早苗自民党総裁と日本維新の会の吉村洋文代表が会談を行い、首相指名選挙での協力及び維新との連立政権確立に向けた協議を16日に始める方向となった。維新との連携が実現すれば高市氏が首相となる可能性が高まることから、高市トレードが改めて勢いを増している。助川電気は、高市氏が打ち出す政策関連テーマの一つである核融合発電でシンボルストックに位置付けられる銘柄であり、個人投資家を中心とした短期筋の攻勢が目先加速する格好となっている。

■サイゼリヤ <7581>  5,500円   +705 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 サイゼリヤ<7581>がストップ高。同社は15日の取引終了後、25年8月期の連結決算発表にあわせ、26年8月期の業績予想を開示した。今期の最終利益予想は前期比11.1%増の124億円と前期に続き過去最高益の更新を見込む。好業績見通しを示したことで見直し買いが集まったようだ。売上高予想は同7.6%増の2763億円とした。国内では出店数40、退店数20とし20店の純増を計画。海外では出店数121、退店数44と77店の純増を予定する。既存店売上高は国内では6.5%増、海外では3.7%減を計画。年間配当予想は横ばいの30円とした。25年8月期の売上高は前の期比14.3%増の2567億1400万円、最終利益は同37.0%増の111億6400万円だった。連結の売上高は計画をやや下回った一方で、最終利益は計画に対し上振れして着地した。単独ベースでは既存店売上高が好調に推移したことを背景に、売上高、最終利益ともに計画を上回った。

■キオクシア <285A>  6,880円   +560 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 キオクシアホールディングス<285A>が商いを大きく膨らませ急騰を演じ、上場来高値を更新した。半導体メモリーの専業メーカーでNAND型フラッシュメモリーを主力製品としている。ここにきてNANDメモリー市況が盛り上がりをみせている。データセンター向けに記憶装置であるSSDへの需要が旺盛となるなか、これにNANDメモリーが使われているためで、同社はその恩恵を享受する状況にある。直近では韓国サムスン電子が14日に発表した25年7~9月期決算の速報値が3割超の営業増益となったことで、その連想買いも波及し、キオクシアの株価を後押しする格好となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  23,830円   +1,885 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ソフトバンクグループ<9984>がマドを開けて大幅高に買われる異彩人気。売買代金も2位以下を大きく引き離す圧倒的な物色人気を集めた。前日の米国株市場ではNYダウが後半値を消し小幅マイナス圏で引けたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は買い直され上昇して引けた。米ハイテク株高は同社株には追い風となる。また同社傘下のアーム・ホールディングスも堅調だった。一方、信用取組は直近で買い残が増加し売り残が減少したが、それでも信用倍率が1.2倍と拮抗した状態にあることに変わりはなく、日証金では貸借倍率が0.89倍と依然として売り長状態となっており、引き続き株式需給面の思惑も錯綜している。直近のニュースフローではスイスの金融大手クレディ・スイスが英金融機関の金融商品を巡って、ソフトバンクGに4億4000万ドルの損害賠償を求める裁判を起こしていたが、前日に英高等法院がクレディ・スイスの訴えを棄却したことが報じられており、これも株価にポジティブ材料として働いている。

■FPパートナー <7388>  2,364円   +159 円 (+7.2%)  本日終値
 FPパートナー<7388>がマドを開けて急反発した。同社は15日の取引終了後、25年11月期の単独業績予想の修正を発表。営業利益予想を従来の見通しから4億500万円増額して24億5700万円(前期比53.9%減)、最終利益予想を3億3300万円増額して16億7000万円(同57.2%減)に見直した。利益予想の引き上げが株価の刺激材料となったようだ。保障系商品を中心に販売商品構成が改善。保険会社からの業務品質支援金料率の上昇も寄与し、利益を押し上げる。一方、今期の売上高予想は6億4600万円減額して319億5700万円(同10.3%減)に引き下げた。第3四半期累計(24年12月~25年8月)決算も発表。売上高は前年同期比9.7%減の243億5800万円、営業利益は同49.8%減の22億2800万円、最終利益は同51.1%減の15億2800万円だった。

■テラプローブ <6627>  5,880円   +360 円 (+6.5%)  本日終値
 15日に発表した「9月売上高は前年同月比26%増」が買い材料。

■純金信託 <1540>  22,395円   +1,345 円 (+6.4%)  本日終値
 純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が上げ足加速、マドを開けて6%を超える上昇をみせ連日の上場来高値更新となった。金市況高が止まらず、これを受けて株式市場でも金関連のETFへの投資資金流入が顕著となっている。前日はNY金先物が中心限月の12月限で0.9%高に買われており4連騰。3営業日連続で過去最高値を更新している。そうしたなか、純金信託はETFの中でも現物国内保管型であることから安心感があり、投資マネーに選好されやすい背景ともなっている。

■ベクトル <6058>  1,211円   +70 円 (+6.1%)  本日終値
 ベクトル<6058>が朝安後に押し目買いを集めて急伸。同社は15日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.6%増の297億4900万円、営業利益は同80.2%増の37億3000万円、最終利益は同73.2%増の17億6500万円となった。売上高が計画を下回ったものの、利益は計画を上振れして着地した。直近の6~8月期の営業利益が2.9倍と急拡大したことも好感され、利益確定目的の売りをこなして株価水準を切り上げた。ダイレクトマーケティング事業で広告効率の最適化を図った結果、広告宣伝費や販売促進費の投下が一部下期にずれ込むこととなったという。

■阪急阪神 <9042>  4,484円   +246 円 (+5.8%)  本日終値
 阪急阪神ホールディングス<9042>が切り返し急、淺沼組<1852>が続急伸した。国内メディアによると、自民党と日本維新の会は16日午後に、連立政権の構築に向け政策協議を始める。このなかで維新が求める「副首都構想」などが議題に上がるとみられており、構想の実現に向け前進するとの思惑から、大阪府に本拠を置く鉄道や不動産、建設株を物色する姿勢が強まっている。近鉄グループホールディングス<9041>や京阪ホールディングス<9045>、南海電気鉄道<9044>が買われ、京阪神ビルディング<8818>が年初来高値を更新。奥村組<1833>や高松コンストラクショングループ<1762>、南海辰村建設<1850>が高い。

株探ニュース

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