話題株ピックアップ【夕刊】(3):ウイングアク、ディップ、東京個別

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■ウイングアーク1st <4432>  2,965円   -205 円 (-6.5%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 ウイングアーク1st<4432>が後場マイナスに転じた。正午ごろに発表した8月中間期連結決算が、売上高147億1200万円(前年同期比1.1%減)、営業利益41億800万円(同17.2%減)、純利益29億3800万円(同18.3%減)と減収減益だったことが嫌気された。各クラウドサービスが好調に推移したことに加え、「ウイングアークNEX」の連結の影響でリカーリング収益は好調を維持したが、前期に大型案件を計上した反動から、オンプレミスライセンスが大きく減少した。また、人件費を中心に費用が増加したことも利益を圧迫した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高312億円(前期比8.7%増)、営業利益89億5000万円(同8.9%増)、純利益64億円(同7.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ディップ <2379>  2,138円   -59 円 (-2.7%)  本日終値
 ディップ<2379>は続落。14日取引終了後に発表した3~8月期連結決算は売上高が288億5000万円(前年同期比1.5%増)だった一方、営業利益は54億4100万円(同27.6%減)となった。主力の人材サービス事業が堅調で増収を確保したものの、利益面ではスキマバイトサービス「スポットバイトル」の先行投資が重荷となった。減益が嫌気された。

■東京個別指導学院 <4745>  405円   +80 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 東京個別指導学院<4745>がストップ高。同社は14日の取引終了後、来年1月8日に上場を廃止すると発表した。今年12月8日の臨時株主総会での決議を経て、上場廃止後の来年1月13日付で支配株主をベネッセホールディングス(HD)のみとするための株式併合を実施。ベネッセHD以外の株主が保有する1株未満の端数に相当する株式については、1株450円で買い取りを行う予定で、東京個別はベネッセHDの完全子会社となる。東京個別に対しては、買取価格を意識した買い注文が集まったようだ。東京証券取引所は10月14日付で東京個別を監理銘柄(確認中)に指定した。12月8日から来年1月7日の間は、整理銘柄に指定される予定となっている。

■ヴレインS <135A>  2,887円   +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 VRAIN Solution<135A>はストップ高。14日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の単独決算を発表。売上高は10億4700万円(前年同期比29.5%増)、営業利益は9500万円(同49.7%減)だった。中間期では減益となったものの、第2四半期(6~8月)は売上高が8億5100万円(前年同期比92.3%増)、営業利益は3億2400万円(同2.6倍)となった。加えて、受注残は11億2600万円(同3.0倍)に上った。直近の大幅な増収増益と高水準な受注残による下期以降の業績期待が買いを引き寄せている。6~8月期は取引社数が増加し、食品を中心に金属・製紙などの素材産業や医薬品分野で顧客基盤を拡大。3~5月期の進捗の遅れを挽回した。

■Abalance <3856>  978円   +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 Abalance<3856>はストップ高。15日午前11時ごろ、連結子会社のトーヨーがテキサス州ヒューストン市に構える太陽光パネル新工場について、ヒューストン市当局から入居・操業許可証を取得したと発表した。現在の試作段階に対し、今後は量産規模への生産の拡大と米国顧客への販売の本格化が始まるとしており、材料視された。同工場における高効率太陽光パネルの生産能力は年間1ギガワットを目指す。Aバランスによると、米国政府による税制優遇措置の対象になることから、同国内の大規模な太陽光発電開発業者からの旺盛な需要が見込まれるという。

■川崎地質 <4673>  4,600円   +700 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 川崎地質<4673>がストップ高。午後3時ごろに25年11月期の連結業績予想について、売上高を110億円から125億円(前期比30.8%増)へ、営業利益を4億5000万円から6億1000万円(同41.5%増)へ、純利益を4億2500万円から5億4200万円(同53.2%増)へ上方修正したことが好感された。国土強靱化推進業務をはじめとする自然災害・防災関連などの業務や、道路・下水道維持管理をはじめとするインフラメンテナンス業務、再生可能エネルギー、海洋資源開発などの関連業務に注力したことが奏功。また、大型案件の収益認識基準完成に伴い、第3四半期時点で売上高及び利益が例年に比して大きく計上された影響も寄与する。同時に発表した第3四半期累計(24年12月~25年8月)決算は、売上高89億7200万円(前年同期比37.0%増)、営業利益5億9800万円(同3.6倍)、純利益5億3600万円(同4.3倍)だった。

■アールシーコア <7837>  441円   +64 円 (+17.0%) 一時ストップ高   本日終値
 アールシーコア<7837>が一時ストップ高。14日の取引終了後に、旭化成<3407>子会社の旭化成ホームズと資本・業務提携契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが流入した。提携により、移住・二拠点居住など都市部から郊外・地方への住み替えの選択肢を増やす取り組みやストック住宅の流通活性化など、多様化するライフスタイルへの提案に向けた事業連携を行う。資本面では、旭化成ホームズがアールシーの既存株主から63万5096株を10月17日付で市場外での相対取引により取得し、議決権割合で14.01%を取得する。なお、資本・業務提携による業績への具体的な影響額については未定としている。また、アールシーは26年3月期の連結業績予想について、売上高を123億5000万円から117億円(前期比6.5%増)へ、営業損益を3000万円の黒字から4億2000万円の赤字(前期4億9100万円の赤字)へ、最終損益を2000万円の黒字から5億6000万円の赤字(同5億3000万円の赤字)へ下方修正した。第1四半期の商品施策が弱く新規契約の獲得に大幅な遅れが生じたことや、建築基準法の改正に伴う確認申請の許可長期化により着工や部材納品などに遅れが生じたこと、原価率の高い期間限定商品などの受注割合の増加、商品開発などの戦略的先行投資が増加したことなどが要因としている。

■エムビーエス <1401>  1,411円   +188 円 (+15.4%)  本日終値
 エムビーエス<1401>が急反発。同社は14日取引終了後、26年5月期第1四半期(6~8月)の単独決算を発表。営業利益が前年同期比2.5倍の1億2400万円となったことが好感されたようだ。売上高は同35.6%増の10億9700万円で着地。工事が順調に進捗したことで、主力のホームメイキャップ事業が増収増益となったことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来見通しを据え置いている。

■プロパテクノ <5527>  763円   +100 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 property technologies<5527>がストップ高。14日の取引終了後、25年11月期の連結業績予想について、売上高を460億円から500億円(前期比20.2%増)へ、営業利益を16億4000万円から20億円(同46.8%増)へ、純利益を7億3000万円から10億円(同57.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を15円から25円へ引き上げ年間配当予想を25円としたことが好感された。第3四半期時点で、主力商品中古マンションでの厳選仕入れを進めた結果、販売数の増加と売上単価、粗利単価の上昇効果があったことに加えて、収益性の高い開発案件(区分マンション、戸建以外で単発で取り扱う不動産取引)の販売を行ったことが要因としている。なお、第3四半期累計(24年12月~25年8月)連結決算は、売上高360億7100万円(前年同期比29.6%増)、営業利益15億4400万円(同3.6倍)、純利益7億8000万円(同16.3倍)だった。同時に、25年11月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視されている。毎年11月30日時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に一律でQUOカード5000円分を贈呈する。

■JMACS <5817>  511円   +65 円 (+14.6%) 一時ストップ高   本日終値
 JMACS<5817>が後場急伸。午後2時ごろに発表した8月中間期単独決算で、営業利益が2億4400万円(前年同期比22.2倍)と大幅増益となり、通期計画を上回って着地したことが好感された。短納期対応を生かし、工場プラント案件や交通信号線などの案件を着実に受注したことで、売上高は28億5800万円(同18.1%増)と伸長した。また、原価低減や多能工化など、多方面で工夫・業務改善に取り組み販管費を抑制したことも奏功した。26年2月期通期業績予想は、売上高57億円(前期比9.6%増)、営業利益1億7100万円(同2.5倍)の従来見通しを据え置いた。強みである計装ケーブルを主軸に、通信線や交通信号線などの獲得に注力するとしている。

●ストップ高銘柄
 NANO MRNA <4571>  238円   +50 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 リグア <7090>  1,438円   +300 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 フェニックスバイオ <6190>  568円   +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 ZenmuTech <338A>  7,800円   +1,000 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 助川電気工業 <7711>  7,960円   +1,000 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 エリアクエスト <8912>  201円   -80 円 (-28.5%) ストップ安   本日終値
 イオレ <2334>  3,300円   -700 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値
 モビルス <4370>  417円   -80 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

株探ニュース

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