話題株ピックアップ【夕刊】(2):JEH、三菱電、キユーピー

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■JEH <5889>  2,120円   +94 円 (+4.6%)  本日終値
 Japan Eyewear Holdings<5889>は急反発。14日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けてスタンダートからプライムへ上場市場区分が変更されることになったと発表しており、指数連動型ファンドの資金の流入による需給改善効果を期待した買いが優勢になった。同社はあわせて日本企業成長投資1号投資事業有限責任組合など既存株主による合計509万5600株の売り出しと上限76万4300株のオーバーアロットメントによる売り出しを開示した。売り出し価格は10月22日から27日までのいずれかの日に決める。株式売却の意向を確認した株主に円滑な売却機会を提供しつつ、株式の流動性の向上及び株主層の拡大を図る。29日から11月4日までのいずれかの日となる受渡期日をもってプライム市場へ市場区分を変更する。JEHは同時に26年1月期の連結業績予想の修正を発表。売上高予想をこれまでの190億5000万円から189億円(前期比13.4%増)に引き下げた。「25年7月に日本で地震が発生する」との情報がSNSなどで拡散されたことにより、アジア一部地域からのインバウンド売り上げが一時的に減少した。一方、眼鏡フレーム販売価格の改定や販管費の効率化などによる収益性改善が見込まれるため、各利益予想は据え置いた。

■三菱電機 <6503>  3,939円   +146 円 (+3.9%)  本日終値
 三菱電機<6503>が4日ぶりに反発。14日の取引終了後、100%子会社の三菱電機ハイドロニクス&アイティークーリングシステムズ(イタリア)を通じて、ドバイに空調・ITクーリング機器販売・サービス会社を設立したと発表しており、好材料視された。IoT技術の発展などを背景に、データセンターの建設が世界各地で活発化し、それに伴いデータセンター内の温度と湿度を調整・維持するITクーリングの需要も増加。中東地域でも今後の市場伸長が期待されていることから、同地域におけるワンストップサービスの提供を実現することで、データセンター向け空調機器需要の獲得を目指すとしている。

■極東証券 <8706>  1,494円   +55 円 (+3.8%)  本日終値
 極東証券<8706>が後場一段高。同社は15日、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績速報値を公表した。経常利益は前年同期比14.1%増の21億1100万円となった。2ケタの経常増益で着地することとなり、これを好感した買いが入ったようだ。営業収益は同0.5%増の43億1700万円。受け入れ手数料の増加が寄与した。一方、特別利益の減少を背景に純利益は同6.6%減の24億5100万円となった。同社は30日に中間期決算を発表する。

■バッファロー <6676>  3,550円   +100 円 (+2.9%)  本日終値
 バッファロー<6676>が3日ぶりに反発した。同社は14日の取引終了後、自社株消却の実施を発表。市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの受け止めが広がったようだ。発行済み株式総数の5.08%に相当する65万株を10月31日に消却する。消却後の自社株は5万6388株となる。

■キユーピー <2809>  4,309円   +109 円 (+2.6%)  本日終値
 キユーピー<2809>が3日続伸。大和証券は14日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに目標株価を4300円から4700円に引き上げた。25年11月期の会社計画の連結営業利益は345億円(前期比0.5%増)の見込み。同証券では336億円とみているが、26年11月期は381億円と最高益を予想。国内で価格改定の浸透が順調なほか、海外成長の確度が着実に高まってきており、2ケタ増益を見込んでいる。中長期的にもキユーピーブランドのグローバル成長も期待でき、バリュエーションは切り上がってくるとみている。

■山善 <8051>  1,428円   +32 円 (+2.3%)  本日終値
 山善<8051>が高い。15日午後2時、26年3月期の連結業績予想の修正を発表した。営業利益予想をこれまでの90億円から100億円(前期比4.9%増)、最終利益予想を70億円から71億5000万円(同8.9%減)に引き上げた。営業利益予想が減益予想から一転増益予想となり、評価されたようだ。売上高予想は据え置いた。26年3月期第2四半期までの諸施策の徹底した見直しによる費用削減効果などで各利益は前回予想を上回る。

■PR TIMES <3922>  2,984円   +61 円 (+2.1%)  本日終値
 PR TIMES<3922>が続伸。14日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、売上高を92億500万円から95億2200万円(前期比19.0%増)へ、営業利益を31億4900万円から36億円(同91.8%増)へ、純利益を21億2200万円から24億1000万円(同2.2倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を13円20銭から13円60銭(前期10円30銭)へ引き上げたことが好感された。主力のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」が堅調に推移しており、26年2月期第2四半期のプレスリリース件数が前年同期比19.1%増と13四半期ぶりに成長率が15%を超えたことに加えて、「PRパートナーサービス」がデータとAIのビジネス実証に対する大企業顧客からの評価が契約継続につながり、計画以上の立ち上がりを見せていることが要因としている。なお、同時に発表した8月中間期決算は、売上高46億7400万円(前年同期比20.1%増)、営業利益18億9200万円(同97.4%増)、純利益12億7200万円(同2.0倍)だった。

■スズキ <7269>  2,212円   +26 円 (+1.2%)  本日終値
 スズキ<7269>が5日ぶりに反発。モルガン・スタンレーMUFG証券は14日、同社株の投資判断「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を2200円から2700円に引き上げた。インドの物品・サービス税の引き下げによりスズキが強みを有する低価格帯車種を中心に、これまで自動車を購入できなかった層の初回購入が広がると予想。また、スズキはコスト競争力の高さや印僑ネットワークを活用した販売網で強みを持ち、インドからの自動車輸出には再評価余地があるとみている。

■ラクト・ジャパン <3139>  3,420円   -610 円 (-15.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 14日に決算を発表。「6-8月期(3Q)経常は12%減益」が嫌気された。
 ラクト・ジャパン <3139> [東証P] が10月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年11月期第3四半期累計(24年12月-25年8月)の連結経常利益は前年同期比41.0%増の49億円に拡大し、通期計画の60億円に対する進捗率は81.8%となり、5年平均の80.4%とほぼ同水準だった。

■大黒天物産 <2791>  6,150円   -800 円 (-11.5%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 大黒天物産<2791>は大幅安。約半年ぶりに年初来安値を更新した。14日取引終了後に6~8月期連結決算を発表し、売上高は789億4700万円(前年同期比8.7%増)、純利益は11億1800万円(同35.6%減)と増収減益で着地した。人件費や物流費などのコスト上昇が利益面で逆風となった。大幅な減益をネガティブ視した売りが出た。

株探ニュース

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