くろ工、今期経常を一転赤字に下方修正

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決算

 くろがね工作所 <7997> [東証S] が10月15日大引け後(15:30)に決算を発表。25年11月期第3四半期累計(24年12月-25年8月)の連結経常損益は8100万円の赤字(前年同期は1600万円の黒字)に転落した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の1億2000万円の黒字→1億円の赤字(前期は1900万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の1億7000万円→3億7500万円(前期は2億0900万円)に2.2倍上方修正し、一転して79.4%増益見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した6-11月期(下期)の連結経常損益も従来予想の7900万円の黒字→1億4100万円の赤字(前年同期は9800万円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 直近3ヵ月の実績である6-8月期(3Q)の連結経常損益は1億2200万円の赤字(前年同期は1億0100万円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-8.3%→-10.9%に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2025 年11 月期の連結業績につきまして、売上高は62 億90 百万円(前回発表予想は74 億6百万円)の見込みとなり、当初発表予想と比較しまして売上高が15.1%減少する見込みとなりました。売上高減少の主な要因は、事務用家具関連部門において、働き方改革に対するソリューションセールスの拡大により特に首都圏における新規の引き合いは依然として強い状況が継続しており、受注は拡大傾向にありますが、人手不足や資材高騰による建設工事計画の見直しや遅延に伴い、特に規模の大きな案件において納入時期が大幅に遅延する状況が発生したことによります。粗利面では、原材料価格や円安による輸入製品価格のコストアップ分の販売価格への転嫁を進めるとともに、プランニング料や諸掛り等の付随費用の請求並びにコスト低減に取り組んだことにより粗利率は改善しましたが、売上高の減少に伴う売上総利益の減少を補うことが出来ませんでした。その結果、営業損失1億25 百万円(前回発表予想は営業利益1億10 百万円)となる見込みであります。親会社株主に帰属する当期純利益は、2025 年8月21日付「投資有価証券売却益(特別利益)の計上に関するお知らせ」並びに本日付「投資有価証券売却益(特別利益)の計上見込みに関するお知らせ」で公表しました投資有価証券の売却に伴う投資有価証券売却益の計上見込み額5億31 百万円があり、3億75 百万円(前回発表予想は1億70 百万円)となる見込みであります。 尚、2025 年9月9日付けで公表いたしました「期末配当予想の修正(特別配当)に関するお知らせ」について変更はなく、期末配当額として1 株あたり普通配当20 円、特別配当20 円、合わせて40 円の配当を行う予定です。(注)上記記載の業績予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき判断したものであり、実際の業績等は様々な要因により予想数値と異なる場合があります。

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