話題株ピックアップ【昼刊】:メルカリ、タイミー、イオン

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■メルカリ <4385>  2,329円   +244.5 円 (+11.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 メルカリ<4385>が4営業日ぶりに急反発している。同社は14日、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」のサービスを12月18日で終了すると発表しており、これが評価されているようだ。市場環境の変化やサービスの利用状況などから総合的に判断したという。同社は経営資源の再配置を行い、今後もグループミッションである「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」の実現を目指し、あらゆる価値が循環するエコシステムの拡大を目指すとしている。

■リックス <7525>  3,675円   +385 円 (+11.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 リックス<7525>が急伸している。この日、2.5次元・3次元実装技術に対応した次世代半導体向けフラックス洗浄装置を開発し特許出願中であると発表しており、好材料視されている。新開発した洗浄装置は、従来の方法では洗浄困難であった狭い隙間にも、フラックス洗浄液を充填させる減圧機構を有することが特徴。この新技術により、近年の2.5次元実装技術において進歩している有機インタポーザーなどの大判化実装品の狭い隙間に残っているフラックスも効果的に洗浄することができ、次世代半導体の生産性向上に貢献する。なお、既に複数の大手半導体関連企業から受注があり納入しているという。

■タイミー <215A>  1,412円   +123 円 (+9.5%)  11:30現在
 タイミー<215A>が急反発している。メルカリ<4385>が14日の取引終了後、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」を12月18日をもって終了すると発表しており、競争緩和への期待から買われているようだ。メルカリによると、市場環境の変化やサービスの利用状況などから総合的に判断し、サービス提供を終了するという。なお、事業撤退による採算改善期待から、メルカリも大幅反発している。

■イオン <8267>  2,039円   +160.5 円 (+8.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 イオン<8267>は大幅高で3日続伸。2000円台に乗せ、上場来高値を更新している。14日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。売上高が5兆1899億7000万円(前年同期比3.8%増)、営業利益が1181億2900万円(同19.8%増)、最終利益が40億4800万円(同9.1%増)だった。売上高、営業利益ともに過去最高を更新しており、好業績を評価する買いが流入している。主力のGMS(総合スーパー)事業は店舗DXによる人時生産性向上や経費構造改革が進み、営業損失を大幅に縮小。ヘルス&ウエルネス事業やディベロッパー事業などの営業利益が大きく伸び、業績を押し上げた。ヘルス&ウエルネス事業はプライベートブランドの拡販や店舗オペレーションの効率化により収益性が向上。ディベロッパー事業は涼感スポットとしての集客施策などが奏功したほか、インバウンドによる免税売り上げも増えた。

■Synspective <290A>  903円   +48 円 (+5.6%)  11:30現在
 Synspective<290A>が大幅反発している。この日の寄り前、自社7機目の小型SAR(合成開口レーダー)衛星の軌道投入とアンテナ展開に成功したと発表しており、好材料視されている。ニュージーランドのマヒア半島にあるロケット・ラボの発射場からElectronロケットにより打ち上げられ、アンテナ展開に成功。試験のための通信が正常に機能し、制御可能であることを確認したという。今後数カ月をかけて、観測やデータ取得をはじめとする機能検証を実施する予定としている。

■ククレブ <276A>  7,200円   +360 円 (+5.3%)  11:30現在
 ククレブ・アドバイザーズ<276A>は大幅高で6連騰。14日の取引終了後、25年8月期の連結決算の発表にあわせて、26年8月期の連結業績予想を発表した。売上高予想を47億円(前期比83.9%増)、営業利益予想を11億円(同79.4%増)、最終利益予想を7億円(同57.1%増)とした。前期に達成した過去最高業績の更新を目指しており、高成長を期待する買いが流入している。企業によるCRE(商業用不動産)戦略実行への意欲が旺盛ななか、順調にパイプラインが積み上がっており、収益拡大に寄与する。第3四半期(26年3~5月)には大型案件があることも踏まえて計画した。期末一括配当予想は5円増配の27円を見込む。25年8月期は売上高が25億5500万円(前の期比2.0倍)、営業利益が6億1200万円(同45.6%増)だった。CREソリューションビジネスの売り上げが大きく伸びた。ククレブは同時に28年8月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。28年8月期に、売上高は120億円、営業利益は32億円、最終利益は20億8000万円とする目標を掲げた。CREソリューションビジネスでは戦略的アライアンスやM&Aなどを通じ、事業成長を推進。EPS(1株利益)と配当額の増加につなげる。そのほか、M&Aコンサルティングのファイブ・アンド・ミライアソシエイツ(東京都千代田区)との業務提携や、危険物倉庫の開発プロジェクトへの参画とマスターリース事業の開始についても開示した。

■アークス <9948>  3,170円   +155 円 (+5.1%)  11:30現在
 アークス<9948>が急反発している。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を70万株(自己株式を除く発行済み株数の1.30%)、または25億円としており、取得期間は10月15日から来年1月15日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とするためとしている。また、同時に発表した8月中間期連結決算が、売上高3136億9300万円(前年同期比3.6%増)、営業利益79億8100万円(同11.4%増)、純利益57億1300万円(同14.3%増)と2ケタ営業増益となったことも好材料視されているようだ。既存店売上高が同3.3%増と伸長したことに加えて、水道光熱費や備品・修繕費の節減などにより販管費比率が22.4%(同0.2ポイント減)と改善したことが寄与した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高6230億円(前期比2.4%増)、営業利益164億円(同2.9%増)、純利益112億円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■IHI <7013>  2,878.5円   +134.5 円 (+4.9%)  11:30現在
 IHI<7013>が4日ぶりに反発している。14日、グループ会社IHI運搬機械(東京都中央区)が、「空飛ぶクルマ」の開発・製造・販売を行うSkyDrive(愛知県豊田市)に機体搬送装置を提供したと発表しており、好材料視されている。SkyDriveは、軽量で3人乗りの空飛ぶクルマを開発し、大阪・関西万博で「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のデモフライトを行った実績を有している。一方、IHI運搬機械は、空飛ぶクルマの高頻度・高密度な運航を可能とするバーティポート(空飛ぶクルマ向けの離着陸場)の実現を目指しており、機体を安全かつ手軽に搬送する車輪とジャッキアップ機構を設けた自由度の高い搬送装置を開発。同装置を使用することで、限られたスペースでのオペレーションを可能にする。

■ソフトバンクグループ <9984>  21,680円   +800 円 (+3.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶりに反発。AI関連のシンボルストックとして注目度が高く、売買代金はプライム市場で2位以下を大きく引き離し断トツとなっている。日経平均寄与度が群を抜いて高い銘柄であることで、株価の連動性も際立つ。同社株は前日まで2営業日で2000円以上水準を切り下げており、直近も日経平均との波動が合致していた。きょうは同社株1銘柄で日経平均に130円近い押し上げ効果をもたらしている状況。株式需給面では直近信用倍率が0.85倍と売り買いがっぷり四つの中で1倍を下回った状態にある。ファンダメンタルズ面からのアプローチでもトランプ米政権肝いりの「スターゲート」計画への参画で機関投資家筋の評価が高い。そうしたなか、東海東京証券では14日付で同社の投資判断を「アウトパフォーム」継続で目標株価を1万3450円から2万5730円に引き上げているが、その背景として25年6月末以降にソフトバンクGが将来「ASI(超知能)のナンバーワン・プラットフォーマー」となることへの期待感に基づく未来志向の株価形成が進行中、として高い評価を与えている。

■三菱電機 <6503>  3,922円   +129 円 (+3.4%)  11:30現在
 三菱電機<6503>が4日ぶりに反発している。14日の取引終了後、100%子会社の三菱電機ハイドロニクス&アイティークーリングシステムズ(イタリア)を通じて、ドバイに空調・ITクーリング機器販売・サービス会社を設立したと発表しており、好材料視されている。IoT技術の発展などを背景に、データセンターの建設が世界各地で活発化し、それに伴いデータセンター内の温度と湿度を調整・維持するITクーリングの需要も増加。中東地域でも今後の市場伸長が期待されていることから、同地域におけるワンストップサービスの提供を実現することで、データセンター向け空調機器需要の獲得を目指すとしている。

■PR TIMES <3922>  2,980円   +57 円 (+2.0%)  11:30現在
 PR TIMES<3922>が続伸している。14日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、売上高を92億500万円から95億2200万円(前期比19.0%増)へ、営業利益を31億4900万円から36億円(同91.8%増)へ、純利益を21億2200万円から24億1000万円(同2.2倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を13円20銭から13円60銭(前期10円30銭)へ引き上げたことが好感されている。主力のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」が堅調に推移しており、26年2月期第2四半期のプレスリリース件数が前年同期比19.1%増と13四半期ぶりに成長率が15%を超えたことに加えて、「PRパートナーサービス」がデータとAIのビジネス実証に対する大企業顧客からの評価が契約継続につながり、計画以上の立ち上がりを見せていることが要因としている。なお、同時に発表した8月中間期決算は、売上高46億7400万円(前年同期比20.1%増)、営業利益18億9200万円(同97.4%増)、純利益12億7200万円(同2.0倍)だった。

■ラクト・ジャパン <3139>  3,445円   -585 円 (-14.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 14日に決算を発表。「6-8月期(3Q)経常は12%減益」が嫌気された。
 ラクト・ジャパン <3139> [東証P] が10月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年11月期第3四半期累計(24年12月-25年8月)の連結経常利益は前年同期比41.0%増の49億円に拡大し、通期計画の60億円に対する進捗率は81.8%となり、5年平均の80.4%とほぼ同水準だった。

■大黒天物産 <2791>  6,170円   -780 円 (-11.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 14日に決算を発表。「6-8月期(1Q)経常は33%減益で着地」が嫌気された。
 大黒天物産 <2791> [東証P] が10月14日大引け後(15:30)に決算を発表。26年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比32.7%減の18億円に落ち込み、6-11月期(上期)計画の46億円に対する進捗率は39.2%にとどまり、5年平均の50.4%も下回った。

■進和 <7607>  3,040円   -185 円 (-5.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位
 14日に決算を発表。「今期経常は6%減益、前期配当を12円増額・今期も124円継続へ」が嫌気された。
 進和 <7607> [東証P] が10月14日大引け後(16:00)に決算を発表。25年8月期の連結経常利益は前の期比23.3%増の48億円に伸びたが、26年8月期は前期比6.4%減の45億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を112円→124円(前の期は102円)に増額し、今期も124円を継続する方針とした。

■東京個別指導学院 <4745>  405円   +80 円 (+24.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 東京個別指導学院<4745>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の405円でカイ気配となっている。同社は14日の取引終了後、来年1月8日に上場を廃止すると発表した。今年12月8日の臨時株主総会での決議を経て、上場廃止後の来年1月13日付で支配株主をベネッセホールディングス(HD)のみとするための株式併合を実施。ベネッセHD以外の株主が保有する1株未満の端数に相当する株式については、1株450円で買い取りを行う予定で、東京個別はベネッセHDの完全子会社となる。東京個別に対しては、買取価格を意識した買い注文が集まったようだ。東京証券取引所は10月14日付で東京個別を監理銘柄(確認中)に指定した。12月8日から来年1月7日の間は、整理銘柄に指定される予定となっている。

■アールシーコア <7837>  457円   +80 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 アールシーコア<7837>がストップ高。14日の取引終了後に、旭化成<3407>子会社の旭化成ホームズと資本・業務提携契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが流入している。提携により、移住・二拠点居住など都市部から郊外・地方への住み替えの選択肢を増やす取り組みやストック住宅の流通活性化など、多様化するライフスタイルへの提案に向けた事業連携を行う。資本面では、旭化成ホームズがアールシーの既存株主から63万5096株を10月17日付で市場外での相対取引により取得し、議決権割合で14.01%を取得する。なお、資本・業務提携による業績への具体的な影響額については未定としている。また、アールシーは26年3月期の連結業績予想について、売上高を123億5000万円から117億円(前期比6.5%増)へ、営業損益を3000万円の黒字から4億2000万円の赤字(前期4億9100万円の赤字)へ、最終損益を2000万円の黒字から5億6000万円の赤字(同5億3000万円の赤字)へ下方修正した。第1四半期の商品施策が弱く新規契約の獲得に大幅な遅れが生じたことや、建築基準法の改正に伴う確認申請の許可長期化により着工や部材納品などに遅れが生じたこと、原価率の高い期間限定商品などの受注割合の増加、商品開発などの戦略的先行投資が増加したことなどが要因としている。

■プロパテクノ <5527>  763円   +100 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 property technologies<5527>がストップ高の763円でカイ気配となっている。14日の取引終了後、25年11月期の連結業績予想について、売上高を460億円から500億円(前期比20.2%増)へ、営業利益を16億4000万円から20億円(同46.8%増)へ、純利益を7億3000万円から10億円(同57.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を15円から25円へ引き上げ年間配当予想を25円としたことが好感されている。第3四半期時点で、主力商品中古マンションでの厳選仕入れを進めた結果、販売数の増加と売上単価、粗利単価の上昇効果があったことに加えて、収益性の高い開発案件(区分マンション、戸建以外で単発で取り扱う不動産取引)の販売を行ったことが要因としている。なお、第3四半期累計(24年12月~25年8月)連結決算は、売上高360億7100万円(前年同期比29.6%増)、営業利益15億4400万円(同3.6倍)、純利益7億8000万円(同16.3倍)だった。同時に、25年11月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視されている。毎年11月30日時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に一律でQUOカード5000円分を贈呈する。

●ストップ高銘柄
 NANO MRNA <4571>  238円   +50 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在
 Abalance <3856>  978円   +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 フェニックスバイオ <6190>  568円   +80 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 エリアクエスト <8912>  201円   -80 円 (-28.5%) ストップ安   11:30現在
 モビルス <4370>  417円   -80 円 (-16.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ウェリタス <130A>  567円   -100 円 (-15.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、3銘柄

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